雪の猪子山
(標高267mの低山)
2014・1・19
 今朝は天気予報通り滋賀守山も積雪しました。例年、雪が積もると雪山散歩と決めている。一番手軽(近くでもある)なホームグランドは三上山(近江富士)だが、1月10日の初雪の時登っているので、今回は2番目に近い能登川の猪子山に行くことにしました。猪子山頂上に着いて元気気力があれば繖山まで縦走したいなあ。朝になってから決めたので準備していたら9時前になる。急いで出かけ、9:26守山発の新快速で能登川へむかいました。車窓には雪景色がつづいている。能登川駅に近づいたら雪がまた降り出してくる。雪景色スケッチは無理かな・・・・




登山口近くから望む猪子山
雪が降ってきて水墨画のような景色です。
雪が止んでくれるだろうか。





 駅から約10分くらいで登山口に着く。この橋を渡ると猪子山登山口(北向観音参道)です。


 橋を渡ると鳥居があり、舗装路の参道がつづく。




 鳥居をくぐってすぐに猪子山案内板がある。ここは遊歩道入口です。今日はもう一つの遊歩道を登ることにする。このあたりは猪子山公園になる。




今日歩いたルート

猪子山案内板(左の写真)を参考に今日歩いたルートを略図にしました。



岩船神社
 神亀五年(728)比良の山より湖上を渡られた比良大神(白髭明神)がご乗船された岩船の渡湖の際、先導された津速霊大神が祀られている。この社の左にある黒っぽい塊が岩船です。



 アスファルトの舗装路(参道)も雪で真っ白だ。ここから5分ほど歩くと分岐があり、右へ折り返すように曲がって遊歩道のある上山天満天神社へ向かう。





上山天満天神社
この社の手前と裏側に遊歩道がある。



今日は社手前の遊歩道を登ろう。







 雪の重みで木々の枝が垂れ下がって、触れるとドサッと雪が落ちてくる。ストックで払いながら急坂を登って行く。



 上山天満天神社から約20分ほどで稜線の縦走路に着く。右へ行けば繖山、観音正寺(3.8km)があります。左へ行くと北向岩屋観音(0.19km)です。





 観音正寺への縦走路は雪深そうだ。それに距離も約4kmある。途中にエスケープする下山道があり、何度も歩いている道なので歩きたい衝動に駆られたが、雪道の一人歩きはちょっと心細い。今回はあきらめて北向岩屋観音(0.19km)に向かうことにしました。



 繖山への道をほんの少し行った右側に展望のある個所を知っているのでちょっと立ち寄ってみました。ちょうど雪が止んで中ノ湖から琵琶湖岸あたりまで見えたが、残念ながら琵琶湖とその対岸(湖西)の比良山脈は霞んで見えない。




猪子山頂上。
登山口から約40分で頂上に着きました。
この頂上真下に北向岩屋観音があります。






北向岩屋観音の真上にある大岩
右端にお堂の屋根が見えています。


 お堂は大きな岩に張り付くように建っています。この右手は素晴らしい展望があるのですが、ふたたび雪風がきつくなって何も見えなくなる。 
 北向岩屋観音は桓武天皇の延暦十年(791)坂上田村麻呂が鈴鹿の鬼賊討伐の際この繖山五嶺の東北端烏帽子岩窟内に十一面観音菩薩の石像を安置して祈願されたと伝えられている。






石段の参道を下る。参道では参拝の方三名と出会いました。




 ここは石段の参道を下りきったところです。ここから舗装路の参道で下ることになるが、もう少し雪の山道を歩きたい。そこでこの広場から分岐している佐生集落への道を下ることにしました。



佐生(さそ)集落への道
 この道はこの前来た時歩いたばかり、それにいま登ってきた人の踏み跡もあったので雪道でも心配ない。この道の途中には石垣が残っている「佐生日吉城跡」もあります。案内板には佐生集落まで865mとある。



約10分ほど下ると佐生日吉城跡に着く。








道は城跡の石垣に沿って下って行く。



けっこう雪が積もっている。



集落が見えてきた。もうすぐ佐生の登山口だ。




能登川駅に向けて山麓を巻くように歩く。
ますます雪と風が増して寒い。



JR能登川駅
(大津方面に向かって写す)
皮肉なことに能登川駅に着いたら晴れてきた。




JR守山駅
(米原方面に向かって写す)
順序が逆になるが、これは出発するときの守山駅です。


 以下は無雪季のレポートです。雪の山と比較してご覧ください。

・低山歩き兼ねてスケッチ展へ
           能登川の低山、猪子山散歩(2009.9.11)

・JR能登川駅から繖山へ(2005・11・17)