金剛山
標高 1,125m
(2013・4・5)
 数十年ぶりに金剛山へ登ってきました。今回は大阪側から、富田林からバスに乗り継いで千早赤阪村の金剛登山口へ。以前登ったコースは奈良側のJR北宇智駅からの樹氷見物登山でした。というわけで今回が2回目ですが、山の状況はまるで記憶に残っていない。まったくはじめて登山した感覚でした。登山のきっかけは、先週和歌山・雑賀崎スケッチ旅の帰りの車中で出会った方から金剛山の魅力をいろいろ聞いていたからです。それに前から一度千早赤阪村の棚田と楠木正成の築いた千早城址を訪れたいとの思いがあったので・・・・。




今回の登山でであった春の花・カタクリ



今日の登山道は一番多くの人々に登られているという「千早本道」を歩くことにする。山頂に立つことを優先して、今回は千早城址はパスする予定だ。もしこのコースを下山した場合には立ち寄れるだろうから。



 ここが金剛登山口です。富田林駅から約30分で着く。バスはかなり高度を稼いでくれる。登山口へはいま来た方向(写真)に少し戻ることになります。(10:40出発)



右折して登山道(舗装路)へ
桜も咲いて明るい日差しが春の雰囲気を醸し出している。




 少し登って行くと豆腐屋さんがある。早朝登山者が帰りに買うというのを何度かテレビで見たことがある。登山道は突き当たりの売店の所を右へ行く。



バスで一緒だった子どもずれの男性が先を行く。この少し先でもう姿が見えなくなる。早い、元気な子だなあ。登山口で降りたのはわずか数人でした。



10:57 千早城跡への分岐に着く。
余裕があれば下山時に立ち寄ろう。まずは山頂へ。
 金剛山周辺には南北朝時代の武将・楠木正成の城であった。千早城、上赤坂城、下赤坂城の城跡や楠公誕生地など、正成ゆかりの史跡が点在している。


千早城址への道(正面奥からの道)が合流してくる。
 登ってきたのは右手下からです。先ほどの分岐から5分ほどでここに着く。スタートしてからまだ20分ほどしか歩いていないのに、もう汗びっしょりだ。上着を脱いで出発、登山道を振り返って写す。



登山道を整備している人に出会う。感謝!







4合目
 登山道は階段状の急登りが延々と続く、まだ11時前だというのに多くの登山者が足取りも軽く下山してくる。そういえばこの山は毎日登山(回数登山)の山と聞いている。



 三人の山ガールに追い抜かれる。一服しもってのスローな歩きなのでしかたがないか





11:30 5合目のトイレが見えてくる。
左手のベンチでは先ほど追い越していった三人の山ガールが休憩している。追い抜くチャンスとやせ我慢をして先に進む。



少しだけフラットな場所に出たが、すぐにまたも木段道になる。



たまには立ち止まって山風景を・・・




 この場所で人だかりがしていたので近づくと石碑の前にカタクリガ一株あり三つの花を咲かせていました。写真を撮っていると頂上から下ってきた方が上に行ったら片栗の群生があり、見頃ですよと教えてくれました。



12:09 やっと9号目に着く。あと10分ほどで頂上だ。この分岐に左の「楽な道」と右の「近道」が選択できる。きつくても近いほうがましなので右へ。




12:15 頂上広場に到着する。
 登ってきた「千早本道」コースの案内には所要時間1時間20分とあったが15分もオーバーしてしてしまいました。年毎にとに体力の低下が・・・
 この金剛山は回数登山システムがあることで知られている。。登頂してたあかしに捺印所で記録する。登山回数と氏名を記録した大きなボードが(両側の白いボード)何箇所もある。最高記録は1万回でした。一日1回登頂しても25年架かるという。なんと驚異的な記録だ。



国見城跡の広場
 抜きつ抜かれつ(^_^;)で登ってきた女性三人パーティーの山ガールさんに記念撮影をお願いする。登頂日も4月5日と表示してある。それに時計もあって、完璧な登頂アリバイ写真になるなあ。ここから大阪が一望できる絶好の場所だが、今日は霞んでいて残念だ。それでも富田林のPLの塔はうっすらとだが確認できました。
 今日はあまりにも乗り継ぎのタイミングがよくて弁当を買いそびれました。非常食は持っていましたが、ラーメンの自販機が会ったので、カップヌードルの昼食ができました。



 金剛山は、
 奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある山です。最高地点は葛木岳(標高1,125m)で、この葛木神社の本殿の裏にあります。しかし、神域となっていて立ち入れません。その為、国見城跡の広場が山頂扱いされています。ここの広場からは大阪・堺・六甲・関空・淡路島方面が望める。

 金剛山は修験道の開祖役行者が修行した山として知られています。山頂付近には役行者が開いたとされる転法輪寺(真言宗醍醐派、葛城修験道大本山)があります。





法輪寺(真言宗醍醐派、葛城修験道大本山)



葛木神社への分岐



葛木神社の参道



葛木神社本殿




今日歩いたルートを赤ラインで示しました。
(葛木神社前にあった案内板を借用させてもらいました。)








 葛木神社から参道を下りちはや園地へ向かう。途中の林間(左手)から山頂に特徴のあるの葛城山が見えてきました。



 葛木神社の参道を下ってくると四辻の分岐に出会う。左へ行けば葛城高原・水越峠へ。ここを直進して展望台へ向かう。


 葛城山は
金剛山と水越峠を挟んで隣接する標高959.7メートルの山です。5月になると、山頂の南側斜面一帯に群生したツツジが咲き乱れます。その様子は「一目百万本」と形容されています。つつじのシーズンに行ったレポートは下記をクリックしてご覧ください。
・葛城山のツツジ (2005年5月11日)



次は一等三角点のある湧出岳へ行こうと進んだが、分岐の道標が理解できなくてパスしてしまいました。



今度ははっきりと湧出岳への案内がある分岐にくる。


13:20 湧出岳への道へ。

 先ほど通り越した分岐には、「第21経塚・一等三角点」と書いてあっただけなので湧出岳と理解できずにパスしたが、ここの表示には「湧出岳」との表示がありました。ただし、健脚向きとの表示があったが10分ほどと書いてあったので登ることにする。この道はかなり荒れて狭い急道でした。



13:27 湧出岳頂上の三角点と中継所につく。


第21経塚


 湧出岳の頂上は展望はない。そこに中継所施設と一等三角点がありました。その向かいには第21経塚がある。下りはハッキリした林道を下るとすぐに先ほど通過した分岐に着く。疲れているということでパスしたのに、わざわざしんどい回り道をして16分のロスをしてしまいました(^_^;)。



ちはや園地へ向かう。



13:41 ちはや園地の展望台が見えてくる。



展望台からの眺め
いま歩いてきた金剛山(左)と湧出岳が望める。




西側に目をやれば・・・右から左へ大阪湾、関空、岩湧山、南葛城山龍門山とつづいていると案内板にはあるのだが、遠方は霞んでいてよく見えない。





展望台下にはカタクリの群生地があり、ちょうど満開でラッキーでした。


 ちはや園地の傍から金剛山ロープウエイで下山する事もできるが、その方向から上って来たパーティーに下山道があるかと聞いたら、枝道があちこちにあり、初めてなら迷いやすいので伏見峠から下るようにとアドバイスをもらう。カタクリを堪能したあと、村営宿泊施設「香楠荘」、「ちはや星と自然のミュージア」の横を通って「休憩所」につく。途中ご一緒したご同輩の男性は伏見峠から紀見峠まで走るというので、ここで別れる。ここから近畿自然歩道(ダイヤモンド・とレール)に合流して伏見峠へ向かう。それにしても「ちはや園地」のいろんな施設は宿泊やロープウエイまでが千早赤阪村の運営とは驚きだ。



ピクニック広場から歩いてきた方向を振り返る。
見えている建物は休憩所





14:05 伏見峠の分岐
直進はダイトレ・紀見峠への道です。ここを道なりに右へ。カーブミラーが不思議でしょ。歩いてきた道は車も走る舗装路だからか・・・


下山道

  写真では昇っているように見えますが、伏見峠から千早ロープウエイ駅前への下山道は強烈な急勾配の舗装道がずっとつづく。

 14:30 無事に千早ロープウエイ駅前のバス停に到着しました。このとき前を歩いていた子供ずれのご同輩に追いつく。なんと富田林からのバスで一緒だった方でした。”登山終了時点でやっと追いつきました”と声をかけたら、なにせ6歳(小学1年の少女)の孫が元気でとの返事。ヤングパワーに、まいったまいった・・・でした。