新緑の吉野山
(奈良県吉野郡吉野町)
2014・4・27
 今日は朝からよい天気だ。明日からはお天気下り坂と報じられている。それで思いつきの桜の名所、吉野山へ出かけることにしました。もう桜の時期が過ぎただろうが、ひょっとして奥千本ではまだ見られるかもしれない。大混雑する吉野山も桜が終わったらもとの静けさに戻ているから、ゆっくりと新緑の山歩きが楽しめるだろう。



近畿日本鉄道の吉野駅のプラットホーム
広い空間のある天井ドームが珍しい。




10:22 近鉄吉野駅に着く。駅で「近鉄てくてくまっぷ(ハイキングマップ)」をゲットする。どちらに行こうか思案しながら、タイミングよく駅前に待っていた中千本行きのバスに乗り込む。
 

このコースにしようかな・・・
 拡大図は吉野山回遊(上、中千本)コース⇐をクリックして近畿日本鉄道のHPにアクセスしてください。
 

左のコースの裏ページです。



 バスは15分ほどで中千本に着く。降り立った場所に大きな吉野山の案内板がある。コースを確認してとりあえず奥千本に向かう。いきなり急坂の舗装路歩きとなる。満杯だったバスから降りて、こちらへ向かったのは私ともう一人だけでした。その人に話しかけたら奥千本まで行くというので同行させてもらう。東京では満開ということで、この3月に来たが吉野山はまったく咲いていなかったということで、リベンジで吉野山を再訪問したという。残念ながら今度は桜がほとんど終わってしまっている。どんどん登って行き、高度が上がってくると金峯山寺の蔵王堂が展望できる。スケッチ仲間や写真を撮る人たちには人気のあるおなじみの構図だ。
  
 

11:24 芳山展望台に着く。
 

桜は終わっていてシャクナゲが咲いていました。

  

素晴らしい展望だ。
デジカメのズームを最大にして撮る。スケッチしたい衝動を抑えて先に進む。
 この日は結局一枚もえがけなかったので、帰宅後、印象が薄れないうちに写真を見て描いたスケッチは上の写真をクリックしていただくか、ここをクリックしてもらうと見れるようになっています。
 



吉野水分神社
(重要文化財)
  やがて見覚えのある吉野水分神社(みくまりじんじゃ)に着く。以前に仲間と三人で来た時は疲れてしまい、ここで引き返したなあ。それで、いつ来たのだろうかとホームページをチェックすると、なんともう10年も前の桜の季節(4月13日)でした。月日の経つのは早いですね。

 その時のレポート「桜の名所・吉野山」(2004/4/13)を合わせてご覧ください。

吉野山の上千本にある水分神社は水を司る神を祀っています。もとは吉野川畔とも青根ヶ峰山頂にあったとも伝えられている。平安時代にはすでに子守の神様として知られていました。

 今回は水分神社正面の写真を撮り忘れてしまったので、2004年に撮った写真を掲載しました。
 

境内の大きな枝垂桜は残念ながら葉桜でした。
 

桃山期に建てられたという社があります。
  


枝垂桜の下に、ピンク色の可憐なシャクナゲが咲いていました。



11:50 やっと奥千本バス停に着く。金峯神社の鳥居の先には殺風景なコンクリートの急坂が見えている。
ふうふういいながらやっと金峯神社の本殿に到着しました(^^)。

 出発前に吉野山をどう散策するかは決めていない。また、その他の情報もチェックしていまかった。とりあえず、山歩きができて何処かスケッチできたらいいなというかるい気持ちで出かけました。だから、一人ではこんなに歩きごたえのある奥千本まではたぶん来れなかっただろう。(バス便を使えば簡単にこれますが・・・)。それに、いま蔵王堂秘仏のご本尊「金剛蔵王大権現特別御開帳」中だと教えてもらい、秘仏も拝観できる幸運を得ました。同行させてもらったおかげです。素敵な相棒?さんに大感謝です。
 

金峯神社



金峯神社の本殿
 



 金峯神社から右手に続く道を行く。しばらく石畳の道を行くと石標のある分岐に着く。どちらの道を行っても西行庵に着くようだが、とりあえず右へ進んでいく。熊野古道を思い出すような雰囲気の道になる。やがて道標があり、西行庵はそこから分岐して左へ下っていく。

 
 

このあたりは山桜と紅葉の名所だとある。
この道を下っていくと西行庵だ。
 

西行庵はこんなに小さいのだ。
 

庵の中の西行像
  同行させてもらったおかげで初めての西行庵まで来ることができました。感謝!
近くにある苔清水でのどの渇きをとる。柔らかい水質でした。さっそく持っていたポカリスエットを飲み干して、空にしたそのポリビンに苔清水を満たして歩き出す。
 

西行庵の楓と桜
 西行庵から向かいの稜線を登っていくと展望のある広場に着く。ここから少し行くと分岐があり、もとに戻るには左へ、「女人結界」まで行くという相棒さんに同行して右の道へ。


女人結界の石柱
ここを右にとれば大峰山へ続く奥駈道となる。
左へ登って行けば青根ケ峰とある。




奥深い大峰の山々
 若かりし二十歳代の頃、親友と二人で大峰山(山上が岳)から奥駈道を弥山まで歩いたことを思い出しながら大峰山奥駈道にを少し足を踏み入れてみる。すぐに開けたところになり、こんな山々が展望できる。しかし、限られた一日、蔵王堂の秘仏公開の時間も気になるので未練は残るがここで引き返す。

帰り道立ち寄った青根ケ峰です。
急登を少し登ったところにありました。

 

頂上の三角点の前での記念スナップです。
残念ながら展望はない。
 
帰りは金峯山寺の急坂をさけて・・・



源義経の隠れ隠塔に向かう。
すぐに小さな素朴なお堂が見えてきた。
その左手横は展望台がある。
  


義経隠塔の傍にあった木造の展望台から眺めです。
真正面中央の尖ったピークは竜門岳だろう。

このあと高城山展望台へも立ち寄る。今日は二つも山の頂上に立てました(^^;)。
ここから来た道を水分神社経由で中千本へどんどん下っていく。



水分神社から約30分、お土産店や食堂旅館などがある賑やかな通りに着く。
 

 蔵王堂へ向かう吉野山の中心の通りはあちこちにお寺がある。ここも立派な門構えのお寺でした。
 

 門をくぐるとこんな立派な建物があり、看板には宿坊とありました。
 

吉野山聖天さん
 

境内で八重桜が咲いていました。
 


山菜と山野草を売っていたお店です。
見るだけで何も買いませんでした(^^;)。
 


くず餅のお店、吉野といえば葛ですね。

 

 もう午後二時半過ぎだ。腹ごしらえをしないと・・・。このお店は 雰囲気のあるが、高すぎる(^^;)。

 

 結局この手ごろな吉野名物、柿の葉寿司とくずのデザート付山菜うどんセットを、新緑を展望できる部屋でいただきました。
有名な和漢胃腸薬、陀羅尼助のお店です。






お土産店
 このご主人が”ほら貝”を吹けるというので、お願いしたら気持ちよく吹いて聞かせてくれました。おなかに響くすごい音でしたよ。そういえば、上千本に向かう高所から蔵王堂を眺めていた時、その山の上までほら貝の音が聞こえていたことを思い出しました。
 
 

 ご開帳は午後4時までに行かないと閉められてしまうと聞いて急いで蔵王堂へ向かう。
 

やっと蔵王堂にたどり着きました。
 

蔵王堂の大提灯
 

 
吉野山金峰山寺の蔵王堂

幸運にも、世界遺産登録10周年記念、秘仏本尊特別ご開帳中に遭遇しました。



ご開帳のご本尊は写真撮影禁止なので
蔵王堂で拝観した時にいただいた案内チラシより抜粋させてもらいました。
実際のご本尊は極彩色で、大きくて威圧力があり、とても迫力がありました。
拝観者も少ない時間帯で、しばし、幽玄の世界に浸っていました。






金剛蔵王権現

実際に拝観した時のイメージを思い出しながら・・・
インターネットに公開されていた写真を見て描いてみました。



 

蔵王堂の黒門を振り返る。
吉野山金峯山寺ともお別れです。

 

 今日は約5時間も歩きづめ、疲れも蓄積しているし、帰りの時間も気になるので帰りはこのかわいいロープウエイで吉野駅へ下りました。


 いつも一人歩きですが、今日は東京から来た方と同行させてもらって新緑の吉野山を楽しく歩くことができました。そのおかげで奥千本の金峯神社、青根が峰、西行庵、それに「大峰奥駈道」の女人結界まで行くことができ、10年前のリベンジができラッキーでした。帰りの電車も退屈することなく八木駅まであっという間でした。こんな出会いもよい思い出になりますね。大阪へ行かれるというので八木駅で別れ、後は疲れも伴ってうたた寝しているといつの間にか京都に着いていました。午後8時に無事守山駅に帰り着きました。充実した一日となりました。感謝。


大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
吉野と熊野を結ぶ大峯山を縦走する修験道の修行の道です。この奥駈道はユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年〈平成16年〉7月に登録された一部です。