宝山寺から生駒山を越えて石切神社へ

標高640mの低山、生駒山を越えて日曜写生会へ
2012・9・9



 前日までの天気予報は雨模様だったが、早朝に眼を覚ますと晴れている。今月の第二日曜写生会例会は東大阪市の「石切神社」。今日は前日に計画したように「低山歩き」を兼ねて出かけました。生駒山は大阪・奈良の県境にある。この山を生駒駅から宝山寺を経由して山越えで集合場所の石切駅へ下る予定だ。早朝7:02発で守山を出発、京都で近鉄に乗り換え8時半過ぎに生駒駅に着く。冷房のきいた電車から降りるとムーとした熱気が迫ってくる。今日も暑い、山登りのスタミナを温存するため、とりあえず宝山寺まではケーブルを利用することにしました。






 奈良生まれ、奈良育ちなので昔からよく生駒山はよく知っている。生駒山上は遊園地になっている。からか、ケーブルカーは子ども達が喜ぶ写真のような顔をしている。カシミールの山地図で高度チェックをしたら生駒駅は標高約140m、宝山寺は約290mとありました。生駒駅からケーブルで5分ほどで着きました。山頂へはこの駅から別のケーブルに乗り換えるが、今回は宝山寺駅から宝山寺にお参りしてから山頂を目指す予定です。駅を出るとすぐに参道に出会う。この参道は生駒の町からお寺の境内まで急な石段になっています。


宝山寺の参道は急な石段だ。





宝山寺手前から振り返ると・・・遠く
丘陵の向こうに奈良市が展望できる。
この参道沿いには何軒も旅館がある。

ここで下から登ってきた地元の方に会う。朝の散歩で宝山寺へお参りに行くとのこと。お寺のことなどいろいろ話を聞きながら境内まで道案内をしてもらいました。 きつい階段道を7分ほど登ると生駒山登山道との分岐(写真左下)に着いたが、風はひんやり心地よいのに、はや汗びっしょりになりました。



灯籠参道の奥正面が惣門です
灯籠のすぐ左が生駒山への登山道です。




宝山寺惣門

宝山寺(ほうざんじ)は・・・・
 奈良県生駒市門前町にある真言律宗大本山の寺院。生駒聖天(いこましょうてん)とも呼ばれる。山号は生駒山(いこまさん)。1678年に湛海律師によって開かれた。本尊は不動明王。鎮守神として歓喜天(聖天)を天堂(聖天堂)に祀っている。仏塔古寺十八尊第十五番。




境内正面
小高い所に多宝塔が見えている。

右側の檜皮葺の建物が聖天堂拝殿です。八つ棟造りといわれ、棟や破風の数が多い風変わりな外観で、寺院建築としては極めて珍しいそうです。生駒の聖天さんで親しまれている「大聖天歓喜天(聖天」)を祀った聖天堂です。



 境内に入ると右手に露出した大きな岩壁が見える。これが般若窟で山の総称は朝日嶽です。ここからは見えないが、奥の院は岩壁の左側にあります。

 岩壁の前の大きな建物が宝山寺の本堂です。五軒四面、重層の護摩堂様式で宝山寺創建当時の威風を残す唯一最古の建造物。本尊は湛海律師作、不動明王像。



鮮やかな朱色の多宝塔
塔内に愛染明王が・・・



奥殿への石段参道
には石仏が立ち並んでいる。


 スケッチもしたかったが境内散策&お参りで時間を費やしてしまった。さあ、次の目的地、石切神社へ向けて生駒山登山だ。先を急ごう。奥の院から戻り大師堂 ( 弘法大師を祀る)横を右折して登山道へ向う。

今回の山歩きは近鉄電車発行の「てくてくまっぷ」をゲットして参照しました。
地図は近鉄の駅でゲットできます(無料)。

             ・大阪−@生駒山麓辻子谷・摂河泉展望コース
・大阪−A生駒縦走コース



大師堂から登山道へはフラットな道
少し歩くとケーブル梅屋敷駅がある。
ケーブルと並行して登山道がついている。




石畳の登山道は
かなりの急坂が・・・・




三丁目の町石がある。
登山道に合流して10分ほどなのに、
急坂にあえいで汗びっしょり。


生駒山頂上への分岐
左も直進も「生駒頂上」となっている。
てくてくまっぷのコース通りに直進する。



最後の急階段を登りきると生駒頂上
遊園地の入り口だ。




昔懐かしい飛行塔もある
じっとしていると風がさわやかで気持ちがいい。


 生駒山頂上一面が遊園地になっているがゲートはなく入場は無料でした。

頂上の三角点はどこに・・・

 今まで何度も登っている生駒山だが「三角点」はまだ見たことがない。だが遊園地内をあちこち歩き回ったが見つからな。ようどt通りがかった遊園地の方に”三角点は何処ですか?”と聞くと、このすぐ近くだからと案内してくれました。
見つからないはずだ〜
 なんとミニSLの遊具内に三角点がありました。こんなの初めての経験、ビックリしました〜(@_@;)。
想像もしていない結末・・・



中央の白杭の石が三角点でした。






標高642mの山頂からの素晴らしい眺め

遠方はちょっと霞んでいるが、お天気に恵まれて
大阪市の中心街から大阪湾・明石海峡まで見渡せ壮観でした。



三角点も見つけたし、素晴らしい眺めにも満足。さあ次の目的地石切神社は急ごう。
・・・・だが、遊園地内を一回りしたが石切(辻子谷コース)への下山口が分からない。
生駒山は何度も登っているのに思い出せない。
今日は登山姿の人も多い、尋ねると大阪側の入り口がそうだと教えてくれた。
先ほどその近くを通っていたのに・・・・(^_^;)、



大阪側へ下山開始
このすぐ下が大駐車場、ここまで来て
コースを思い出しました。



あとは道なり、ところどころに道標があり
もう迷うことはない。





舗装路を2回横断してどんどん下っていく。






舗装路との三度目の出会いで辻子谷コースと別れて、舗装された管理道を選択。
”てくてくまっぷ”に記載されているコースだが名前はついていない。
この初めての下山道を選んだ理由は、ロッククライミングのできる岩場や
石切り場跡、それに旧生駒トンネルと、懐かしい駅跡が見られるからです。



山道をどんどん下って行くと、やがて
民家(廃屋だろう)が見えてきた。




大阪市街が望める登山口に下り立つ



旧孔舎衛坂駅跡に今も残るホーム
その奥に入口が封鎖された旧生駒トンネルが、
難しい漢字読めますか(^_-)-☆


変電所や軌道跡が・・・



孔舎衛坂駅(くさえざかえき)は・・・
新生駒トンネル開通時まで使用されていた。奈良側から旧生駒トンネルを大阪側に抜けたすぐのところにありました。
1964年(昭和39年)7月23日、新生駒トンネル開通の路線変更により廃駅。

残念ながら岩場や石切り場跡は見つけられませんでしたが、
それでも遠い昔の懐かしい「くさえざか駅跡」に行けてちょっぴり満足しました。




石切駅近くからの大阪市街の展望



新興住宅外を石切駅へ



近鉄石切駅出口から見る
神社への参道(下り道)





石切神社

正面の建物が本堂です。
お百度参りの人や参拝客で境内はいつもぎわっています。
まだまだ日中は暑い、山歩きですっかりスタミナ減退しまい
スケッチはこれ1枚がやっと・・・・
日曜写生会の画評会は4時ころ
いつものことながらお先に帰宅してしまいました。



・・・ 以前の生駒山登山記録 ・・・

・台風一過の生駒山散歩 (1997・6・21)

・生駒山上から鳴川峠 (2002・5・9)

もっと生駒山登山や信貴山へ縦走など何度かしているが、なぜか記録が残っていない。