立山山麓・称名滝

立山登山三日目は、日本一の落差といわれる称名滝へ。立山の溶岩台地から350mの落差を流れ落ちている。

2008.8.2







 昨夜は立山山麓スキー場のペンションデ一泊。天然温泉でゆっくりつかってぐっすり眠れました。今朝も快晴気持ちの良い朝をむかえる。朝食までの間、さっそく山麓スキー場散策にでかける。このスキー場にはゴンドラもあって見晴らしがよい1000mくらいの山頂にいけるが、今朝は風が少しきついというのでいつ運転休止するかわからないというのであきらめる。



ペンションの前はすぐスキー場です。



スキーゲレンデには草花が…


立山山麓にはペンションやホテルが点在している。
後方の高台は美女平です。






スキーゲレンデから泊まったペンション「愛花夢」(右の赤い屋根の建物)をスケッチする。




立山山麓スキー場のゴンドラ乗り場からのスケッチ
大きな建物は山野スポーツセンター、元気な声をかけながら早朝ランニングする学生たちが目にはいる。ゴンドラ乗り場の人に後方の山名を聞いたがよくわからないという。ペンションに帰ってから山名を聞いたら、正面の台形の山は美女平で、その後方右に顔を出しているのは右から鬼岳2,750m、竜王岳2,872m、浄土山2,831mと教えてくれました。昨日登った立山(雄山)は浄土山の左にあるが美女平の影になって見えていません。左の突き出た山は大日岳2,500mだろうとのことでした。





気持のよい早朝散歩からペンションに戻ると朝食が待っていました。食事の後、オーナーから一見の価値あるよと勧められた「称名滝」へ出かける。称名滝行きのバスは立山駅前から出ているので駅まで送ってもらう。

駅からは称名川(略図では常願寺川と書いている:支流)に沿って上流に向かう。約20分ほどで称名滝バス停に着く。この道は昨日室堂へ行くとき通っている。途中で右折する室堂への有料道路を見送ってさらに上流へ直進する。やがて右手の美女平の切り立った崖「悪城の壁(あくしろのかべ)」があらわれる。




悪城の壁

難攻不落を意味するこの壁は高さが500mあり、2kmも続いている。称名川が約10万年かけて侵食したもので、上部に見えるU字型の窪みは、何度となく発生した雪崩によって削られてできたとのこと。





称名滝バス停。室堂有料道路と違い、こちらは一般車でここまで乗り入れができる。
バス停から舗装道路を歩いて20分ほど行くと、大日岳登山口に出会う。もう一泊できたら大日岳も登れるのに残念。



滝つぼから上がる称名滝の水煙が見えてくる。左上のV字のところに称名滝の上部(白く見えている)が顔を出しているが、滝全体は左の山陰でここからは見えない。
また正面上部に白く光っているところはハンノキ滝(ネハンの滝)が現れるところです。最大水量は毎秒10トン、雪解けや多雨の時にだけ現れ、称名滝とV字形をつくって滝壷へ流れおちる。水量の少ない時は消えるという滝だそうで、お天気続きの今日は残念ながら現れてくれませんでした。




滝見台園地から

ここには

「青雲にわく瀧青き霧へ落つ」

という水原秋桜子句碑があります。


瀧見園地の案内板




称名の滝

スケッチブックにも滝壺から吹き上げる水煙で画面が滲む、顔にも霧雨が降り注ぎ心地よい。真夏の暑さも忘れてゆっくり描くことができました。でも滝を描くのは難しいでした。もちろん写真でもこの滝の迫力写しきるも難しいだろうな・・・







帰りは富山地方鉄道で富山駅に戻る




よい天気に恵まれ楽しかったが、あっという間の3日間でした。
帰りも往路と同じ富山から金沢、福井、敦賀乗り換えで青春18キップの旅でした。


 金沢からの車中で会った祭り衣装(よさこい踊り)をつけた親子から、福井駅前で今日明日と夏祭りイベント(よさこい踊競技会)があるからいらっしゃいと誘われる。自分たちのチームも参加するから応援にきてという、どちみちこの普通列車は福井止まり、福井の街も初めてなので途中下車しました。

帰り道の番外編です(^_-)-☆ ⇒ ・福井/立山帰りの寄道