青春18キップで伊勢の旅
(2014・3・4)



60年ぶりに訪れた懐かしい「近鉄宇治山田駅」

 春の青春18キップのトップは三重県の伊勢となりました。この三重県へ行くきっかけはOB仲間のコーヒー会で話にでた津市の梅の名所「結城神社」でした。時期的にもちょうどよいのででかけました。18キップなのでもちろん普通列車の乗り継ぎです。草津線で柘植、関西線に乗り換え亀山へ。ここから鳥羽行きに乗る。最初考えていた目的地「津市」に近づいたが、伊勢神宮参拝に気が変わり乗り越す。だが、伊勢神宮ではスケッチさせてもらえないと気付きふたたび行き先変更する。海岸風景をスケッチしたくなり終点の鳥羽駅へ。しかし途中から雨が降り出してくる。今朝の素晴らしい青空は何処へやら天候急変だ。天気予報で夕方の雨を予想していたものの、鳥羽に着いたら本格的な雨風だ。一旦改札口を出たけれど寒くてスケッチするどころではない。しかたなく折り返しの列車に乗って引き返す羽目になりました。車窓から鳥羽の海を恨めしく眺めながら、やがて二見浦が近づいてくる。雨も小雨になってきたので降りてみよう、またまた思いつきである。 





JR二見浦駅からまっすぐの道で二見ヶ浦の海岸へ向かう。



 岡田藍さんの二見浦のお店「藍織成(あいな)」です。今回は立ち寄りませんでした。

 二見浦は小学生の時よく父親に海水浴に連れてきてもらった懐かしい所です。今回は三年ぶり、この前訪れたのはあの東北大震災の当日でした。このときは画廊飛鳥の個展「 織と染め−自然の素材を使って 」でお会いした作家の岡田藍さんの二見浦のお店「藍織成(あいな)」訪問が目的でした。
今回は思いつきで下車、ほんの短時間、急ぎ足で歩いただけです。二見浦の様子は前回訪問の旅レポート「なつかしの二見(2011・3・11)浦」を参照ください。



二見ケ浦海岸



正面に二見浦名所の「夫婦岩」が小さく見えている。
 
 少し歩いたがスケッチしたい所が見つからない。おまけに小雨もぱらついてきたので早々に引き揚げ「伊勢神宮の内宮」へ向かうことにする。先ほど立ち寄った”二見浦観光案内所”で内宮行きのバス時刻を聞いる。乗り遅れると1時間待ちとなるので急いでバス停のある案内所へ戻る。





 内宮に向かうバスの車窓から左手に見える山並み。たぶん朝熊山(あさまやま)だろう。一度ハイキングに来たいと思いながら、まだ歩く機会がもてていない。

 二見総合支所前(観光案内所)から伊勢神宮(内宮)へ参拝に行こうとバスに乗る。

 バスは42号線経由で「伊勢・安土桃山文化村」を経由してサンアリーナへ。そこから有料道路を走って約20分ほどで内宮前に着きました。(料金は580円)

 途中、高台のど派手な天守閣が見えてきた。何だろうと思っていたら、バスは「伊勢・安土桃山文化村」に着く。ここは時代劇テーマパークでした。うたい文句は安土桃山時代へタイムスリップ、幻の名城「安土城天守を原寸大で再現したとある。このテーマパークに興味のある方は下記URLでご覧ください。
http://www.ise-bunkamura.co.jp/index.php

 伊勢神宮の皇大神宮(こうたいじんぐう)は通称「内宮」とも呼ばれています。神路山・島路山を源とする五十鈴川の川上に鎮座しています。ご祭神は、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)。



伊勢神宮(内宮)の大鳥居
ここから五十鈴川に架かる宇治橋を渡って神苑へ入って行く。



玉砂利を踏みしめて参道を行く



お守りやお札を販売している建物



参道風景



参道の真ん中にある大杉




伊勢神宮(内宮)
 昨年、20年ぶりに建てられ帰られ遷宮された本宮前は若い人たちで大賑わい。参拝というより、今はやりの”パワースポットスポット”観光といった風でした。いろんなポーズをとって記念撮影ではしゃいでいる。こんな若い人たちのカップルやグループが多いのに少々驚きました。



 正宮内はもちろん写真撮影も禁止と知っていましたが、伊勢神宮境内でのスケッチも予想通り禁止でした。皇宮警察官に聞くと申請したら許可がおりるかもとの返事でした。時間も限られているので、次の目的地、伊勢神宮外宮へ向かう。こちらはまだ参拝した記憶はない、たぶん初めてだろう。先ほど下車した内宮前から外宮行きのバスに乗る。バスは懐かしい近鉄宇治山田駅、そのあとJR伊勢市駅を経由して外宮前に着きました。(料金410円)



−−−− 伊勢神宮外宮 −−−−



外宮の北御門口鳥居?
やはり外宮は来た記憶がないなあ



参道とお守りなどを販売している建物


 外宮は豊受大御神(とようけおおみかみ)をお祀りしています。 建物やお祭りはほとんど内宮と同じですが、屋根の千木や鰹木など細部にちがいがあります。名前の「うけ」とは食物のことで、豊受大御神は食物・穀物を司る神です。このことより、衣食住、ひろく産業の守護神としてあがめられています。




伊勢神宮外宮

 内宮とは境内の様子が少し違う。奥に見えているのが昨年20年ぶりの遷宮で建てられた新しい正宮です。手前が20年を経過した以前の正宮です。屋根の檜皮葺の状態が20年の風月に耐えてきた様相を感させました。



外宮(正宮)で参拝



別宮土宮(つちのみや)
大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)

 正宮(左の写真)内は写真撮影禁止でしたが、別宮(右の写真)で伊勢神宮の建物の形式を間近で見る(写す)ことができました。「別宮」とは、正宮との間柄を示す称号であり、皇大神宮、豊受大神宮を、「正宮」とするのに対し、分家の意味で、別宮と呼ばれている。

参拝した後、今度は外宮参道を歩いて通りの
真正面(突き当たり)にあるJR伊勢市駅へ戻る。



外宮参道で出会った木造三階建ての旅館
描いてみたいが時間がかかりそうなのでパス。



JR伊勢市駅から見た外宮参道
約500m歩くと外宮前に出る。



外宮参道から見たJR伊勢市駅
 外宮を参拝した後、一旦伊勢市駅に戻り、帰りの列車時刻を確認する。滋賀まで帰る連絡のある便は17:13発の亀山行きでした。約45分あるので、どうしても立ち寄りたい近鉄宇治山田駅へ急ぐ。




近鉄宇治山田駅
 この駅は子どもの頃、父親に連れられて何度か降り立っている懐かしい駅だ。内部見物したかったが帰り時間がせまっていて断念する。しかし、外観スケッチだけでもと一枚描きました。(絵はこのページのトップに掲載しています。)

なんとか予定した亀山行きの普通列車に間に合う。
後の乗り換えも時間待ちなくスムーズにいって無事、滋賀守山へ帰りつきました。



下の絵は帰宅してから写真をもとに雰囲気を思い出しながら描いたものです。



印象的な冬空と引き潮の海
(鳥羽の海)


 鳥羽駅から引き返す列車の車窓から眺めた印象的な海の景色を写真に撮っておきました。自宅の暖かい部屋でその時の光景を思い出しながらゆっくり描写を楽しみました。