晩秋の山科疏水散歩

2020・12・01
  今日のお天気も晴れ模様、何処か近場へスケッチ散歩に行こうと考える。思いついたのが何度も歩いている京都市山科区の”疏水沿いの道”でした。今年の紅葉は例年より早めだったので、まだは残っているだろうか。JR山科駅から諸羽神社経由で疏水道へ行こう。
 今回はJR山科駅から東へ歩き、11月17日紅葉見物した毘沙門堂参道を通り越して、諸羽神社から疏水へ行くことにしました。


 

諸羽神社
この右手から疏水に上がって行く道があります。
 諸羽神社は「四ノ宮」とも称され、貞観4年(862年)、成和天皇の命で建立されました。
 

疏水の四ノ宮船溜
 第1疏水には、四ノ宮・諸羽・御陵・日ノ岡・蹴上の5箇所に「船溜」が設けられていました。現在はここから疏水は520mのトンネルを抜けて毘沙門堂の参道方面へ流れる。
 この疏水トンネル(諸羽トンネル)は、JR湖西線の建設等に伴う疏水路のバイパス化のため新たに造られたトンネルで、昭和45年(1970年)5月に完成しました。
 

元の疏水路は遊歩道になっていてトンネル出口へ
 

毘沙門堂参道の橋の上からの下流方面の風景です。
 

ピークは過ぎたようだが残り紅葉もいいものですね。
 

洛東高校を過ぎて少し行くと右手に安祥寺が見えてくる。


 

疏水沿いの紅葉
このエリアがカラフルできれいでした。


 

ここは天智天皇山科陵横の疏水風景です。


 

天智天皇山科陵横のこの秋風景を描きたかったのに、うまく構図内に入れられませんでした。


 

 ここは疏水第二トンネル東口です。
 この疏水トンネル手前にある黒岩橋を右岸へ渡る。そこは小公園のような広場になっている。
 

 広場の正面、山側に登山道があります。今日はここから入って、先日歩いた山科毘沙門堂からの道に合流して南禅寺境内へ下る予定です。
 

歩きはじめはしっかりした道ですが・・・。
疏水散歩がいつの間にか山歩きになってしまいました。
 

しばらく行くと周囲はけっこう荒れている。
ちょろちょろ流れている谷川に沿って登って行く。
 

倒木もあるが、道はしっかりと確保されていました。
 

毘沙門堂の道と合流、木橋を渡って左へ、峠越えになる。
 

この峠を越すと平坦な歩きやすい道になる。
 

樹林の間から山科区の町が展望できる。
 

京都トレイルの四辻に着く、
この赤い膜(右手)へ行くと大文字山コースです。
 

直進して南禅寺境内へ下って行く。
 

道なりにどんどん下って行く。
 

やがて修験場の駒ヶ滝に着く。
ここから左へ降りて行くとすぐに駒大僧正厨子宝殿です。

 

駒ヶ滝下にある駒大僧正厨子宝殿

 ここは南禅寺の塔頭である最勝院の奥の院です。鎌倉時代に駒道智大僧正が、晩年この地に隠棲したことが始まりと言われています。
 

石段の参道を振り返る。紅葉が綺麗だ。


  

南禅寺境内へ下って行く参道から、京都市街と遠方に愛宕山が見えてくる。
手前に見えている駒ヶ滝「最勝院」のお堂の屋根です。


 

南禅寺境内の駒ヶ滝「最勝院」横を下って来て・・・・


水路閣に着きました。
  

水路閣付近はまだ紅葉が・・・いい雰囲気だ。


南禅寺境内は散策せずに水路閣に沿って地下鉄蹴上駅に戻ったが、もう少し歩いてみたくなり
疏水に沿ってリニューアルされた京都市京セラ美術館(旧京都市美術館)へ。
※京都市美術館は2020年(令和2年)5月26日 リニューアルオープン。
 

正面玄関
新しくなったエントランスは地下一階になっている。
 

玄関から、階段を上がった1階の大ホールです。
今回は偵察のみ、無料エリアだけに入ってみる。
 

ホールの先は裏の庭園が見えるガラス張りの回廊へ。
 

ガラス張りになっていて、ここからは庭園には出られない。
今回は、リニューアルされた「京都市京セラ美術館」の雰囲気をだけを感じて美術館を後にしました。
疏水散策といいながら、半分は山散歩になってしまいました。

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※山科駅から毘沙門堂経由南禅寺への紅葉散策は下記ページでご覧ください。

・JR山科駅から紅葉見物して南禅寺まで歩く 2020-11-17