雑賀崎から紀三井寺までハイク
(和歌山市)
2013・3・30

 今日は素晴らしい天気、明日の予報は雨模様ということで、お隣の方に譲ってもらった一枚の青春18キップで和歌山の下津町塩津と決めて出かけました。大阪駅から「関空・紀州路快速」に乗り込む。車中で考えが変り、1月末に偵察に行った雑賀崎へもう一度行きたくなって和歌山駅で下車する。この前、はじめてきたときは2時間ほどの寄り道でゆっくり散策ができなかった。今回はたっぷり一日を使えるから落ち着いて絵を描けるだろう。




 雑賀崎バス停で下車、漁港が見下ろせる。スケッチする前にこの前見逃した灯台へ行こう。前回来たときおおよその土地勘を得ているので迷わず歩けるだろう。



 灯台へはバス道を少し戻って、この分岐を左へ。番所鼻(ばんしょばな)の方へ向かう。右はいま和歌山駅からバスで来た道です。




高台の道を行くと和歌山市のコンビナートが・・・




右手には和歌山市の中心街も遠望できる。
中央の茶色のビルの横に和歌山城が見えている。



お天気は最高、紺碧の海に白い船が・・・
ちょうど桜も満開で綺麗だ。



 やがて前回訪れた番所庭園(右端)が見えてくる。三つの島は左から二子島、中之島、大島です。パスして灯台へ向かう。


雑賀崎観光灯台が見えてくる。灯台に上がると素晴らしい展望が開ける。だが、スケッチするポイントは見つからない。風景を楽しんだ後、スケッチするために漁港へ向かう。


雑賀崎漁港が見下ろせる場所に着く


 雑賀崎の家々は急斜面にはりついている。コンクリートの建物が多いせいか、まるで外国のようなイメージを与えてくれる。前回来たとき歩いたが、密集して建っている家々の間を狭い路があちこちにつながっている。まるで迷路のようだがすべての道が下の漁港までつづいている。漁港へ下りる前にここからの雑賀崎の展望を描こうと決める。そのために今日はちょっと大き目の水彩用紙(P-10サイズ)を持ってきた。時間はたっぷりあるので素晴らしい景色を楽しみながら描きました。





雑賀崎の家々と漁港
漁港の向こう小高い丘の上には新和歌浦の観光旅館が遠望できる。
サンドイッチをほうばりながらゆっくり過ごす。



※下記レポートは今年の1月27日、はじめて雑賀崎へ偵察に行った時のものです。
この旅日記と合わせてご覧くださいね。


・雑賀崎散策 外国のような街並みに魅せられて・・・






絵を描いてから迷路の細い急な階段道を下って漁港へ。





いま下ってきた狭い階段路を振り返って描きました。
こういう構図はなかなか良いなあ。私にはお気に入りの場所ですが
でも、住んでいる人たちにはしんどい環境ですね。






漁港風景
先ほど行った雑賀崎観光灯台は小高い丘のピーク(左端)にあるが、ここからは見えない。
急斜面に張り付いている家々が絵心を誘います。






漁港の堤防からのスケッチです。






赤線は歩いたルートです。
黄色のアンダーラインは訪問した場所です。
(これは現地の看板から切り取ったものです)

 スケッチはなんとか三枚描けたのでまあ満足だ。ラッキーなことに今日は素晴らしいお天気に恵まれ、とても気持ちがよい。手元にある和歌山駅でもらった「和歌の浦ウオーキングマップ」を見ると、そこには和歌の浦の素敵な景色を見ながらのハイキングコース紹介してある。思わず歩き回り大好きの虫が顔を出してくる。とにかく和歌の浦まで歩いてみよう。
さあ、ハイキングスタートだ。





漁港から急な石段路を上って丘の上の舗装路へ
この路はバス路になっていて和歌浦までいける。



バス路の傍で見た
淡いピンクの満開の桜と菜の花の彩がいいなあ。



田の浦あたり
雑賀崎のようにここも民家が斜面に建ち並んでいる。





紺碧の海、綺麗な海岸線です。
 遠方の対岸には海南市の火力発電所のプラントが見えている。和歌山へ来る途中までは、その近くの下津町塩津に行こうと思っていたのだな・・・



新和歌の浦
道路は海岸線より少し高いところを走っているので展望はよい。
やがてバス道に高津子山(たかつしやま)展望台への道案内がある。
低山歩き大好きな私は迷わず登って行く。



登山道は満開の桜並木、
桜の花を満喫しながら登って行くが、汗が噴き出す。



20分ほどで頂上の展望台に着きました。
頂上展望台から和歌の浦を望む。


高津子山(たかつしやま)の頂上

ここには三角点もあり、その傍に山名の立て札がある。見ると「章魚頭姿山(たこずしやま)」標高136mと書かれている。ウオーキングマップを持っていないと難しくて読めない。それに同じ山とは判断がつかないですね。

 頂上展望台からはガイド案内通り、360°を見渡せる絶好のポジションでした。



頂上からは和歌山市街も一望できる。
 展望台で出会った人は紀三井寺から歩いてここまできたという。年齢は御同輩だが女性一人歩きだという。なら私でも歩けるだろうと、桜の名所でもある紀三井寺行きを決める。この人から和歌浦天満宮へ下山するルートを教えてもらう。方向は眼下の桜の中を真っすぐ行けばよい。


天満宮へは、あちこちに案内板があり迷うことはない。広い歩きやすい道をどんどん下って行くと、天満宮への分岐があり、この山道になる。ここから少しで天満宮の境内に飛び出しました。







和歌浦天満宮の境内に着く
本殿(左)にお参りしてから、右の正門から急な階段を下ることになる。ここは菅原道真が祀られ、太宰府天満宮、北野天満宮とともに日本の三菅廟といわれています。


振り返るとこんな階段の上に正門が見える。ここから御手洗公園に沿って歩くとすぐに紀州東照宮がありました。







ここは天満宮よりきつい階段が・・・
きついなあろ見上げていると、傍にいた方がこの侍坂は108段あるよって教えてくれる。小さな子ども走って登って行く、左手にゆるやかな脇道があると書いてあったが、負けじと見栄を張ってこの石段を登りました。


東照宮の境内です。
絢爛豪華な関西の日光
さっきの108段の階段は煩悩を表しているのか。登りつめるて楼門を入るとこの境内になる。社殿は桃山時代の威風を受けた江戸初期の代表的な建物(重要文化財)です。左甚五郎の彫刻の中でも珍しいといわれている「緋鯉・真鯉」や、加納探幽作といわれる豪華な襖絵などを巫女さんの案内で拝観できるらしいが、有料なのでパスしました(笑)。





御手洗池から桜並木の向こうに天満宮が見えている。




こちらは御手洗池から先ほど登った高津子山頂上の展望台が見えている



 東照宮から”あしべ通”り和歌川の河口の干潟に出会う。そこにこのアーチ型の石造りの不老橋があります。嘉永四年(1851)に建造されたお成り橋です。



干潟の向こうに最後の目的地紀三井寺が見えてくる。






今歩いてきた方向を干潟から振り返って写す。

 後方の高津子山の頂上には展望台がハッキリ確認できる。けっこう歩いてきたのだなあ。手前の干潟にあるこんもりした森は妹背山です。その前に海禅院の多宝塔がが見えている。さらにその前の建物は水上楼閣の観海閣(かんかいかく)がある。当初は木造で徳川頼宣が慶安年間(1648〜1652)に建てたもの。ここから対岸の名草山にある「紀三井寺」を遙拝したと伝えられています。





やっと紀三井寺に着きました。足が痛い、さすがに疲れた〜
桜は満開、この日に来れてよかった〜




200円の拝観料を払って楼門をくぐると
急な本殿のある高台までこんな石段参道がつづく
(本堂のある高台から写す)





本堂前の境内は桜の花も参拝客・花見客でも満開でした。



本堂にお参りしてから・・・



花見客に交じってビールで乾杯!!




後方に見えている山の向こうから歩いてきた。ずいぶん遠くから来たように思うが、
携帯電話の万歩計を見ると今日歩いた距離は約11kmくらいだろう。
スケッチとハイキング、それに花見ができて楽しい一日になりました。