青春18キップで広島へ
一日目の旅日記
(広島県)
2014・3・23〜24

 いつものことながら行き先は決っていないのに「青春18キップ」を買いました。さて何処へ? 1枚目は伊勢路、2枚目は奈良県五条市賀名生梅林にとキップを消化する。3枚目は四国の多度津か、源平合戦のあった屋島のどちらかにしようと考えていました。屋島→平清盛と考えがうつった結果、行き先は清盛と縁が深い安芸の宮島(広島)と決まりました。さっそく天気情報確認して日程を23日〜24日に決め、ネットで広島駅前のホテルを予約する。7:01JR守山発の新快速で出発、相生、岡山、糸崎と三度乗り換えての普通列旅は約7時間かかって、14:10 や〜っとJR宮島口駅に着きました。




車窓から眺めた瀬戸内の風景
安芸の宮島を楽しみにしながら・・・




JR宮島口駅
 この日は天気も穏やか、日曜日とあって沢山の観光客が下り立つ。JR宮島行きフェリー乗り場は正面に見える。



JR宮島行きフェリー乗り場
この桟橋から宮島へは約10分とある。



宮島が近づいてくる
(フェリーのデッキから)





厳島神社と大鳥居

フェリーはこのように厳島神社を海上から眺められるコースをとる。
さすが、観光フェリー、嬉しいサービスだ。



 14:30 宮島桟橋に着く。厳島神社も気になるが船上から眺めた弥山(標高535m)に登りたい。まずはフェリー乗り場内にある案内所で情報得ることにする。”この時間から厳島神社に参拝して、弥山に登りたい”と言うと、”弥山登山のコースは3本あるが、おおよそ1.5から2時間はかかるから往復歩くのは無理だろうとの返事。それなら行きはロープウエイを使い、頂上から歩いて下山するというと、親切に教えてくれました。それなら真ん中の道「大聖院コース」がよいでしょうと親切に案内してくれました。さあ、時間が限られている、まずは厳島神社へ急ごう。



豊國神社(千畳閣:国重要文化財)
 土産物店が並ぶ混雑した商店街をさけて、浜に沿った道を行くと大きな建物が見えてくる。宮島は平清盛だけしか思い浮かばなかったが、これは豊臣秀吉が九州への出陣の際、戦没した武将の霊を慰めるため、また平和と繁栄を祈願して、この宮島に桃山時代の壮大な建築様式の豊国神社(千畳閣)を建てさせたと云わっています。



厳島神社の大鳥居
 古代から現在まで、多くの人びとに愛され大切にされている世界遺産の宮島のシンボルですね。宮島は日本三景のひとつ「安芸の宮島」としても有名だ。この大鳥居は基礎がなくて自重で立っていると聞きました。






厳島神社
(国宝・重文)
 海中にそびえ立つ朱塗りの大鳥居がシンボルになっている厳島神社の主祭神は壱杵島姫の命、田心姫の命、端津姫の命の三女神です。社殿の創建は推古元年(593)で、仁安3年(1168)に平清盛公が現在の規模に造営。平成8年(1996)12月にユネスコの世界文化遺産に登録された。





 社殿は海の中に建つユニークな配置となっている。宮島は昔から神の島として崇められていたので海水のさしひきする所に建てられたといわれています。



海水が引いて地が見えてきた。
これから引潮の時間帯なのだろう。



大鳥居の前のパワースポットは
記念撮影する人たちで行列ができていました。



高舞台
 平安朝末期、平清盛によって大阪の四天王寺より伝えられて以来、今日まで大切に守り継がれている伝統芸のの舞楽が、この高舞台で古式ゆかしく舞われている。



豊國神社(千畳閣)と五重塔
 五重塔(国重文)は和様と禅宗様(唐様)の粋を巧みに融合させて、応永14年(1407)に創建されたといわれている。




  厳島神社に参拝したら、もう午後3時になっていた。弥山のロープウエイ駅(紅葉谷駅)へ急がなくては・・・。途中、空腹をおぼえた、そうだ今日は時間にせかされて昼食のタイミング外してしまっていました。道すがら土産店の店先で焼いている”もみじ饅頭”が見に入る。とりあえず、もみじ饅頭を2ケをゲットする。ロープウエイ乗り場は厳島神社から大分離れていて、山道をかなり登って行く。乗り込んだゴンドラは8人乗りだったが、ラッキーにも一人だったので景色を楽しみながら、もみじ饅頭をほうばる。これでちょっと一息つけたので山道も歩けるだろう。


                
  宮島の最高峰弥山は・・・・
 標高535メートルの霊山で、806年に弘法大師・空海によって開基されました。以来、平清盛や伊藤博文などの信仰を集め、多くの伝説を残してきました。空海が遣唐使の使命を終え京の都に帰る途中、この弥山に立ち寄り、護摩を焚いて100日間に及ぶ求聞持(ぐもんじ)の秘法を修したといわれています。このとき使った火が1200年以上たった今でも「消えずの火」として守り継がれている。



ロープウエイからの眺め
終点の獅子岩駅へは二種類のロープウエイを乗り継ぎます。低山といえど、正味535mの標高差となる。




獅子岩から望む江田島(左後方)



 後方の大きな島が「旧海軍兵学校」のあった江田島です。一度行ってみたい島です。



宮島最高峰の弥山
 ロープウエイの終点駅「獅子岩駅」上のピークを望む。



さあ、頑張って弥山を目指そう。
弥山頂上へは、獅子岩駅から一旦鞍部まで下って、上り返すことになります。
道標には弥山頂上まで約1kmとある。



霊火堂(れいかどう)
 距離は短いがけっこうきついなあ。もう頂上かと思ったら「消えずの火」のでした。



弥山本堂
霊火堂の前の広場を挟んで建っています。




観音堂、文殊堂
弥山本堂から三鬼堂経由してここに着く。



ここは頂上手前の巨岩、くぐり岩です。
ここを抜けると弥山頂上です。





頂上の弥山展望台からの巨岩のある広場を写す。






手前の禿げたように見える所がロープウエイ終点の獅子岩駅です。
右隣のピークが先ほど写真を撮っていた獅子岩です。
その向こうにひらたく広がっている島が江田島です。
(弥山展望台からの展望)





厳島神社と宮島の町を見下ろす。
(展望台からの眺め)
 気がつくと、もう午後4時を過ぎている。空もうっすら茜色になってきた。急いで下山しないと日が暮れてしまう。下山は案内してもらった大聖院コースを下ろう。



干満岩(かんまんいわ)
 岩穴の水は満潮の時には溢れ、干潮の時には乾くという不思議な穴で、水は塩分を含んでいるという弥山七不思議の一つとらしい。現地では早とちりして手前の水溜まりかと思いました。帰宅してから写真をよく見ると案内板に矢印があって、大岩の真ん中、ちょうどおへそのように空いている穴でした(^_^;)。



大日堂
 下ってきたら大日堂の裏に出た。正面へ回り込むと、急な石段の参道になっている。下ったところを左へ行けば先ほどの弥山本堂の広場に行ける。私は右へ、大聖院へ向かう。



仁王門
大日堂から10分ほど下るとここに着く。






16:40 下山道から厳島神社の展望が開ける。



道の横の谷はあちこちがくずれている。



 展望のきく所(写真上左)からさらに20分ほど下ってくると、展望の素晴らしい所(東屋がある)に出る。今日は一枚もスケッチしていない、このタイミングを逃すと暗くなって描けなくなる。慌ててスケッチ道具を取り出して東屋に腰をおろして下の絵を描きました。



厳島神社と千畳閣、五重塔、フェリー桟橋が望める。
浜を見ると干潮ですっかり地が見えている。
下山したら大鳥居まで歩いてみよう。




ゆっくり休憩&スケッチしていたら、もう午後5時前だ。
薄暗くなった山道を慌てて下山する。
やがて大聖院が見えてくる。



大聖院の


大聖院の正門
 大聖院は宮島にある寺院の中で最も歴史が古く、真言宗御室派(総本山仁和寺)の寺院です。空海が宮島に渡り、弥山の上で修行をして開基したのが806年というから、歴史の重みを感じますね。今夜のホテルは駅前、帰りの時間がせまっているので残念ながら外観だけっ見てパスしました。






素晴らしいサンセットに演出された大鳥居

18:00過ぎ、やっと厳島神社まで下ることができました。
浜は干潮ですっかり地が現れ、歩いて大鳥居まで行ける状態だ。








厳島神社の建物も海水はなく、基礎部分が露出している。 人物と比べると大鳥居の巨大さがわかりますね。

 広島一日目は、宮島を十分楽しむことができました。さあ、早くホテルに急ごう。
二日目は広島市内の原爆ドームを描くことだけは決っているが、その他は何処を訪問するか未定です。一夜明けたら、また気が変わっているかも、明日はあしたの風が吹くか・・・・。

・青春18切符で広島へ二日目の旅日記です。
呉市、江田島、原爆ドーム・・・
(3月24日)