低山歩きと旧東海道歩き
日向山
(にっこうやま 標高222m)
2017・1・10



日向山
(JR草津線の手原駅と石部駅のほぼ中間にあります。)
  日向山(にっこうやま)は栗東市六地蔵の伊勢落地先に位置する低山です。山頂からは野洲川や琵琶湖が望める。この山の別名から頂上にあった城跡は「多喜山城」と呼ばれている。その形状から「安土城」から先行して、元亀二年(1571)以降に、栗太郡一帯を支配する目的で、織田信長方により築城されたものとされています。



暇を持て余し、何処か歩こうと思案、思いついたのが何度か登っている栗東の日向山でした。
9:30 守山の自宅を出る。約1時間ほどの歩きで日向山に到着しました。



栗東市北部のマップ
日向山の位置は赤字で書かれた「現在地」の所です。
(日向山の登山口にあった案内板から)


 

日向山の登山口
綺麗に整備されている。
 

いきなり石段で頂上まで続いています。
 

この石段は登山道を兼ねた竜神さんへの参道になっている。
 

頂上にある小さな竜神さんの祠
 
 

 今に残るこの平坦地、土塁、虎口や石垣は当時のものでだそうです。いつの頃か城は廃され、主郭の跡には「竜王神の祠」が祀られ、信仰の山として人々に親しまれるようになりました。
 

野洲川と菩提寺山
(東方の眺め)
 城が築かれた位置からは眼下に東海道が見下ろせる重要な地点でした。
 

城の配置、
出城のような小さな規模です。


さすが城を構えるだけあって360度の展望があります。

 

北西の眺め
左端の比叡山から右へ比良山系が展望できる。





後方の山は左、阿星山。右、金勝寺のある竜王山です。


野洲市の近江富士(三上山)展望
 


展望を楽しみながら小休止する。
その後、草津の「ギャラリー風の門」を目指して旧東海道を歩く。 
最初に出会うのは「和中散本舗(わちゅうさんほんぽ)」です。
詳細は 旧和中散本舗の訪問ページ、・史跡、和中散本舗(2014/05/03) をご参照ください。






和中散本舗のスケッチ
今回はスケッチできなかったので、約3年前に訪ねた時に描いた絵を貼り付けました。




11:30 東海道一里塚、間ノ宿・六地蔵
 和中散本舗を過ぎるとすぐにこの一里塚、東海道名所図会「梅の木」を描いた石碑がある。次は西へ、目川一里塚です。


11:50 この旧商家は”手原醤油 塩屋藤五郎”邸
 ここを通りすぎ、道なりに歩く。やがてJR手原駅を過ぎ川辺(かわずらと読む)で道はT字路交差点に突き当たる。


12:17 曲がり角にある東海道の石標
 舗装路もちょっと飽きたので堤防を歩いてみたくなり、金勝川の堤防に上がる。


安養寺山
 金勝川の上流を振り返ると安養寺山が見える。この低山もよく散策しています。この麓には古墳もあります。
 

 下流を見ると今日のゴールとしている草津市街のビル群が望める。しばらくこの堤防を歩いて、再び旧東海道へ下りる。

 


12:27 目川村の一里塚跡
 六地蔵梅の木の一里塚からこの一里塚まで約1時間、まあごく平均的な歩き速度だ。草津宿まで半里と刻まれている。もうゴールは近い。

 

12:36 目川田楽、京いせや跡。
 岡の地には田楽茶屋が三軒あった。東海道を往来する旅人の休憩所として江戸幕府によって立場茶屋が置かれた。


  この後、草津のギャラリー風の門で開催されている「新春展」を見る。さすがに帰路も歩く元気がなく、足もいたくなったのでJR草津駅から電車で守山へ。暇人の気の向くままの散策でした。