愛宕山
(あたごやま)
2008・9・23

京都へ絵友達のグループ展を見に行くついでに嵯峨野・清滝あたりをスケッチするつもりで出かけました。ところがJR京都駅から清滝行バスで出会った家族連れの方が「お孫さんの山登りデビュー」で愛宕山に登るという。私も急に登りたくなって一緒することになってしまいました。いつものことながら今回も予定変更となりました(^_^;)。





帰りにJR嵯峨嵐山駅から撮った愛宕山です。
 京都市北西部、上嵯峨の北部にある標高924メートルの山です。 駅舎も改装されて二階の改札口の広いウインドウから愛宕山が眺望できる。中央のとがった所が愛宕山の山頂です。この特徴的な山頂のお陰で何処から見てもすぐに愛宕山と分かります。



 愛宕山は何度も登っていまが、今回は表参道を往復しました。JR京都駅から京都バスで約1時間(270円)で登山口の清滝に着きます。

愛宕山の登山ルートはいくつもあります。下記は今までに歩いたルートです。


@表参道 4.2km(片道)
1999年1月初詣の愛宕山
A空也の滝から月輪寺経由の道

B水尾の道
1998年2月:表参道から登って水尾へ下山

C高尾から首無地蔵経由の道

 帰りは清滝トンネルを通って嵯峨野散策して、JR嵯峨嵐山駅から山陰線で京都駅へ戻りました。


清滝のバス停から急坂を下ると清滝川がある。この橋を渡って家並みの中を行くとすぐに登山口の鳥居に出会う。


清滝川




愛宕山登山口
道標には頂上まで4.2kmとある。


登山道にある祠



丁石(町石)と地蔵



表参道は・・・

 鳥居本の鳥居を起点として五十丁(約5.5km)とある。この表参道沿いには「板碑(いたひ)型」と「地蔵型」の二種類の丁石(町石)がある。愛宕の本地仏(ほんちぶつ)である地蔵菩薩の種子「力」と里程が陰刻された板碑型と地蔵菩薩の光背部分に里程が示されている地蔵型の二種類です。


登山道は広幅だがきつい坂道が続いている。


茶屋跡
登山道のちょうど中間にある休憩小屋
 表参道のちょうど中間の二十五丁目にある茶屋跡(上右の写真)。「なかや」という茶屋兼宿屋とのこと。この表参道には「なかや」だけでなく、一町毎にあったと言われている。明治の初めには19軒あり、石垣はその名残りらしい。道標には頂上までは2.9kmとある。もうかなり疲れてきました。これでは頂上まで行けるかとても心もとない。体力も以前登った時よりかなり低下している(ーー;)。同年輩の男性も同じようなことを言いながら話しかけてくる。しばし例風に吹かれて談笑しながらゆっくり休憩をとる。



大杉明神



 大杉明神からはしばらくへ平坦な道が続いてほっと一息つけます。
途中展望が開けた所が二か所あります。風が冷たくて気持ちが良い。ここで昼食&休憩をとりました。ここからきつい坂道を一登りすると、水尾の別れ(休憩小屋がある)です。直進して下って行くと「ゆず風呂と地鶏の水炊き(ただし冬季)」で知られる水尾の里に下って行きます。愛宕山山頂へはここで右折して急坂を30分ほど登り黒門をくぐると愛宕神社の境内に着きます。休憩ばかりしていたので2時間30分かかりました。途中で何人もの駆け足登山している人たちに追い越されましたが、彼ら(彼女もいました)は一時間くらいで登ってしまうようです。
 携帯電話圏外になるため社務所には公衆電話が設置してあります。ジュースやコーヒー、水などの自販機もあり、休憩所では熱いお茶も頂けます。本殿で携帯メール(アンテナ一本表示)が一瞬ですがつながりました。その後はアンテナ表示が出てもつながりませんでした。登山道ではほとんど圏外となっていました。





愛宕神社の入口にある黒門






愛宕神社の山門
本殿は修理中のため写していません。
愛宕神社(あたごじんじゃ)

 全国に約900社を数える愛宕神社の本社として、京都市最高峰の霊山である愛宕山上に祀られています。古くより火伏・防火に霊験のある神社として知られ、また早くより神仏習合の山岳修業霊場として名高く、9世紀頃には比叡山・比良山等と共に七高山の一つに数えられた。







下山は登ってきた表参道を・・・一時間強と早かったです(^O^)/。
帰りは清滝からバスに乗らずに、JR嵯峨嵐山駅までスケッチしようと頑張って歩きましたが、結局疲れていてできませんでした(^_^;)。



清滝トンネルは一車線(車は信号で交互通行する)の狭くて暗いので歩行者は注意が必要です。清滝トンネル(500m)を抜けてバス道から分かれて嵯峨野散策道を歩く。すぐに愛宕寺がある。そのまま下って行くとすぐに大きな朱色の鳥居(鳥居本の大鳥居)がある。愛宕山の表参道(五十丁・約く5.5km)はここから始まります。


鳥居の前にある茅葺の平野屋
あゆ料理などがいただけるみたいだがパス(^_^;)



つづいてこれも茅葺のお店「つたや」がある。

ここまで来ると嵯峨野散策の観光客でにぎわっている。この道沿いには化野(あだしの)念仏寺があります。今回は立ち寄っていませんが、嵯峨野の山奥に位置するこの化野念仏寺には境内に8,000体を越える石仏・石塔があります。

お腹もすいたしビールも飲みたいが、嵯峨野散策はパスして一路JR嵯峨嵐山駅へ
駅前のお店でのどを潤す。汗も引いたところで車中の人となる。久々の山歩きけっこう足にきました(^_^;)。