はじめての中国蘇州の旅
2016年 9月22日~27日
( 4日目-1 )
 今日はふたたび蘇州の運河に囲まれた市街に戻っての観光です。シルク産業とともに蘇州の名を世に知らしめた富豪たちが競って造った「江南式庭園」の数々、そのうちの9カ所、拙政園、留園、網師園、滄浪亭、環秀山荘、獅子林、耦園、芸圃、退思園(同里)がユネスコの世界文化遺産に登録されています。今日は町の中心、外城河という運河で囲まれた内側にある拙政園と網師園を案内してくれるという。


 

 今朝は中国風の外食をやめて、Tさんのマンションでコーヒー、パン、果物といういつものスタイルになりました。ホテルと違いアットホームな雰囲気でゆったりと落ち着きました。 




 朝食の後、マンションの黄色い蓮の花が咲いている庭を眺めながらパーキングへ。迎に来てくれたSさん運転する車でまずは拙政園へ向かう。


 Tさんのリビングルームに飾ってある可愛いチャイナ人形に目がとまる。そのうちの一つを描かせてもらいました。



拙政園へ向かう途中の街風景



拙政園の前の通り
朝の9時半ころに着いたがもう人も車も満杯状態でした。
 

拙政園の入場券

 この拙政園は旅に持参したガイドブック”地球の歩き方、上海蘇州、無錫”の蘇州編の見どころページのトップで紹介されています。

 拙政園は明代の正徳・嘉晴年代(1505~1566年)に造られた。蘇州四大名園のうち最大の庭園(敷地約5万㎡)であり、中国四大庭園の首位におかれる。
 敷地の約7割が大小の池や堀が占める。敷地は東園、中園、西園の三つの庭園と住宅部からなっている。
 


切符販売所は行列する人でいっぱい


拙政園入り口


庭散策スタートです。
  

大きな蓮の葉の群生
中国らしい風景です。
   



 

拙政園の庭園
 大勢の観光客が数珠つなぎで前を歩き、描いている私の正面に立って覗き込むので景色が見えない。スケッチするのも大変でした。

 拙政園は東園、中園、西園の三つの庭園と住宅部からなっているが、たぶん散策したのは東園だったと思う。Tさんが次へ行こうといったが、この日もすごい暑さ、見づかれ、歩き疲れ、人疲れで他の二つの庭園は断ってしまいました。後日、ガイドブックを見たら、庭園内で絶景と評されるのは中園に立つ遠香堂からの眺めだとある。残念ながら、いつものように事前チェックしていないから、しかたありません。 


次の訪問先は何処かな、何もかもTさんまかせです。


 拙政園の通りから橋を渡って駐車場へ。この濠にも観光手漕ぎ舟が走っている。なんとか満杯の駐車場から抜け出せました。


 街中を走る車窓から中国風の建物を撮影したが、デジカメのシャッター作動が遅くてこんな写真になりました。。


 次に立ち寄ったのは白い壁の古い建物が狭い運河の両端に並ぶ賑やかな通りでした。散策した時はここが何処だかさっぱりわかりませんでした。Tさんはその通りから横道に入って行く。そこに「中国蘇州評弾博物館」と「中国昆曲博物館」がありました。この蘇州日記を書きながら二つの隣り合った博物館を地図で探したら見つかりました。その場所は”平江路(へいこうろ)歴史街区”でした。
 

中国蘇州評弾博物館
(Szhou Pingtan Museum)
演奏がないからか、入場は無料でした。
 

中国蘇州評弾博物館




演奏ホール
残念ながらこの日は演奏がありませんでした。
  

館内にあったものです。
この絵を見ると三心と琵琶で演奏するようですね。蘇州方言で演じられる歌と語りの芸能で、
400年の歴史を持っているそうです。蘇州評弾は物語を語る“评话”と、歌う“弹词”が一緒になったもので、
江蘇省と浙江省と上海一帯、主に蘇州語=呉語が話される地域に生まれて
広く普及し、清の時代には、すでに普及していて大流行いた・・・そうです。


琵琶奏者だけを写真から描いてみました。


展示してあった楽器など・・・
 使用される楽器は”小三弦・琵琶・胡弓”だそうです。

 
  「昆曲」はユネスコ世界文化遺産に認定されている中国の伝統芸能で600年の歴史があるそうです。

 

昆曲博物館

 昆劇は明の隆慶、万暦時代から、清の嘉慶初年(1570-1800)まで、230年余りにわたって興隆した。公演形態は長編の伝奇ものから単独の一幕劇まで。「生」、「旦」、「浄」、「丑」などの役柄の演技を中心に、観衆が何度見ても飽きを感じさせない「応工劇」の名作が生まれた。(中国百科よりページより抜粋)

 

ここがその舞台なのか・・・
 残念ながらこの日は昆曲の実演がなかったのでどんなものか見当がつかない。You Tubeで昆曲の動画を見ながらこの日記を書いています。
 

展示してあった絵
何を意味しているのか分かりません(^^;)。
 
こんな人形が展示してありました。
昆曲の場面を著しているのか・・・?

 


「中国蘇州評弾博物館」と「中国昆曲博物館」を見学してから”平江路(へいこうろ)歴史街区”を散策する。
  
 平江路は北を東北街、南を干将東路に挟まれた平江河沿いに南北に延びる約1.6kmの道で、白い壁とグレーの瓦を用いた、唐宋以来の古い町並みが残るエリアです。このうち白塔東路以南の約1.1kmが世界遺産に登録されている。観前街という蘇州市内有数の繁華街の近くでした。
   
  観光客でに賑わう平江路
   
  この狭い運河にも手漕ぎの観光船が走っていました。
   
 スケッチしたいが、そろそろお腹が減ってきたので
金鶏湖のほとりのレストラン街へ行くことになりました。



午後の観光は「網師園」です。
・初めての中国蘇州の旅(第4日目-2:9月25日)金鶏湖から網師園へ。
・・・をご覧ください。