室生寺
(奈良県宇陀市室口)
2015・4・30

  この日は気功体操教室のO先生に誘われて体操仲間8人で女人高野の「室生寺」へ行きました。室生寺はだいぶ以前に何度か訪問しましたが、記憶に残っているのはスケッチしたこの室生寺のシンボル「五重塔」と入り口の赤い太鼓橋くらいです。心配していたお天気も晴れ渡って素晴らしい日となりました。




室生寺のシンボル、五重塔とシャクナゲ



  JR守山駅8:20発の快速で京都へ。ここで近鉄線に乗り換える。橿原神宮行き急行で大和八木駅へ、そこで青山行急行に乗り換え午前11時前に室口大野駅に着きました。滋賀から2時間40分、けっこう遠かったです。ここから室生寺へはバスもありましたが、ちょうど8人なのでタクシー二台に乗り込み15分ほどで昼食を予約している中村屋旅館に着きました。このお店は室生寺へ入る太鼓橋の正面という絶好の場所にありました。着いた早々予約していた山菜料理で昼食です(^^;)。
 

中村屋旅館の前にはシャクナゲがいっぱい咲いていた
 

室生寺の玄関口「太鼓橋」を渡って境内へ・・・
 昼食後は皆さんと別行動です。奥の院はきつい石段があるので誰も行かないというので、私一人となりました。奥の院は室生山の中腹にあるという。昼食をとった中村屋さんで杖を借りて、いざ出発・・・
 

 太鼓橋を渡れば室生寺境内です。橋のたもとにピンク色のきれいなシャクナゲが咲いている。
 

太鼓橋の上から(左手)の風景
室生川に沿って家並みが続いている。
 

右手には大杉の後ろに室生山が見えている。
 奥の院はこの室生山の中腹にあると聞いている。
 

仁王門
太鼓橋を渡って右へ、すぐに料金所があり
正面に仁王門が見える。新緑の緑色が鮮やかだ。
 

鎧坂
仁王門をくぐって、ほんの少し行くと左手にこの石段があります。石段を上がると正面に金堂、左手に弥勒堂がある。お寺の案内チラシの写真にはこの石段の両側はシャクナゲが咲き誇っているはずだが、残念ながら満開を過ぎたのかちょっと寂しい感じでした。毎年この季節に来ると言うご同輩の男性は、昨年は見事だったよと言ってました。今年は裏年なのか・・・ 
室生寺の縁起

 奈良時代の末期、この聖なる地で皇太子・山部親王(後の桓武天皇)のご病気平癒の祈願が興福寺の高僧・賢環など五人の高徳な僧によって行われ、これに卓効があったことから、勅命により国家のために創建されたのが室生寺である。だが、建立の実務にあたったのは賢環の高弟・修円であった。修円は最澄や空海と並んで当時の仏教界を指導する高名な学僧であった。

 以来室生寺は、山林修業の道場として、また法相・真言・天台など各宗兼学の寺院として独特の仏教文化を形成するとともに、平安前期を中心とした数多くの優れた仏教美術を継承する一方、清冽な渓流は龍神の信仰を生み、雨乞いの祈願も度々行われて来た。そのほか厳しく女人を禁制してきた高野山に対し、女人の再度をもはかる真言道場として女性の参拝を許したことから「女人高野」と親しまれている。(室生寺の案内より転載しました。)
 

弥勒堂
(鎌倉時代 重文)
 三間四方柿葺のこの堂は、修円が興福寺の伝法院を受け継いだものと伝えられている。



 

金堂
(平安時代 国宝)
 正面側面ともに五間の単層寄棟造りの柿葺。内陣には一本造りのご本尊・釈迦如来立像(平安時代の国宝)を中心に薬師如来、地蔵菩薩、文殊菩薩、十一面観音菩薩が並び、その前に運慶作と伝えられる十二神将が一列に並んでします。
 各お堂の説明はいただいた「室生寺さんのパンフレット」から概略を転載させてもらっています。
詳しくはここ⇒室生寺さんのHPをクリックしてご覧ください。
  

灌頂堂「本堂」
(鎌倉時代 国宝)
 室生寺の本尊如意輪観音菩薩像(平安時代・重文)が安置されています。ここは真言密教の最も大切な法義でもある灌頂を行う堂で、真言寺院の中心でもあるところから「本堂」とも呼ばれている。延慶元年(1308)建立。

次は室生寺のシンボル、五重塔です。本堂の左側の石段の上にその五重塔が見えています。
 

石段下から見上げた五重塔です。
奥の院はこの五重塔の奥へ・・・・
 

奥の院に向かう道から
振り返って見る五重塔です。
五重塔の左から奥の院に向かって進む。
いったん少し下ってから登り返す道になっている。

 

巨大な杉が立つ奥の院への参道
 

参道の石段はだんだん急勾配になってくる。
 

最もきつい奥の院への最後の石段
 この石段を見上げて、あまりも長く急勾配なので、行こうか戻ろかと立ち止まって思案している参拝者が多かったです。でも、結局ここまで来たので戻る人はいませんでした(^^)。
 

なが~い石段もやっと終わりだ。
 奥の院のお堂は京都の清水さんのような急斜面に柱を組んだ舞台造りでした。


 

舞台造りの位牌堂(奥の院)
 胸突き八丁をやっと登り切り着いた奥の院です。皆さん位牌堂に腰を下ろして荒い息遣いを静めていました。下りは、しんどくないけど、転びそうで危ないなあと話していました。


奥の院の御影堂
(鎌倉時代 重文)
 弘法大師四十二歳の像を安置しいます。御影堂に後ろには岩の上に七重の石塔が見えています。
  急な石段参道を慎重に下る。灌頂堂「本堂」まで戻り、そのお堂の横から、室生寺シンボルの五重塔を定番の構図でスケッチして室生寺を後にする。
 

 せっかく奈良まで来たので、欲張って長谷寺も訪問しようとバス停に急ぐ。長谷寺はいま牡丹が満開だろう。皆さんも私と同じ思いのようだ。ということでバス会社もここ室生寺から直通バスを1時間に二本も運行している。さすが春の観光シーズンですね。 午後3時、バスは時間(50分)どおりに長谷寺の大門前の駐車場に着きました。
この続き、長谷寺編は「牡丹の長谷寺」⇐ここをクリックしてご覧ください。