柳生街道から若草山へ
2008・10・9

 今日は一年ぶりの奈良OB会、夕方までの時間を有効利用してハイクキング&スケッチしてきました。天気はよかったが暑い一日でした。


若草山(341m)の山頂からの展望

遠方の山並は左から金剛山・葛城山・二上山です。右画面の人がいるところは生駒山です。
奈良公園のシンボルの一つ若草山は三つの山が重なっているように見えることから三笠山とも呼ばれてきた。毎年1月の成人式の日の山焼きは圧巻です。






歩いたルート(約10km)







春日大社一の鳥居



奈良公園の子鹿



飛日野(奈良公園)

これから歩く柳生街道(滝坂道)は写真右奥の春日山原始林の中にある。この春日山(世界遺産山の原始林)から左端の若草山まで歩く予定だ。




破石町(わりいし)バス停から柳生街道に向かう。愛想のよい観光人力車お兄さんがニッコリ笑って挨拶してくれる。これから出勤だという。



萩寺として有名な新薬師寺への狭い道。今回は寄り道なし直進(この写真の左へ)する。




春日山遊歩道になっている旧ドライブウエイ。
柳生街道滝坂道(東海自然歩道にもなっている)へは看板の絵のように並行している右の道へ。



住宅街を抜けると山に入って行くこんな道になります。柳生街道の入り口は眼の前の薄暗い樹林です。(写真左下参照)




この前の石に腰をおろして、持参したドーナッツとホットコーヒーで遅い朝食をとる。ゆっくり歩いているのでここまで35分もかかった。道標によるとバス停から1.5kmほど・・・



先ほどの分岐で春日遊歩道へ入って行った二人を見たが、結局柳生街道と間違ったと言って戻ってきた。
峠の茶屋まで約3kmの石畳の登り坂となる。



寝仏、わかりますか?
 標識のすぐ後ろにそんなに大きくない岩があり、その裏側に寝仏は彫ってある。うかっとしていたらこの岩を見過ごしてしまいます。現に1ケ月前にこの道を下ってきたとき気がつかなかった。



朝日観音
  寝仏から夕日観音、つづいてこの朝日観音に出会います。石仏はフラッシュ使うとうまく写せません。フラッシュオフで撮るのに横着して三脚使わないとこんなピンボケ(手ぶれ)写真になりますよ(^_^;)。


柳生街道滝坂道の石畳です。



大きな杉の木が二本ある首切地蔵(写真中央)のある分岐。


柳生街道滝坂道名物の首切地蔵

首切地蔵のあるこの分岐にはトイレも休憩できる東屋もあります。滝坂道はこの杉の間を左へ、ドライブウエイと出会うまではちょっと急な坂道(石畳)になります。右へ行けば地獄谷新池からドライブウエイにでて、地獄谷石窟仏から石切り峠で道は合流します。




柳生街道入口手前の分岐で別れた春日山遊歩道(旧ドライブウエイ)が左から接近して再び左方向へ分かれていく。直進が柳生街道です。




写真の左側からドライブウエイに飛び出す。
直進すると鶯の滝から若草山山頂に行ける。ここをちょっと戻ると柳生街道にに入れる。休憩場所確認のため柳生街道に寄り道して峠の茶屋まで行くことにする。



柳生街道・峠の茶屋
 ちょうど1ケ月前に、柳生手前の忍辱山・円成寺(にんにくせん・えんじょうじ)から逆に歩いた時、ここでわらび餅をいただきながら休憩。茶屋のこのおじさんとも話をしました。今日も元気に営業していました(^_^)。



 今回は茶屋からドライブウエイに引き返す。
 やはりここは世界遺産の春日山原始林の中、だから道はもちろん舗装ではなくて地道ですよ。ゆるい下り道を約2kmいくと鶯の滝です。





 鶯の滝への分岐と東屋。鶯の滝へはこの赤い橋を渡って行きます。



花山・地蔵の背
 このお地蔵さんは鶯の滝からドライブウエイに戻って、若草山へ向かう途中にありました。



鶯の滝




あと500mで若草山山頂とある。ちょっと分かり難いが左へ下って行く道は若草山の麓に出ます。



若草山山頂へつづく駐車場




若草山山頂の鶯塚



若草山山頂(三重目)鶯塚近く



山頂の三重目から二重目へ続く下山道
お天気がよく、奈良市街から県境の生駒山まで展望できました。



二重目へ下りて行くにはこの料金所を通って行く(大人150円)。入山は春と秋の決められた期間です。







若草山の二重目からの眺め
眼下に大きな東大寺大仏殿が見えます。今日はお天気がよく奈良旧市街から県境の生駒山まで一望できました。






二重目から三重目(若草山山頂)を見る



二重目から一重目へ、草のスローブになっている尾根道



一重目からの下山道から見える奈良県庁




若草山
麓からはこの一重目しか見えません。別名「三笠山」と言われているように遠く離れると若草山は三つの山が重なっているように見える。



若草山の麓から二月堂へ向かう途中、木組みで自然の換気をとった昔の技術で建てられた校倉(あぜくら)造りの宝物館が見られます。宝物は今は正倉院に保管されています。



巨大な南大門の柱の間から大仏殿が見えている。
参道は鹿と修学旅行か遠足の小学生の団体であふれていました。それに外人観光客も多かったです。



 正倉院(しょうそういん)は、奈良市の東大寺大仏殿の北西に位置する、高床の大規模な校倉造(あぜくらづくり)倉庫で、聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた施設。正倉院は普段は非公開であるが、年に1 度、奈良国立博物館で御物の特別 展示が行われる。宝物には、聖武天皇遺愛の品や東大寺の法会に使用された法具など中国の珍器、ペルシャ、インドの工芸品なども含まれ、国際色、種類ともに豊富です。

現在第60回正倉院展が奈良国立博物館で行われています。
平成20年10月25日(土)〜11月10日(月)期間中無休)



一日かけてスケッチしながらの楽しいハイキングとなりました。夕方からのOB飲み会、生ビールが美味しかったです。
そのときスケッチした作品は「奈良散策スケッチ」クリックしてください。