伊崎寺と竿飛堂
2009・8・15
 先日、伊崎国有林ハイキングコースを歩いたとき、工事中で伊崎寺へ行けなかった。今度は伊崎寺駐車場から参道歩きで伊崎寺と竿飛堂(さおとびどう)へ行ってきました。

 伊崎寺は近江八幡市の北、琵琶湖に突き出た小さな半島の先端に建つお寺。今は陸続きですが、昔は湖に浮かぶ島(伊崎島)だったといい、湖から来る信者を迎えるため、琵琶湖に面して山門が立っています。貞観年間(859〜877)開基と伝わる伊崎寺は比叡山延暦寺の末寺で、修行道場でもありました。その頃行われていた修行の一つが「竿飛び行事」として形を変え、今も残っています。【伊崎の竿飛び】 8月1日に行われる伊崎寺の年中行事です。
                                          ・・・・滋賀県のHPより



参道入り口
伊崎寺駐車場からすぐに参道に入れる。


ゆるい上り坂の参道


今回歩いたルート





歩きやすい参道
約20分ほどで伊崎寺へ着きました。
寺の入り口ちょっと手前に分岐(左へ)があり、この道を行くと伊崎国有林ハイキングコースに入れる。


寺の手前で下りの石段道になる。
正面の庫裏は現在改修工事が行われている。



庫裏から奥へ進むと伊崎寺本殿だ。


天台宗伊崎寺本殿
「比叡山延暦寺支院・回峰行門別願道場」とある。
 伊崎寺は平安時代創建で、千日回峰行を始めた相応和尚(かしょう)作と伝わる不動明王像を本尊にまつり、比叡山の修行道場として続いてきた。千日回峰行達成者だった光永澄道住職が2005年に亡くなり、上原大阿舎利さんが2006年、後任に選ばれた。2008年12月に比叡山から同寺へ入られた。

本堂の奥にある断崖絶壁の上に建てられた竿飛び堂から琵琶湖上へつきだした長さ13mの太い竿(角材)があります。この先端から7m下の琵琶湖へ飛び込む行事で、かつては天台僧や信者の修行の一つでした。


岩に張り付いている竿飛堂



竿飛堂の真下から・・・

毎年8月1日にこの竿の上から琵琶湖に飛び込む厄除けの「竿飛び」行事が行われています。



竿飛堂の下にある竿
正面に沖島、後方は湖西(対岸)の比良山系です。

竿飛堂の天井に描かれている龍の絵

竿飛堂の内部

庫裏から石段を下りて湖岸へへ行ける。その中間に門がある。
昔は湖に浮かぶ島(伊崎島)だったといい、湖から来る信者を迎えるため、琵琶湖に面して山門が立っているという。



湖岸から正面に伊吹山が望める
手前は彦根の荒神山です。


湖岸には現在桟橋は残っていない。この仮の桟橋は庫裏の工事資材を船で荷揚げするためのものです。



仮桟橋から右を見ると繖山が望める。


関連ページ:伊崎国有林ハイク 近江八幡(2009/8/2)