日本海クルーズと男鹿・敦賀・下北の旅
2007・9・6〜8

 誘われて実現したみちのくの旅、一日目はゆっくり日本海の船の中、二日目から三日にかけて秋田・青森・岩手の名所を回る三日間でした。ちょうど台風9号の襲来で強風と雨に追いかけられる旅となりましたがラッキーにも台風に阻まれることなく観光でき、無事に帰宅することができました。

 
・・・・・ 旅のコース ・・・・
 1日目: 京都からスーパー雷鳥で敦賀へ、ここから日本海フェリーで新潟港経由で秋田港へ(船中泊)。
  2日目: 男鹿半島の寒風山から世界遺産の白神山地を横に見て十二湖・日本キャニオン・十三湖を経て本州北端の竜飛岬を観光して八甲田山中腹の城ヶ倉温泉(泊)まで
  3日目: 予定は八甲田山を越えて下北半島の恐山へ。そのあとは一路東北の背骨を走って(南下)して花巻空港へ。そこから空路伊丹大阪空港へ帰る予定です。




寝台特急「なは」

 守山から集合場所の京都駅へ。京都駅で特急サンダーバード3号待ちの間にホームに入ってきたのスケッチです。最新型の特急車両より絵になりますね。
 京都からは湖西線経由で敦賀へ、約1時間あっというまに敦賀駅に滑り込む。待機していたバスに乗って敦賀港へ(約5km)。すぐにフェリーに乗船1等個室に落ち着く。


 乗船したフェリーしらかば(20,555トン) は1994年就航で大きさとしてはフェリーで日本最大らしい。
寄港先は敦賀港 - 新潟港 - 秋田港 - 苫小牧東港 です。
私達のツアーは約一日の船旅で翌朝の6時に秋田港で下船します。



日本海フェリーの船内
白波は立っているが揺れはそんなにない。
さすが2万トンの威力だ・・・

 
早朝の秋田港に着く。台風の影響かどんよりとした暗い空に雨が・・・

 敦賀湾を出ると日本海だ、曇って小雨が降っているので何も見えない(^_^;)。でも能登半島だけはそばを通るのではっきり見えました。時速約40kmで航行しているので台風9号はすぐには追いついてこないだろう。しかし、津軽半島先端の竜飛岬で追いつかれそうだ。バスは運行してくれるか少々心配になる。

 夜の10時ころやっと新潟港に着く。超大型船は着岸に時間がかりますね。やっとのことで車用のタラップが降りると待ちかねたように若い男女が駆け足で乗り込んでくる。手荷物も持っていない軽装、観客ではないようだ。しばらくすると敦賀で積み込まれた沢山の新車が数珠つなぎでフェリーから出てくる。また駆け足でフェリーに乗り込んでくる。出発まで1時間は要しただろうか。


翌朝、早い朝食をとって6時に秋田港で下船する。今日は早朝から夕方まで一日バスの旅。
コースは・・・
 世界遺産の白神山地の十二湖 − 日本キャニオン - 千畳敷(昼食)-十三湖(シジミで有名)-津軽半島・竜飛崎(津軽海峡冬景色の碑-と階段国道339号(車の通れない国道))-八甲田山の城ヶ倉温泉(泊)です。 約300kmのドライブです。



旅コース


 最初の訪問地は秋田港からすぐの男鹿半島にある低山・寒風山よりの眺望を見ることになる。風が強くて雨は降っているが空は明るい。なんとか見られるだろう・・・



寒風山山頂からの今朝到着した秋田港方面の展望

 四角い形の池は八郎潟調整池で八郎潟の1/5が残されている。八郎潟の4/5は食糧増産目的で昭和の大干拓で陸地になった。しかしここは埋め立でなくて大型ポンプで排水された湖底である。


寒風山からの展望
台風9号と一緒の旅、これだけの展望ができれば幸運ですね(^−^)。






 水滴の溜まるバスの窓から海岸線を走る五能線。

 この鉄橋に列車が写っていると青春18切符のポスターになりそうですが、残念ながら運行本数が少なくて見ることはなかった。地元の人はこの五能線のことを無能線と呼んでいるとか・・・・・ガイドさんの説明はなかなか面白く退屈しません。




トイレ休憩に立ち寄ったお殿水

 世界最大の白神山地のブナ原生林を源に発する秘境の湧水です。江戸時代、参勤交代時に津軽の殿様が「甘露・甘露・・」と飲んだという。



白神山地は・・・・

 青森県南西部から秋田県北西部にまたがる130,000haに及ぶ広大な山地帯の総称です。このうち原生的なブナ林で占められている区域16,971haが1993年12月に世界遺産として登録されました。
先日テレビで山の一つ、二つ森登山の様子を見ました。展望のある頂上までは4時間もかかるらしい。今回は山登りはなく、白神山地エリアにある透明で真っ青な神秘の十二湖の「青池」を訊ねる。


 青池へ行く途中にある”日本キャニオン”をです。お天気だと白く光って迫力があるらしい。アメリカにある有名なグランドキャニオンから名付けられたがアメリカ人の観光客はミニキャニオンと言ったとか・・・ガイドさんの話です。


いくつか小さな湖(池?)が途中にあったが、この小さな青池の水だけが透明でコバルト色でした。
お天気ならもっと強烈な青になると聞きました。




このあと海岸線をひたすら走って千畳敷で昼食する。


雨混じりの強風を小屋陰から千畳敷の海岸をなんとかスケッチしました。


すごい波で岩の隙間からこのように豪快に潮を吹き上げていました。



 次は十三湖でトイレ休憩。 台風襲来で4,5軒ある店は一軒だけ営業をしていました。さっそく飛び込んで十三湖名物のシジミ汁をいただく。ちょっと塩っぽいが美味しかったですよ(^−^)。一杯200円は安い・・・



十三湖名物のシジミ汁




いよいよ竜飛岬だ〜

十三湖を過ぎると竜飛岬が見えてくる。ここから海岸線には道がなくて、山を登って行く。この悪天候で行けないかもわからないとガイドさんが言っていましたが、幸運にもなんとかたどり着けました。
天気なら北海道が見えるとか・・・でも迫力のある竜飛岬に立てて満足満足でした。



竜飛岬灯台

 風速計のプロペラがブンブント強烈な音を立てている。今にも飛び散ってしまいそうでした。



燈台から海岸を見下ろすとすごい波しぶき

真冬の日本海を想像できますよ。なかなかこんな日にはこれませんよ。皆さんはラッキーですねガイドさんが話しかける。



立っているのがやっとという強風と強い雨
スケッチはできないので記念撮影の写真から描いてみました。

<<津軽海峡冬景色>>

上野発の夜行列車 おりた時から
青森駅は雪の中
北へ帰る人の群れは 誰も無口で
海鳴りだけを きいている
私もひとり 連絡船に乗り
こごえそうな鴎見つめ泣いていました
ああ津軽海峡・冬景色

ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
見知らぬ人が指をさす
息でくもる窓のガラス ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする泣けとばかりに
ああ津軽海峡・冬景色


さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする泣けとばかりに
   ああ津軽海峡・冬景色



  ここでは1番の歌詞はいらないよ。2番から歌って〜
 なかなかユーモアのあるガイドさんです。

(^−^)(*^_^*)(@_@;)


津軽海峡冬景色の歌碑
ボタンを押すと石川さゆりさんの大ヒット曲が
流れてきます。



有名な車の通れない国道339号線の階段道
後方は竜飛岬灯台です。




暴風雨なので歩いて下りるのは断念・・・
ここが有名な階段国道の下り口です。
全長338.2m、362段の階段になっている。



バスの車窓から津軽海峡の荒波を写す。
海岸のすぐ横を走る国道から
窓の外は冬の色でしょう(@_@;)。


 荒れ狂う津軽の海から陸奥湾へ、青森市街に入ると青空が現れ雨も風も止む。台風9号の目に入ったようだ。ねぶたの通れるようにした広い通りを走り、やがて八甲田山(一つの山でなく、青森市の南側にそびえる火山群の総称)を登っていく。今日泊るホテルはこの八甲田山中にある。午後6時前に予定どおり「ホテル城ヶ倉」に無事到着しました。途端に暴風雨になる。ラッキー!台風の目が頭上を通り過ぎたようだ。

 城ヶ倉温泉(単純温泉)で疲れをとって今夜はベットでゆっくり休める。明日はいよいよ下北半島の恐山、テレビなどで見ているが恐ろしそうなイメージだ・・・・
さて実際はどんな所か楽しみです。明日の出発も早い、ではお休み・・・・

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