湖東三山自然歩道歩きで紅葉見物

2013・11・17(日)

 日曜日はいつもNHKの日曜美術館を見る。その影響で久々にスケッチへ出かけたい気分になる。どこへ出かけるか・・・そこで数日前の新聞記事の「湖東三山自然歩道」を思い出す。ちょうど紅葉シーズン、出かけるには時間的に少し遅いが紅葉見物兼ねてハイキングも楽しもうと出かけました。JR近江八幡駅で近江鉄道に乗り換えて八日市へ向かう。このとき勧められたお得切符「もみじきっぷ」を買う。八日市駅から路線バスで、まずは人気の紅葉名所、永源寺へ行くことにする。その後シャトルバスで湖東三山自然歩道のスタート地点、百済寺へ。そこから金剛輪寺を経由して西明寺まで約9.5kmを歩く予定だ。



 

近江鉄道、近江バス一日乗り放題の”もみじきっぷ”です。



 遅い出発だったので八日市駅に着いたらもう昼前、永源寺行きのバスは12:10発しかない。この路線バスで永源寺へ行く。ここで散策できるのは約1時間となる。百済寺へ行くシャトルバスの時間があるからだ。まあ永源寺の入り口まで歩くだけで紅葉は十分に満足できる。
12:45 永源寺前のバス停に着く。

永源寺 
神仏霊場 第140番 滋賀八番
(滋賀県東近江市)
臨済宗永源寺はの大本山。古くから紅葉の名所として知られる。
本尊 世継観音



永源寺前野バス停から写す。
駐車場は自家用車や観光バスで満杯、大勢の紅葉見物客でにぎわっていました。
 
 
紅葉を楽しみながら永源寺の参道を行く
 


紅葉を見ながら石段を上ってしばらく行くと
永源寺の入り口(右の写真)に着く。
 
  



料金所のある永源寺入り口
早描きで一枚スケッチする。



   
  門をくぐったちころに料金所があります。ここでバス停へ引き返すことにする。





湖東三山自然歩道途中にあった「案内地図」です。


13:50 定刻とおりに来たシャトルバスで百済寺へ向う。
あいとうマーガレットステーション経由で約25分で百済寺の山門前に着く。



この参道を行かず、歩きやすい左手の車道を進む。
見物客の車が列をなしているのを横目に歩く。
 
湖東三山 百済寺
本尊 十一面観音
滋賀県東近江市
近江西国三十三観音霊場 第十六番札所
天台宗の寺院。推古14年(606)、聖徳太子が百済人のために創建。御堂は百済の「龍雲寺」を模して建てられた。
 

百済寺の入口付近も観光客でにぎわっている。



 

 
 お寺を拝観している時間はない。14:30湖東三山自然歩道歩きスタートです。ここからゴールの西明寺までは約9.5kmある。午後5時頃には日没になるから急がなければ・・・
   
百済寺はけっこう高台にあるから歩きだしから下り道がつづく。
 


歩いてきた方向を写す。
 


名新高速道路をくぐる手前に寺神社が・・・
 

名新高速の高架下をくぐると
野生のサルがいっぱい走り回っている。
 

しばらく直進して右折する。

 

誰も歩いていない秋色の道がつづく。
 

やがて車道に、金剛輪寺は遠方の山麓にある。
この右手はクレフィール湖東。ホテルや温泉(至福の湯)、教育研修センターなどがある。
 

自然歩道はふたたび名神高速道の下をくぐる。その先には宇曽川ダムが見えている。自然歩道はここで鋭角に曲がって宇曽川沿いを下って行く。やがて古墳公園に着く。


円墳が何個も見えてくる。ここが古墳公園か・・・

 



・名称 依智秦氏 (エチハタシ)の里古墳公園
上蚊野古墳群)(カミガノコフングン)
所在地 滋賀県愛知郡愛荘町上蚊野地先
時代 :6世紀中頃~7世紀前半
 上蚊野古墳群はもと102基からなる古墳群で国道307号線の西に展開している蚊野外(かのとの)古墳群196基と合わせて金剛寺野古墳と総称され、合計298基かなる県下でも最大規模の古墳群。しかし、戦後の開墾などにより墳丘はその大部分が壊されてしまい現在ではこの公園内の10基と上蚊野の八幡神社境内などに7基が残るのみとなってしまった。10基の古墳が古墳公園として残されるようになったのは昭和51年から52年にかけてのほ場整備事業による。その時の発掘調査から、この古墳は6世紀中頃から7世紀初めにかけて築かれたもの。
横穴式石室、竪穴系横口式石室の二種類
・・・中略・・・
この古墳群はかなり特異なもので、いわゆる渡来系氏族に関係を持つものと考えられる。

愛荘町の案内板より抜粋です。
  

古墳公園全景



 

 古墳公園を過ぎて集落に入って行く。集落の中ごろに分岐がある。右折して道なり(写真では直進)に行くと再び名神高速道路に出合う。くぐり抜けて上って行くと 金剛輪寺の駐車場に飛び出す。
 

16:08 金剛輪寺前の駐車場に着く。



 


金剛輪寺の山門



山門をくぐって境内を覗いただけで先を急ぐ。
湖東三山 金剛輪寺
滋賀県愛知郡愛荘町
近江西国三十三観音霊場 第十五番札所
金剛輪寺は1200年前、大仏を建立された聖武天皇と行基菩薩により天平13年(741)の開山された天台の巨刹です本尊は秘仏の聖観音。

詳しくは下記のレポートご覧ください。

・湖東三山の金剛輪寺(2011・11・16)



金剛輪寺からゴールの西明寺までは約3km
午後4時を過ぎてあたりはうす暗くなってくる。
なのにここからは山道になるようだ。だれも歩いていない道は寂しい。



自然道は上りになり鬱蒼とした山へ



峠を越えると集落が見えてきた
 この集落の名は”斧磨”と書かれている。なんと読むのだろう。おのま??気になるなあ。村中で案内板に出合う。それは”斧磨”の由来となったという石を復元したものでした。説明によると「昔、山に入る前に大きな石でヨキ(斧の別称)や鉈、鎌などを研いだという」そのことから「よきとぎ」という地名がついたと説明があった。読み方と意味がわかってホッとして先に進。住所は・滋賀県愛荘町愛知郡斧磨 です。
 

自然道は集落を過ぎるとふたたび山へ向う。



 

山への入り口にはこんなゲートがある。
ここまでに何度かこんなゲートがありました。
 通行はできると書かれていて、通った後は必ず閉めてくださいとある。きっと野生の猿やイノシシから作物を保護するためだろう。途中で沢山のサルにも出会っていたので納得する。
 


道はやがて鬱蒼とした山の中へ。



植林帯の中は日ぐれて暗い。
フラッシュなしで撮ったらこんなにブレていました。
実際はもっと暗くてつまずきそうでした。
一人歩きなので心細く不気味だ。
時間にして15分ほどでしたがなが~く感じました(^_^;)
 
 

暗い山道から名神高速に出合ってホッとする。


 

午後5時前になんとか西明寺に着きました。
お寺はもう閉門時間
実際はこの写真より暗く目視ではよく見えない。
湖東三山 西明寺
滋賀県犬上郡甲良町
平安初期の開山と伝わる古刹。
 
西明寺前から17:03発のJR稲枝駅行きシャトルバスに間に合う。
あたりはもう真っ暗、国道307号を走る車の明かりだけでが眩しい。
最終便(17:33)の一本前でした。
フリー切符を持っていたので途中の尼子駅で下車、近江鉄道で八日市乗り換えで近江八幡駅へ。
この時期の遅い出発は日暮れが早くて焦りました。・・・反省
それでもなんとか無事に湖東三山自然歩道歩きを完歩することができました。