真夏の本州最南端・潮岬(串本)
2日目
2007・8・18



国民宿舎あらふねの朝は快晴、今日も暑くなりそうだ・・・・
今日の予定は捕鯨の基地で有名な太地町です。今では捕鯨禁止で観光地として頑張っているようだ。

まずはこの田原海岸から近い観光スポット「荒船海岸」を見てから太地町へ行く予定です。
 荒船海岸は、串本町の東端、熊野灘に沿って奇岩が3kmもつづく海岸とある。絶好の磯釣り場でもあるが、「釣りバカ日誌」の浜ちゃんではない、釣りはさっぱりのKENにはまったく興味はない(^_^;)。もう一つの売り物は冬の海面に雲海のように広がる「海霧」だが、残念ながら今は夏真っ盛りだ。
 昨夕から突然痛風の発作が起ってちょっぴり足の親指部分が赤く腫れて痛い。その歩く姿はNHKの大河ドラマの「風林火山」の山本勘助とそっくりになりました。(ーー;)  それでも熊野灘の荒船海岸が見たくて、朝食までの時間をびっこを引きながら散歩に出かけました。




国民宿舎あらふねの前は田原海岸

荒船海岸へ向かう前に、ピンクに染まる朝焼けとワイドビューの海岸風景をスケッチしました。
左端の島が串本節でも知られる大島です。今は巡航船ではなく立派な橋がかかっていて車で簡単に行けます。








国民宿舎の前は入り江で静かな海でしたが、一歩熊野灘川に出ると海岸は荒々しい岩場と白波が押し寄せている。



冬場に見られるという海霧はこれの数倍もすごいと想像できました。それでも荒波に砕け散った海水位の飛沫でまるで墨絵の世界。
描きたかったが日陰がないのでスケッチはあきらめ朝食に戻りました。




朝食をすませ、運転本数の少ない路線バスの時刻に合わせてバス停へ。時間どおりに来た新宮行きのバスに乗り込む。ちょっと歩いただけで汗が噴き出していたが、バスは冷房が利いていてありがたい。海岸線の景色を楽しみながらJR太地駅に着きました。駅前は殺風景で何もない。タイミングよく待っていた潮岬行きのバスに乗り換えてくじら館を目指す。くじら博物館は太地の町とちょっと離れている。このバスは一時間に約1本循環運行されていて150円で安い。スケッチポイントを運転手さんに聞くが古い漁師町のような佇まいはなさそうだ。



JR太地駅




くじら博物館の正面
観光スポットはここだけみたい。


 世界一のスケールを誇ると表示されていた「太地くじら博物館」には、クジラの生態や捕鯨に関する資料など貴重(捕鯨発祥から400年もの歴史が)なものが展示されているとあったが、痛風発作の足とこの猛暑に負けてショーを見たがけで退散する。
おなじみイルカやシャチのショーとくじらの資料館を散策するだけで1050円、高いがほかに行くところもないのでとにかく入館する。




シャチメインショー
巨大な6トン?もあるシャチのジャンプは迫力満点でした。着水時の水しぶきは半端ではない。




ちょうど工事中で海岸を歩ける遊歩道はダメ…景色良さそうなのに残念。シャチのショーはここの大きな自然プールで行われます。観覧席の前には巨大なくじらの骨がある。




イルカのショーの始まり
小さい子供づれの家族が多い。大人一人はちょっと恥ずかしい(^_^;)。



歩くには暑すぎる、先ほどの循環バスで太地の湾一帯と熊野灘が一周することにする。





 太地漁港を過ぎると高台にバスは登ってく、眺めはなかなかよい。燈明崎から梶取崎、燈台などを巡って、捕鯨が行われた湾一帯を見て回って再びくじら博物館へ戻ってきました。昼食するところはここくらいしかない運転手さんはいう。
しかし早めに帰宅したいのでくじら館のすぐ横にあったキャッチャーボート(船内は資料館になっている)をみて再びバスで太地駅に向かう。





なつかしい言葉・キャッチャーボート(捕鯨船)、実物を見たのはこれが初めてです。

そのスペックは…

 この捕鯨船第十一京丸は昭和31年に建造され、昭和52年まで21年間大型鯨を追って南氷洋・北氷洋に活躍しました。国際捕鯨オリンピックにも優勝した歴史を持つが、昭和52年の国際捕鯨条約(IWC)による厳しい捕獲制限でやむなく廃船に追い込まれる。現在は生きた教材として太地町「くじらの町」が昭和53年に揚陸展示したものである。


長さ  :      63.5メートル
幅   :       9.5メートル
総トン数:     696.27トン 
最大速力:       16ノット(時速31km)
主機関 :   3,500馬力
    (2サイクルディーゼルエンジン)
捕鯨砲 :     口径75ミリメートル
捕鯨探知:     一基
レーダー:     一基
搭載人員:      25名



足のアクシデントがなく、もう少ししのぎ安かったらスケッチしようと思いましたが大事をとって計画より早めに帰宅の途に着きました(*^_^*)。




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