紀州御坊の寺内町散策
(2014・8・27)
 早朝目を覚ますと今日も天気がよさそうだ。お天気に誘われて二日続けての青春18切符旅をすることに決める。さて、昨日は姫路(西)へ行ったので、今日は反対方向の和歌山方面へ行こう。とりあえず紀州路決めたが、目的地は何処にしようか?。なんとなく思いついたのが御坊でした。さっそくネットで御坊の情報を探す。ヒットしたのが寺内町散策と熊野古道でした。いつものことながら、こんなおおまかな計画で出発する。6:54守山発の新快速に乗れば10:52に御坊に着く。




 JR御坊駅に着いたら紀州鉄道の列車が待っていた。それで急遽西御坊まで行って寺内町散策しようと決める。ラッキーにも車内には「寺内町散策マップ」が 備えてありました。


 何のアナウンスもなく時間が来たら走り出す。乗客は私一人、列車の窓は開けっぱなし、いまどきエアコンのない列車は珍しい。雑草で見え隠れする線路を走りだす。
 紀州鉄道
JR御坊駅から西御坊駅まで2.7kmをのんびり走る西日本一短い鉄道です。車輌の特徴として、2軸レールバス(車輪が4輪)で、全国でもバス型タイプで走る車両はこの紀州鉄道だけだそうです。時速20数キロでトコトコ走るこのローカル列車を一目見ようと、全国から鉄道ファンが御坊を訪れているそうです。
 


紀州鉄道終点の「西御坊駅」
 民家と間違えそうな駅舎と今乗ってきた列車です。まず案内マップを見ながら一つ目の辻を右折して小竹神社へ向かう。
 


 右折したらすぐにこの小さな川を渡る。スケッチ心を誘われるモチーフだが日陰がなくて断念する。

 

大阪の富田林や奈良の今井町等の寺内町を想像していたが、着いた西御坊の駅、駅自体もそうだがそこからちょっと歩き出すと三丁目の夕日を想像させる古い素朴な昭和の町という印象だ。


 上の写真:右手前の建物の横に右図の「大正のロマンが息づく町並み案内板」が張り付けてありました。

 この通りの手前には立派な神社がありました。小竹八幡神社です。

  御坊市の寺内町は、西本願寺日高別院を中心に形成され、江戸時代に各地の特産物を扱う問屋などが軒を並べ、大変栄えました。今でもその面影を残した貴重な町屋と明治から大正・昭和と日本が近代化していく時代の特性が残り、散策には最適です。(御坊市のHPより)
 

大正のロマンが息づく町並み案内板
  マップをクリックするとこの日歩いたルートが見れますよ。
  
 

小竹(しの)八幡神社
 

境内は木陰があり涼しい。
  昔から「人を見たけりゃ御坊祭」と呼ばれる大祭がある。
御坊祭りの中心となる場所です。

由来
当社は旧御坊町及び日高郡美浜町浜之瀬を氏子区域にもつ神社である。由緒については古文献の現存するものが無く、勧請の時代及び次第は詳らかではないが、『日本書紀』に所載の神功皇后並びに応神天皇由緒の地小竹宮に由来する神社である。沿革について、伝承によると、往古は大社の一つで、一の鳥居は北塩屋矢熊ヶ鼻(御坊市)という所にあり、相当の社頭もあり、壮麗な社殿が存していたが、天正の兵火にかかり古文献、宝物等を焼失したとある。『神社明細帳』の記載によると「(略)勧請年月日不詳然れども告國史所載する小竹宮の旧跡にして昔時薗の内紀小竹という所に鎮座ありしを延宝年間今の地に鎮座し、旧地を元宮或いは元八幡という(略)」とある。現在の場所は、もとより藩侯徳川頼宣の御別邸地、薗御殿であったのを延宝6(1678)年下げ渡しとなり、同年御遷宮、神殿の向きは神占により東向きとなしたのである。(和歌山県神社庁HPより)



次は日の出紡績のレンガ塀を見に行こう

 
 
 創業、大正2年(1913年)日高地方の産業革命の先駆けとなった日の出紡績ですが、今は国道42号と並行して少し東に入ったところに、200メートルほどのレンガ塀のみが往時をしのばせています。
 日本一短いローカル線として有名な紀州鉄道には、日高川駅(1989年廃止)と西御坊駅との間に「日出紡績前駅(1941年廃止)」という駅があったそうです。レンガ塀の近くには、今でも日高川駅と西御坊駅の間で使われていた線路の一部(写真左上)が残っています。

レンガ塀のある風景を描こうと思ったが暑さに負けてパス。次はとにかく日高川まで行ってみよう。
 

日高川の橋上から河口方面(日高港)を写す。
 

こちらは日高川の上流です。
  さあ、大正ロマンの寺内町散策に戻ろう。とりあえず、日高別院を目指す。
 

日高御坊の手前で右へ、川瀬家を訪ねる。

 

川瀬家の角を曲がって正面へ。
この先に日高御坊がある。
   立派な門構えの日高御坊

 御坊市の名のおこりとなった「日高別院」は「御坊所」、「御坊様」とも呼ばれ、江戸時代坊舎付近は蝋燭・酒・木材問屋・油屋・薬屋・旅籠が軒を並べ、寺内町として栄えたとある。現本堂は、文政八年(一八二五)に再建されたもの。境内にある樹齢四百年のイチョウの巨木は、県指定の天然記念物となっているが、秋でないのが残念でした。門が閉まっていて中へは入れませんでした。


 
 
 日高御坊を過ぎるとこんな蔵のある屋敷に出会う。何の建物か看板もく、おまけに本日は休館とある。右上の写真は塀越しに見えている古民家です。
 

絵になりそうな所だが暑さに負けてここもパス・・
 


古民家の和菓子屋さん、

 とうとう暑さに負けてスケッチ一枚もせず、 紀州鉄道の「紀伊御坊駅」に着いてしまいました。


 


紀州鉄道の「紀伊御坊駅」
 


紀伊御坊駅に置いてあった旧型の列車。
 
もうこれ以上歩き回る元気もなく、タイミングよく来た御坊行きの列車に乗って退散しました。