(滋賀・近江八幡市)
2014・11・5
お天気も良いので秋の八幡山を縦走しようと思い立ち出かけました。近江八幡駅に着いたがバスは20分待ち。歩いて約30分ほどの距離なので、ウオーミングアップ兼て登山口のある日牟禮八幡宮まで歩くことにしました。駅前大通りをぶら~り20分ほど歩くと八商前に着く。先ほどから八幡山は見えているが今日歩く縦走路全体を写したくて学校前の歩道橋に上がってみる。
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八幡山展望
八商前の歩道橋の上から見た八幡山です。縦走路は頂上から右の稜線へとつづいています。このあとバス道をさけて一筋右の新町の通りに入る。 |
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新町の通りに入ると近江八幡の風情となる。だんだん八幡山が近づいてきた。ロープウエイの山上駅もはっきりと確認できる。
新町周辺は、古い町並みがよく保存されています。国の重要伝統的建造物保存地域。江戸時代末期から明治にかけて建築された商家が整然と残る町並みは、近江商人のふるさととして、その保存運動が展開されています。(滋賀県観光情報HPより) |
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この大きな建物は近江八幡市指定文化財の「旧伴家住宅」です。伴家は江戸時代の初めには江戸の日本橋通りに出店を持ち、扇屋の商号で蚊帳や畳表を商った八幡を代表する商人でした。明治以降は八幡町役場や学校、図書館施設として地域の人々に親しまれてきました。平成10年から、明治期に学校として利用されていた状況に復元され公開されています。(写真は裏側からのものです。) |
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丁字麩で有名な麩の吉井
バス道を横断して直進すると八幡掘りの船着場になります。写真は八幡の特産品、”丁字麩”を販売しているお店です。丁字麩は近江八幡開町の祖「豊臣秀次」(豊臣秀吉の甥)が形の丸い麩は持ち運びに不便なため、町並みのような角形にしたと言われ、麩の表裏には城下の民を忘れぬために小径を表す印として線が入っています。そして、いつしかこの条里制の~~丁、~~字、を表す丁字麩(ちょうじふ)と呼ばれるようになったそうです。試食もできるが今日は先を急ぐのでパス(^^;) |
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八幡掘りと八幡山
新町通の突当りは八幡掘りの新町浜です。水面にはきれいな秋景色が映し出されていました。 |
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八幡掘りの小路
古民家のカフェなどもあります。
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八幡掘りは時代劇の撮影や
スケッチポイントで人気があります。
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早くも堀端に座ってスケッチをしているグループがいました。描いてみたい衝動に駆られたが今日の目的は低山歩きだ。 |
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八幡掘り沿いに歩いて日牟禮八幡へ。
堀端は紅葉もはじまっていていました。
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白雲館
明治10年(1877)に八幡東学校として建てられた白雲館。平成6年に復元され、観光案内所やギャラリーとして使われています。八幡掘りに架かる橋を渡ったところから、鳥居は日牟禮八幡宮のものです。 |
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八幡堀に架かる橋を渡って日牟禮八幡宮横の与山口へ向かう。正面奥は八幡山。八幡宮は右の森の中にあります。千年以上の歴史をほこる日牟禮八幡宮。 春には盛大に行われる「左義長まつり」や「八幡まつり」でも有名です。平日にもかかわらず、八幡宮前の駐車場は車がいっぱい。観光客で賑わっていました。 |
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アプローチが観光案内みたいなページになってしまいました(^^;)。紅葉した八幡掘りを散策して日牟禮八幡宮横の登山口に着きました。さあ気分をかえて低山歩きを楽しもう。 |
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11:20 登山口にあるこの「里山ハイキング・八幡山縦走コース」の案内板でコースを確認して登山開始です。 |
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登山道には大きな木が倒れこんでいた。八幡掘りと違い、こちらは緑がいっぱい、紅葉する木々が少ないないようだ。 |
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登りだして10分、左から八幡公園からの登山道が合流してきた。その先、しばらく登山道を登った所で、ロープウエイの山上駅が見えてきた。登山道左に展望が開けている場所に着く。そこはロープウエイ道の下へ出る所です。 |
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11:33 八幡市街が一望できる素晴らしい展望だ。
ちょうどロープウエイのゴンドラが上って来たので慌ててデジカメを取りだす。
中央右の広い通りが歩いてきた駅前通りです。
(南側の風景)
左下にロープウエイ駅、そのすぐ先に日牟禮八幡宮の屋根が見えています。ここからは登山道へ戻らず、このままロープウエイ下の草むら道の薄い踏み跡をたどって、まっすぐ山上駅まで向かいました。 |
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11:38 ロープウエイ山上駅が真上に見えてきた。
急登ももう少しで終わる。
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頂上駅を通過して西の丸跡に向かうとすぐにお願い地蔵のお堂に着く。山歩きの安全を祈願していく。 |
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西の丸跡
ロープウエイ山上駅から数分でここに着く。ここからちょっと歩くと八幡山縦走コースの入口がある北の丸跡に着く。 |
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琵琶湖側の展望が良い。
遠方にそびえている山並は比良山系です。琵琶湖が雲海のように見えて幻想的な風景が広がっていました。 |
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西の丸跡と北の丸跡の間にある小さな龍神宮の祠、ちょっといい雰囲気でしょう。 |
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北の丸跡(八幡山頂上 標高272m)
この北の丸跡広場の左端から八幡山縦走路に入って行きます。ちょうどこの正面の石垣の下を山道が通っています。 |
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北の丸跡からの展望-1(西)
眼下に長命寺港と長命寺の集落、右の山が西国三十三霊場の一つ、長命寺がある長命寺山です。 |
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北の丸跡からの展望-2(東)
中央に広がっているのは琵琶湖内湖でももっとも大きな西の湖です。その右の山は低い方が信長の居城が築かれた安土山、そのすぐ後ろは観音正寺のある繖山です。中央後方は鈴鹿山系の霊仙山、その左端に日本百名山の伊吹山の一部が見えています。 |
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縦走路は八幡山北の丸跡の石垣下から急坂を下って鞍部に着く。そこから登り返した山の上が北ノ庄城跡になる。 |
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土橋と上段曲輪の間にある堀切(凹部)
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城跡の図 (案内板より転載)
現在位置は図の一番下、「現在地」と記してある所です。図の下から上へと城跡エリアを進み、ゴールの百々神社を目指します。土橋→堀切→上段曲輪→虎口→中段曲輪→下段虎口の順に城跡を歩いて行きます。 |
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北之庄城跡(岩崎山城跡)
八幡山(鶴翼山)山塊の一峰上に立地するこの城跡です。城主を知る資料はないという。江戸時代の資料には近江守護佐々木六角氏の付城として書かれています。
詳細な測量調査の結果、最高所の上段曲輪は一辺約50mの方形の土塁を持つやや古い形式曲輪だそうですが、南側の高さ6mの堀切や、高さ4mの土塁を持つ下段虎口などは、織田信長の近江進攻以降の城郭に見られるものらしい。この建設時期の差についてはまだ不明です。
城郭全体面積は土塁の内側で1.5ha。
(北ノ庄城跡にある案内板を参照) |
八幡山と北庄城跡の写真
(案内板より転載) |
北ノ庄城跡の”のろし展望台”そばからの八幡山
いま下ってきた八幡山の頂上には村雲御所瑞龍寺門跡の本堂の屋根が見えている。 |
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城跡の中を進んでいくが・・・
それを想像させるような構造物は何もない。
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曲輪跡を進む。
鬱蒼とした樹林の中に紅葉した木々が・・・
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12:23 北虎口上(きたこぐち)展望台着
ここは八幡山縦走路の案内板もある縦走路の中間点になります。このすぐ先には写真左下の展望があります。 |
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真下にヴォーリス記念病院のある集落、その先に広がるのは西の湖です。ここは進行方向右手(東)の眺めです。 |
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12:31
ヴォーリズ記念病院へ下る分岐点を通過する。 |
望西峰への登り道
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12:45 望西峰ピ-クに着く。
低山歩きでもこの縦走コースはアップダウンがあって汗ビッショリだ。日焼けの黒い顔も赤黒い(^^;) |
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今年の春4月にも、ここ「望西峰」まで縦走してきました。その時も「百々神社」まで完走するつもりで歩いてきましたが、ここ望西峰で「円山」へ下山する道(道標あり)を見つけ急遽進路変更、円山あたりでスケッチしようと、初めての道を下山しました。・・・それがとんでもない苦労をすることになるとは知らずに。その顛末は、この「八幡山縦走(2014.4.17)」のページをご覧ください。今回と同じ八幡山縦走コースですが春と秋の違いを感じてもらえると思います。さすが春はちょっぴりですがこのルートにも山の花に出会うことができました。 |
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水郷展望台からの円山集落と水郷
円山の右は須郷に続く西の湖です。その奥の丘のようなのが、織田信長のモダンの天守閣を唱えた居城があった安土山です。そのすぐ後ろは観音正寺のある繖山(観音寺山)です。この山も展望の素晴らしい縦走コースがありよく歩いています。中央一番奥にかすかに見えている山は鈴鹿山系最北端の霊仙山です。その左、木の葉に少し隠れていますが、日本百名山の伊吹山(滋賀の最高峰)が見えています。 |
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ここはショウジョウバカマ(猩々袴)、オオイワカガミの群生地だが、残念ながら春の花で咲く時期は4~6月です。案内の道標には3分くらいで回れる回遊路があると書いてありました。 |
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13:20 百々神社の建物が見えてきた。
ゴールはもうすぐだ。
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百々神社(ももじんじゃ)
八幡山山上(北の丸跡)をスタートしてからゴールの百々神社まで誰にも出会わなかった静かな山歩きでした。登山口からは約2時間で百々神社へ下山しました。時刻はまだ午後1時半だ、まだたっぷり余裕がある。近くの長命寺山にも登ってみようと渡会方面へ歩いていたら、ちょうど近江八幡行きのバスが通りかかる。バスの本数が少ないので急遽変更して八幡市街へ戻ることにして飛び乗る。八幡掘りで一枚くらいスケッチしようと、白雲館近くの大杉町バス停で下車しました。 |
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大勢の観光客でにぎわう中、下り端のレストランできつねうどんを食べた後、日牟禮八幡宮にお参りしてから八幡掘を歩いて、定番のこの構図で八幡掘り風景を描きました。今日はお天気にも恵まれ、スケッチと山歩きが出来て満足の近江八幡散策の一日となりました。 |
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