五里五里(ごりごり)の里ハイキング
2006・9・14



  秋雨前線の晴れ間を逃さず、秋のハイキング(OB会)の下見に京都府の城陽市へ出かけてきました。回を重ねてくると日帰りハイキングの行き先に困ってきますね。それに、だんだん体力がダウンしてきて、きつい山道は辛いです。というメンバーの声に、インターネットから「近鉄テクテクマップ」でタイトルが目を引いた”五里五里の里(ごりごりのさと)・城陽コース”を歩いてきました。五里五里とは京へ五里、奈良へも五里の位置にある地域なのでこの名がついたそうです。

コースは
近鉄・富野荘駅(とのしょう)〜荒見神社〜森山遺跡〜鴻ノ巣山〜水度神社〜近鉄寺田駅
約9キロのコースです



城陽市の五里五里の里コース(地図上が北)

 東に緑豊かな丘陵地、西に木津川、市街地西側に広がる田園地と自然環境に恵まれていたが、都市化が進みいまは住宅の波が押し寄せています。





富野荘駅を西側に出ると広場があり集合場所には良い。ここから南(奈良側)へ、住宅街の道を木津川の堤防目指して出発です。



木津川の堤防手前にある小さな枇杷庄公園





木津川堤防より見える西側の風景



これから進む方向に近鉄奈良線の踏切がある。





木津川鉄橋を渡る近鉄電車をスケッチしました。
今日はハイク下見が目的なので時間がない、あらっぽい超早描きでした(^_^;)



目指す鴻ノ巣山方面(木津川堤防より)
ここから左の住宅街へ降ります。




テクテクマップに記されている愛宕山大権現の「常夜灯」はイメージと違って小さくて見逃してしまいそうでした。



細い住宅街の道を抜けると整備された良い道に出ました。右折、前方に見える森が荒見神社の鎮守の森だ。



荒見神社の前の通りは巨木の木陰で良い休憩場所でた。


荒見神社と鎮守の森

かってこの地域の氏神として厚い信仰を集めた荒見神社(あらみ)の参道であったこともあり数多くの巨木が残されてきた。
旧富野村の産土神。室町時代(十五世紀ころ)に現在地に移ったといわれている。
周囲には掘割がある。鳥居をくぐると薬医門があって神社としてはめずらしい。富野の有力大工の手になるもので、桃山期建設の特徴をよくしめしています。

 
奈良街道の道標

国道24号線を渡ったところに道標があります。ここから京都へ五里、奈良へも五里だったことから五里五里の里と呼ぶらしい。しかしこの道標よく見るとちょっと距離表示が違うなあ。


奈良街道(奈良方面)
古い家並みが見られると書いてあったが、その数は少なかった。





甘藷元祖の碑



大蓮寺の本堂
さつまいもの歴史をたずねて・・・

大蓮寺境内にある甘藷元祖の碑

この「さつまいも」の形をした碑は甘藷の元祖島利兵衛とその妻の二人が納骨されている石碑です。一般には、日本での甘藷の元祖は青木昆陽先生とされていますが、実は島翁はそれよりも十数年早く享保元年(1716)琉球からこの地に甘藷を移植しており、その意味でこちらが本当の元祖と書いていました。日照りに強い甘藷は飢饉のおり人々の食糧難を防ぎ命を救った。今では「寺田いも」として有名珍重されています。



このあたりの奈良街道は今年の冬に山背古道歩きで歩いています。興味のある方は下のページをご覧ください(クリックでOK)
・山背古道(やましろこどう)@
・山背古道(やましろこどう)A

JR奈良線の踏切を渡って住宅街を行くと森山遺跡の広場に出ます。



縄文時代から古墳時代の森山遺跡

JR長池駅の小高い丘の住宅に囲まれた中にあるが・・・案内板と芝生の広場だけです。



青少年野外活動センター「友愛の丘」への道
住宅街や府道?の喧騒から離れて鬱蒼とした森の細道へ入っていきます。右側はあじけないトタンの囲い塀が続きます。



府道・山城運動公園城陽線
友愛の丘から交通量の多い府道に出る。右折して東へゆるい坂を登っていくと鴻ノ巣山運動公園になります。



運動公園はゆるやかな登りになっています。上の木々が繁っているところが運動公園の展望台になっています。素晴らしい展望にトイレもあって休憩にもってこいです。




鴻ノ巣運動公園の展望台よりの眺め
遠くに奈良の生駒山や矢田丘陵まで見えていました。




鴻ノ巣山(117.9m)頂上よりの展望
運動公園から鬱蒼とした山道を下って上り返したところにあります。



鴻ノ巣山の快適な登山道
下ったところで水度神社の境内に出ます。







水度神社の境内
この右手が鴻ノ巣山登山道になっています。




水度神社の参道
JR城陽線路までは整備された歩道が出来ていました。



念仏寺
水度神社の参道をまっすぐ下ってくるとJR奈良線に出会います。踏切を渡って直進していくと右手にお寺が見える。そこを右折して白塀沿って歩くと念仏寺です。
踏切を渡らずに右折すると城陽駅になります。



近鉄寺田駅に向かう道はスケッチしたいような風景が沢山ありましたが、今日はハイキングの下見なのでお預けです。






ゴールの近鉄寺田駅です。

山といっても鴻ノ巣山は120mたらずで、3時間強のコース(歩いた時間のみ)中での100mの高低差はOB組みにも優しいです。





OBハイキング恒例の打ち上げの場所探ししていると「文化パルク城陽」という立派な施設に着きました。図書館や映画も見られ、レストランもありました。寺田駅から5分ほどの歩きだし、コーヒ−&ケーキもOKということで反省会の場所候補としてもってこいでした。ということで今日のハイキング下見は成功でした。