思いもかけなかった金毘羅山の岩場登り
2014・8・7

 台風と秋雨前線に挟まれ明日から雨の日がつづくと報じられている。HPの作品更新のためにスケッチに行かなくては・・・行先はいつものごとく思いつかない。とりあえず佐川美術館のチケットをもらったので「北斎とリヴィエール」二つの三十六景北斎漫画を見に行こうと出かけました。


 


佐川美術館
(滋賀県守山市)
F6 水彩
開館前に着いたので時間待ちに佐川美術館をスケッチしました。


 先日は近江八幡を目指して長命寺あたりを描いたので、今日は琵琶湖大橋を渡って湖西へ行こう。橋を渡ったところの国道161線の信号で近江舞子へ行こうと思ったが左折する車で混んでいる。諦めて直進、途中峠へ向かう。峠の信号待ちで「朽木」に行こうか、それとも「京都大原」に行こうかと迷ったが、大原に決めて左折する。何度も来ている大原の里、ここは有名な”三千院や寂光院”のある観光地、大原バス停付近は有料駐車場が並んでいる。ここを通り過ぎて静原から鞍馬へ向かう信号で右折、いつもの止め慣れた「里の駅・大原」に着く。ここからスケッチ散策スタートです。とりあえず高野川沿いに南下(京都方面)する。

 

大原を流れる高野川
今歩いてきた「里の駅大原」方面の風景です。
木陰は風もあり涼しい。ちょうど昼時なのでここで昼食とする。


 


里の駅・大原方面から望める比叡山
以前に来た時に描いたものです。



 昼食後、高野川に沿ってさらに西(下流)へ向かう。スケッチしたい所が見つからないまま戸寺バス停に着いてしまった。このバス停は金毘羅山へ登った時に降りている。そうだ登山口のある江文峠の方へ行ってみよう。
 

敦賀街道、戸寺のバス停からの金比羅山(中央)と翠黛山(右)
登るつもりがなかったので写真を撮っていない。雰囲気がわかるように2004/2/9に登った時の山行報告から写真を持ってきました。
 


江文峠への道から見る大原の里
 戸寺バス停から元井出橋を渡り「東海自然歩道・京都トレイル」コースに沿って江文峠を目指す。宮川一ノ橋には道標がある。右へ行くと寂光院、ここで道なりに左へ、江文峠へ向かう。


 大原から静原(江文峠)への車道を横断したところに案内板があります。直進してしばらく行くと江文峠(左)への分岐に出会う。とりあえず直進して江文神社へ行くことにしました。以前に来ているのでルートの感じはよく覚えています。
 

江文神社に到着
 


12:20 本殿にお参りしてから・・・・
 


 神社右手の林道(舗装路を)を行くことにしました。まだ現役だったころ、山仲間に誘われて積雪の金毘羅山登山で江文峠へ行くつもりで迷い込んだ方向です。すぐに看板があり、”この先の岩場で転落事故が多発”とある。方向的に金毘羅山へのルートなのだろう考えて、行けるところまで行こう・・・・
 

植林帯
5分くらい進むと林道終点の広場があり、そこから左手に山道らしい踏み跡がある。
12:24 どんな岩場があるのか興味がわいて、道標はないが登ってみることにしました。
 


12:31 植林帯を抜けるとこんな岩場が現れました。
どんな岩場が続くのか先に進むことにする。
 


大原の里
12:39 なれない岩場登りに怖々で登っていく。やがて大原の里が展望できる所に着く。まだまだ急な岩場がつづくが、下るのは怖いし危険なので金毘羅山登山道に出合うところまで登ることにしました。
 
 
 13:00 なんとか大岩を乗り越えた。しかし、眼前にさらに岩壁が現れる(@_@)。

 この岩場に上がった時一人の男性が座っていました。登ってくる途中一人も登山者に出会わず心細かったが、ほっとする。一度に安心感がひろがりました(^^)。

 男性にこの岩場について聞いたら、この岩場は「Y懸尾根」という。眼前に突っ立っている岩壁を登ると”Y懸尾根の頭(展望台)”ですよと教えてくれました。もうこれ以上岩登りはと躊躇していた時、若い女性6名のパーティが岩場を下ってきた。男性はこのグループのコーチでした。彼女たちは16kgのザックを担いで朝からこの岩場を訓練で3回も往復しているという(@_@)。登ってきたこの岩場を一人で下る勇気がなかったが、グループは訓練終了ということでこれから下るという。先に進む元気も萎えていた私はここで登山を断念して一緒に下らせてもらうことにさせてもらいました。

  帰宅してから調べたら、この岩場は
    「ロッククライミングのゲレンデ
          ということを知りました。
 

女性はみんなヘルメットを着けていたが、一番最後を歩く私は落石させないように注意して
慎重に下って行きました。やがて登ってきた時展望のあった岩場に到着・・・
スケッチック持って悪戦苦闘してここまで登ったので一枚描くことにしました。
 




大原の里
F6 水彩
中腹の岩場からスケッチしました。

 10分ほどで鉛筆スケッチを終えて登山口の広場目指して下っていくと、下から声がかかる。広場に降り立つと皆さん私が滑落でもしたのかと心配して待っていてくれました。顔を見て皆さん安心してくれました。だまって列から離れてご心配をかけました。一声かけるべきだったと反省しました。


 

赤のラインが今回歩いたルートです。
金毘羅山登山の一般コース歩きは下記山行報告をご覧ください。

戸寺から金毘羅山(2004/2/9)
 




金毘羅山
 金毘羅山からの帰り道、車を止めさせてもらった「里の駅・大原」近くからスケッチです。帰宅して写真から描きました。 白く見えているのは岩が露出している所です。そこが今回登った「Y懸尾根」でした。