伊崎国有林ハイキング

2009・8・2

 近江八幡の「堀切新港からの風景」作品を描きだしているが、なかなか筆が進まない。そこで雰囲気を確認するためスケッチに出かける。昼食を済ませてからの出発だったので、いつものように公共機関では時間の余裕がないので珍しく車で出かけました。ドライブがてら夏のびわ湖風景を楽しもうと、長命寺から湖岸をドライブ。沖島がだんだん大きく見えてくるころ、マリンスポーツ、温泉、泳ぎやキャンップができる国民休暇村のエリアに着く。天気模様はあまり芳しくないが、さすがここは夏休みの賑わいだ。そこを過ぎると堀切新港はもうすぐだ。



とりあえず港から見える沖島を一枚スケッチしてみるが・・・・。
港のまわりをぶらついてみるが描きたいと思えるポイントがなかなか見つからない。



 港の入り口に真新しい「伊崎国有林ハイキングコース」案内板がある。木段も整備されている。何度かスケッチに訪れているが全然気がつかなかった。
この案内図に「展望ポイント」が、とにかく行ってみることにする。
 そういえば今朝の新聞に昨日(8月1日)実施された『伊崎の竿飛び』の記事がでていたなあ・・気が向けば山頂と伊崎寺へも行ってみよう。



赤いラインは今日歩いたルートです。


国有林入り口と案内看板




5分ほど山道を登ると「展望ポイント」に着く。


写真左端の浜は”宮ヶ浜”そのエリアは国民休暇村になっています。
右上は沖島です。堀切新港から沖島へ向かう小さな船がみえる。「おきしま汽船」の通船(片道¥400)です。



展望ポイントから陸地側を撮る。
眼下に堀切新港が見えています。
絵にするには平凡すぎる構図なのでスケッチはあきらめて、伊崎山(標高210m)へ登ってみることにする。
以前来たときは伊崎寺への道しか歩いていない。頂上には三角点もあるようだ。




はっきりした道、石仏や石塔などもある。



 やがて分岐点につく。右上:伊崎寺900m、左:湖岸沿い伊崎寺やく2000m。とにかく頂上へ行くために右へとる。




分岐ごとに地図入りの案内板がある。伊崎寺への下り道と、堀切新港への登り道の分岐に、頂上へ行きたいので登り道になっている新港への道をとる。少し歩くと赤いテープがある。どうもこの印が頂上への分岐を示しているのだろう。看板はない、もちろん自分の予想である。



予想した右手上はやはり頂上の感じがするので登っていく。



少し登った展望のない雑木林の草中に三角点があった。
伊崎山の頂上を示す看板はない。
 頂上を越えて進めそうだったので直進したが、やがて迷いそうな下り道になる。雨でぬかるんで滑りやすい、それに道もはっきりしないので引き返すことにする。頂上を越えて先ほどの分岐まで戻って、伊崎寺へ向かって下っていく。やたらとある「国有林」と書いた赤いテープが道案内してくれる。しかし、伊崎寺の手前の分岐で柵がしてあり通行止めと書かれている。もっと早くに通行止めと書いてほしいものだ。結局別ルートの伊崎寺参道しか行けないのだ。もどるのは面白くない、湖岸沿い(といっても中腹)の道で戻ることにする。



これでは伊崎寺のイメージが湧かないので、びわ湖一周歩き(2002年)のとき写した写真を貼り付けました。

『伊崎寺』
 近江八幡市の北、琵琶湖に突き出た小さな半島の先端に建つお寺。今は陸続きですが、昔は湖に浮かぶ島(伊崎島)だったそうです。


『伊崎の竿飛び』
 毎年8月1日に行われる伊崎寺の年中行事。本堂の奥にある断崖絶壁の上に建てられた竿飛び堂から琵琶湖上へつきだした太い竿(角材)があります。この先端から7m下の琵琶湖へ飛び込む行事で、かつては天台僧や信者の修行の一つでした。



竿飛び堂


島だった頃、湖から来る信者を迎えるため、琵琶湖に面して山門が・・・。


琵琶湖上へつきだした長さ13mの太い竿(角材)


※2009年8月15日付けの関連記事「伊崎寺と竿飛堂」もご覧ください。



湖岸沿いと書いてあったが山の中腹のしっかりした道でした。樹間からは所々琵琶湖がこのように見ることが出来ます。
この道は大規模なカワウコロニーがあるので糞に注意と書いてある。でも竹生島のようにカワウの糞で真っ白というほどではない。歩く足音でカワウがバラバラと飛び立つ、周囲が静かなのでちょっと不気味だ。


一斉に沢山のカワウが飛び立つのにうまく写せていない。



宮ヶ浜


沖島

湖岸沿いの道を大回りして、所々で展望を楽しみながら、出合った分岐点は、
「湖岸沿い伊崎寺約2000m」と書いてあった場所でした。



約1時間半ほどのハイキングで堀切新港に戻ってきました。

わずかな時間帯なのに晴れたり曇ったり、雨は降らなかったが今日もころころ替わる忙しい天気でした。
結局スケッチはできなかったが、思わぬ低山歩きが楽しめました(^o^)丿。