明智光秀が本能寺攻めのときつかったといわれる歴史の道
明智越

(あけちごえ)
2005・11・3



 京都府の亀岡市でスケッチ講座の岩田重義先生の画文集「亀岡百景」原画展の案内をもらったので、どこか歩くコースと兼ねて行こうと手持ちの「関西里山・低山歩き」を探してみる。JR山陰線の保津峡駅から亀岡へ出る明智越コースが見つかる。
織田信長のいる本能寺を攻めたとき、一万五千騎の軍を三段に備えて、北より明智越(神越)、唐櫃越、老ノ坂越の三面より行軍したという道の一つである。もう一つの唐櫃越えは偶然にも昨年歩いていました。目的地が亀岡なので今日は光秀公の行軍した明智越を逆に歩くことになりました。



保津川にかかる橋がJR保津峡駅です。





 無人駅を出てゆずの里(水尾の里)に向かって舗装路を行く。すぐにある赤い橋の上から見た普通電車の止るJR保津峡駅。



明智越へはこの丸太橋を渡ってうっそうとした植林の山道に入っていく。
「関西里山・低山歩き」には「丸太橋」とポイントが書き込まれているのでもっと目立つ大きな橋かと思いました。道標がないと通り過ぎてしまいそうでした。






ゆずの里へ向かう歩道
途中出会った水尾へ行くという女性と明智越の分岐で分かれる。

 水尾(ゆずの里)はゆず風呂と地鶏の水炊きで冬にかけてにぎわいそう・・・以前に愛宕山登山の帰りに二度ほど立ち寄りました。ゆず湯は温まりますよ(^.^)




丸太橋を渡るとすぐに植林帯になる。




山道の樹林の間から水尾の里が見える。
途中から小雨が降ってきたが、樹木が茂っていて傘がわりになってくれる



紅葉した木々の向に愛宕山が・・・
展望があると記されていた場所でも木々が茂りこんな感じでした。



小雨が上がり日が差してきて、紅葉が目に鮮やかに映る。道も広いのでここで昼食と休憩をする







歩きやすい尾根道


明智越の登山口




登山口から少し下ったところの集落
好きな家並みだ・・・

明智越(あけちごえ)

 保津より嵯峨へ越える峰の道を明智越という。この道は亀岡市保津町の東方山麓要害の地を占めて南北朝時代に頭をもたげる保津城の搦手を登り口として緩やかな坂道を登りきると、山道の最高峰、峯の堂に達する。それより、見晴しのよい平坦な尾根伝いの道を行くと、鐘撞堂跡、さらに下り尾根道の土用水の霊泉をすぎ、水尾から嵯峨鳥居本に達する。この間およそ8キロメートル。





秋色の郷愁を感じる風景にであい思わずスケッチしました。





蔵の白壁に柿が・・・秋色です。





モダンなほづばしの奥に愛宕山が望める。
保津川下りの乗り場前から
亀岡駅はもうすぐだ。

 午後4時半ころJR亀岡駅に着く。駅前の交番で「亀岡百景」原画展の場所(ガレリアかめおか)を聞いてたどり着いたらもう薄暗くなってきた。50数点のスケッチ画を観賞して、岩田先生より5年間スケッチ歩かれた亀岡の風景についてお話を聞いてお暇する頃には街は夜景に変わっていました。