青春18キップの旅
1日目(つづき)

中山道奈良井宿

宿場町散策から旧中山を歩いて道鳥居峠へ
木曽11宿の中で最も標高の高い奈良井宿
奈良井宿から鳥居峠までは約4kmです。
(2012・8・27)
  本日の宿、宿場通りの中ほどにある民宿「いかりや町田」さんへチェックイン時間前に訪問。中山道の鳥居峠まで歩きたいので荷物を預かってもらう。ご主人にスケッチ兼ねて散策するというと、ぜひ近くにある長泉寺を訪問して巨大な天井画「龍」を見ていくように勧められました。




民宿いかりや町田をあとにして・・





宿場内にある湧き水
こんな水場が5ヶ所もある。
汗かいた顔に冷たい水が心地よい。



まずは長泉禅寺へ立ち寄る。
本堂は解放されていて自由に入れます。
入った正面に「長泉禅寺」の額があり、その上を
見上げると、天井一面に巨大な龍の絵が
ありました。







これから向かう鳥居峠は後方の山と山の間にある。






奈良井宿の終わり
 道はここから徐々に上っている。正面中央に見える朱色の鳥居が鎮神社です。



鎮神社(しずめじんじゃ)
 奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために千葉県香取神社から主神をまねき祭祀をはじめたとされています。


鎮神社の前から見る奈良井宿
徐々に高度を上げる峠への道



舗装路と別れて旧中山道の山道へ。





 山道はすぐに石畳の道になります。ここで下ってきたご夫妻と合う。”峠まで登りましたか?”と聞くと疲れたので「中の茶屋」で断念して引き返したとのこと。この山道歩きで人に出会ったのはこのご夫妻だけでした。


 舗装路から山道に入って約20分、沢を渡り少し行くと峠(上の写真右)のようなところになる。ここの道しるべに左上に行くと「木曽駒ヶ岳展望台へ」とある。駒ヶ岳見たくて登ったが東屋はあったが樹林の中で展望はない。残念・・・・




中の茶屋(小さな小屋)が見えてくる。
先ほどの峠からゆるい下り道で10分です。



鳥居峠・一里塚跡の石標
中の茶屋から再び上り坂を歩いて20分



石標から約6分で林道に合流する。
ここからすぐに鳥居峠となる。




山々に囲まれた奈良井宿
(鳥居峠からの眺望)

 鎮神社の先から山道に入って、約1時間で鳥居峠に着きました。ここから次の宿の薮原まで歩いてみたかったが、奈良井へ戻るJR中央線のダイヤがわからない。それに2時間に1本くらいしか走っていないから、同じ道を戻るしかないなあ。



峰の茶屋(鳥居峠)





薮原宿は左へ。
前方右手に木曽御嶽山の稜線が見える。

中山道木曽路最大の難所とされた鳥居峠は、標高1197mの高所です。

 かつては、美濃国と信濃国の境であったこともあるこの峠は、およそ1300年前に完成したものを考えられ、明応年間(1492〜1500)、松本の小笠原氏との戦いで木曾義元がこの頂上に鳥居を立て、御嶽権現に戦勝を祈願したことから「鳥居峠」と呼ばれるようになった。・・・たびネット信州 www.tabinet-jp.comより



この道が薮原へ下っていく道です。




峠から引き返し、登ってきた道を
一気に下って奈良井宿へ戻りました。






夕暮れ時、宿の前からスケッチしましたが、食事の時間となり彩色できませんでした。




 夕食時に興味があって奈良井宿の「名前のいわれ」を聞くと、宿のご主人はかつて奈良井宿を支配した豪族の名前(奈良井氏)からだろうと話してくれました。夕食は食べきれないほど、その中でも民宿「いかりやさん」の名物として出されている「鯉の甘煮」・「馬刺し」が美味しかったです。地酒もいただいてご機嫌・・・部屋にはエアコンがないのが不思議だったが、ここは夏でも夜は涼しいからだという。風邪をひかないように窓を閉めてくださいとのこと。明日の御嶽登山に夢をはせつつ快適な眠りに落ちる。   

18キップ木曽路旅の続きのページです。
奈良井から木曽福島、そして御嶽登山口の田の原まで
(2012・8・28)
・木曽御岳登山−1