
2013・6・17
早朝に目が覚めて突然思い出したスケッチ画、”はらしん”さんのブログ記事、JR大阪近郊区間内の制度を利用した大回り電車旅(120円で500km12時間)。暇人の暑さしのぎと時間つぶしにじゃもってこいだ。大急ぎで時刻表とルーをト確認して自宅を飛び出す。 |
なんとか計画した時刻表どおり、守山駅5時59分発の快速に乗れた。
草津駅で柘植行に乗り換え終点の柘植駅に着く、ここでもう1時間経過だ。
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柘植駅
左は亀山行、私はこちら側の加茂行に乗る。
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柘植駅
草津線で来た方向に向かってスイッチバックするように加茂行(関西線)の列車は出ていく。 |
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ブルーヘッドの二両連結のディーゼル車は快適なエンジン音を響かせ田園風景の中を気持ちよく走る。加茂までの路線は奈良に住んでいたころ乗っただけ、それも夏山登山で長野へ行くときの夜列車だから約40数年ぶりです。伊賀上野に近づくと上野城が見えてくる。伊賀上野スケッチ散策もよいなあと思いながら今日の目的を考えて衝動を抑える。この春来た梅の名所月ヶ瀬を過ぎて笠置駅が近づいてくる。川沿い集落も絵になるなあ。加茂駅で待っていた大和路快速に乗り換え一駅目の木津駅に着く。急にまだ乗っていない学研都市線(昔は片町線といったなあ)を走ってみたくなり、はやくも計画路線を変更してしまう。京橋が近づくころ、もう今日の計画は断念、先日立ち寄った大正区の散策に変更してしまいました。
京橋で大阪環状線に乗り換え大正駅に午前10時前に着く。遠回りしたので、ここまで来るのに約4時間もかかりました。さあ!工場のある風景探しのリベンジだ。まず大正区役所までバスで行って大正区の概要をチェックしよう。区役所で概略図をメモしてから隣接する千島公園から歩き出しました。 10:15 大正区役所を出発。 |
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公園の正面入り口には「昭和山」の石碑があった。こんもりとした緑いっぱいの森の奥に高台が見えている。あれが昭和山なんだろう。まずはてっぺんまで上がって周囲を展望してみることにする。
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昭和山(しょうわざん)
この昭和山は大正区役所に隣接する千島公園の中心にある。頂上にあった説明碑によると昭和44年に大正区のほぼ中央、もと大正運河や貯木池のあったこの千島町一帯に「港が見える丘」を造るという計画がもちあがったという。この人工の山は大阪万博で急速に進んだ地下鉄工事の残土170万立法メートルを使って造られた標高33mの山だそうです。頂上からは、南東に二上山・葛城・金剛山、南に千本松大橋・和泉山脈・新木津川大橋、西に千歳橋・なみはや大橋・港大橋、北西に六甲山が眺められる。
散歩をしていたご同輩の地元の人からもこの話を聞けました。この街に住んでいる若い人は知らないかも・・・ |
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素敵なプロムナード、早朝散歩には最適ですね。
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昭和山山頂の標識があるてっぺんです。
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西側の展望
千歳橋(青色)・なみはや大橋・港大橋(赤色)が望める。
南東には日本一の高さを誇る阿倍野ハルカス(近鉄百貨店が今月オープン)
の高層ビルが木々の上に顔を出していました。
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昭和山で散歩をしていたご同輩の地元の人にこの山の成り立ちを聞くことができました。それに次に行こうと思っていた沖縄県人の方が多く住むという平尾の町への道を聞くと、”昔のような沖縄色はだいぶ薄れましたよ”との返事、この山麓からまっすぐの道を行けば平尾に行けますよと親切に教えてくれる。
平尾エリアを少し歩き回ったが沖縄風の店は見つからない。10年程前かなあ、以前に一度来た時はあちこちにあったと記憶しているが・・・沖縄そばの小さなお店を見つけ入る。店のおばさんに沖縄出身ですかと聞くと、こちらへ来てもう50年になるという。生まれは名護市だというので、現役の時に隣の具志川市へよく行ったと言うと話が弾みました。いまは隣の石川も含めて「うるま市」に変わったよと教えてくれる。もう20数年もたつのだから沖縄もいろいろ変わっているだろうな。懐かしさにオリオンビールを頼むとサービスに沖縄モズクを出してくれました(^^;)。ソーキソバで腹ごしらえして、このお店でもらった「大正愛らんどMAP」を頼りに散策を始める。このMAPはNHKの朝ドラ「純と愛」にちなんで作られた新しいものだそうです。
平成25年2月1日付け大阪市大正区が発行したのものでした。 |
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平尾の街中に咲いていたブーゲンビリア
沖縄を思い出すなあ。 |
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今日歩いたルートです。
モアイ像の顔のような、
ひょうたん島のような・・・・
海と川に囲まれた
大正区のカタチ。
MAPのキャッチフレーズどおりだなあと感心する(^^;)。
平尾を後にして、工場地帯へむかう。途中で以前に乗った木津川の千本松渡船場へ立ち寄ってみよう。
この時はOB仲間に誘われて「大阪アルプス五山縦走」に参加、大阪港にある日本一低い山・天保山(標高4.53m)から”なみはや大橋”を渡ってここに来ました。5年も前のことです。 |
こんなことから今日の目的が「ひまつぶし電車旅」から渡船場めぐり&スケッチ散策となりました(^^;)。最初から渡船場巡りのアイディアがあれば7か所ある渡船場を全て尋ねられたのに残念。木津川の落合上渡船場と落合下渡船場はすでに通り過ぎている。 |
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市民の足になっている千本松渡船です。
もちろん運賃は無料(大阪市が運営)です。
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木津川を走る渡船
わずか1分ほどで対岸に着きます。
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渡船場から対岸の風景をすけっちする。
千本松渡船には一度乗っている、今回は大正区散策なので対岸へは渡りませんでした。
もとの大正通(大正区を南北に縦断する大通り)に戻って橋を渡ると中山製鋼所のエリアになる。
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橋の上からの水路風景

橋の上から山中製鋼所のプラントをスケッチしました。
重量級の大型トレーラーがひっきりなしに渡るので橋の上はまるで地震みたいに揺れていました。
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中山製鋼所の工場エリア(東船町)を歩く
中船町に来ると新木津川大橋がある。
ここに木津川渡船場の案内板が・・・
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新木津川大橋
この先に渡船場があるので行ってみよう。
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木津川渡船場
ここも見るだけ、乗ると大正区からでてしまうから
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13:15 船町渡船場(西船町)の堤防から
歩いてきた工場地帯を振り返る。
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渡船場で時間待ちしていたら輸送船が入ってきた。
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船町渡船場
どこも渡船は20分間隔で運行している。
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ここも1分ほどで、この対岸に着きました。
正面に船町側の乗場が見えています。
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鶴町側に着いて道なりに歩くとこの大通りに出る。船町渡船場は右手です。ここにも渡船場の道案内がありました。 |
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大通りを少し西に進むと鶴町商店街がある。ここを直進すると千歳橋に着きます。そこには次の千歳橋渡船場がある。 |
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13:50 千歳橋に着く
この高架橋を歩いて渡ることもできるが、やはりこだわって渡船にしました。この青い橋はスタート地点の昭和山から見えていたものです。 |
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千歳橋渡船場
どの乗り場でも感じたことですが、誰もいないし、運行しているのかと心配していたら出発時刻には自転車に乗った客がけっこう集まってくる。ほんと現役の市民の足なんだなと感じました。 |
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どちらも千歳橋渡船上からの写真です。
右は阿倍野の高層ビルハルカスです。左の写真はズームアップでとらえたスタート地点の昭和山だと思います。
千歳橋は尻無川河口から大正内港への入り口にかかっている橋で、平成15年に完成した高架橋です。 |
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対岸に渡った千歳橋の船着場からの木津川河口です。高い高架橋はなみはや大橋です。その向こうに見えている赤い橋は阪神高速湾岸線(有料道路)の港大橋です。 |
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港風景を見ながら、最後の甚兵衛渡船場に向かう。
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甚平渡船の船上から尻無川の上流を写す。
ブルー色のモダンな形の水門が?見えている。
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尻無川右岸に着き。堤防沿いの舗装路を大正駅に向かってすすむ。大きなアーチに近づくと「尻無川水門」でした。この形からどのように作動するのか想像できませんね。初めて見る水門のカタチです。 |
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気になって帰宅してから、この変わった形の水門のことをネットで調べました。
名称は「ヴァイザー型水門」ということがわかりました。ヴァイザーは西洋甲冑の面頬のこと。サンバイザーの日除けの部分に当たる。アーチ型水門の一種で、このアーチが前面に倒されて水路を閉鎖する構造になっている。 |

皆さんよく描かれているおなじみの尻無川スケッチです。
JR環状線の橋上を走る電車と停泊する船舶
球場のでかいガスタンクの左には京セラドームがあります。
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ごーつ近くの京セラドームが見えている。
尻無川の右岸には倉庫のようなこんな建物が続いている。その軒下には瓦が積んである。 |
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15:20 京セラドーム着
ゴールの大正駅はもうすぐだ。
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この日の大正区散策はカンカン照りの日差しを受けての約2万歩(携帯電話での記録)歩きでした。汗びっしょり、バテバテでスケッチできたのはここにアップした3枚だけでした。結果的にはいつもながら欲張ったスタイルで、どれかに専念できない性格は治りません(^^;)。でも、犬も歩けばなんとやら・・・いろんな体験ができました。 |
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