十三仏の岩戸山から箕作山を歩く
滋賀県近江八幡市・東近江市
(2015・11・28)

  この日は、FBで情報を得た”東近江の水辺に、原風景を探して”展を見に東近江市立八日市文化芸術会館へ行く目的で出かけました。いつものごとく行きがけに低山歩きを楽しむことにしました。八日市手前の市辺駅から十三仏、箕作山を歩いて八日市駅近くへ下山する予定でしたが、思いつきで途中ルートを変更したため、かなりの回り道をすることになりました。



 

左から岩戸山、小脇山、箕作山(みつくりやま)とつづく山並です。
右の大きく前に飛び出している岩山は太郎坊山です。
(近江電鉄市辺駅近くの八風街道から)



 

阿賀神社
 スタートは近江電鉄市辺(いちのべ)駅で下車。並行して走っている八風街道(県道421)を少し戻り、阿賀神社から船岡山麓右側の道を歩いて岩戸山登山口へ向かう。

 

今日歩いたルートです。

 
11:00 十三仏、岩戸山の登山口に着く
駐車場には既に10数台の車が止まっていました。
 

十三仏への参道
 
石仏が並ぶ石段の参道

 
参道の中ほどにある休憩所
通り抜けるとまだまだ石段がつづきます。
 

登山口から約30分で十三仏に着く。
大岩から左へ、十三仏のお堂があります。

 
十三仏堂
岩戸山への登山道はこの奥につづきます。



お堂の先には石仏が並んでいます。
この右上が岩戸山の頂上です。


岩戸山頂上からの展望
右の山は一昨日登った繖山です。
 


※このルート前半の”十三仏から小脇山山頂まで”の詳細は2010年10月に歩いた下記山行報告でご覧ください。
     ・十三仏、巨岩の露頭する信仰の山
 

岩戸山頂上の岩
右の岩に野洲の旗振り山に向けての”矢印”が刻まれています。



岩戸山頂上から野洲の旗振り山を望む 
 後方、尖った三上山の山頂が見える。その右側の稜線上に旗振り山があります。
 

 岩戸山で昼食をとった後、小脇山城跡にむかう。
約10分ほど登ると小脇山城遺跡の案内板がある城跡(写真左下)に入って行く。 

 

小脇山城遺跡
(右図にある現在地です)



ちょっと平坦な城跡の道を行くと



三等三角点がある小脇山頂上に着く。


 
  

小脇山頂上から約25分の尾根道歩きで箕作山頂上に着きました。




頂上はこんな岩が露出している。展望のある 頂上には先客が一人おられました。



頂上にあった道標



今歩いてきた尾根道を振り返ると
小脇山が見える。
 

箕作城址のある清水山
 何度も歩いている箕作山ですが、頂上の案内板で箕作山城跡があることをはめて知りました。後方の山は荒神山、その右手には彦根市街が広がっています。
 

ツブラジイ(粒椎)ブナ科の常緑高木がある。
 傍にあった説明板には「山の主のような大木(樹幹3.4m)。実はどんぐりの中で最小だが、生でもおいしい。」と説目されていました。
 

 赤神山・太郎坊宮・瓦屋寺・延命公園への分岐点に着く。ちょっと離れた場所に「箕作城址・腰越峠」の案内板を見つける。先ほど箕作山の頂上で知った箕作城跡、八日市市街へは遠まわりになるが行ってみることにしました。
 


腰越峠への下り道
 先を歩いていた男性はこのルートをチェックしていたが、峠へ下りる道があまりにも荒れているからだろうか、太郎坊宮へと歩いて行きました。まあ、行けるところまで下ってみよう。



かなり荒れた雑木林の中の下り道です。
 木々に着けられた目印の「赤テープ」がなかったら私も断念するルートでした。


目の前に北箕作山が・・・
見通しの効かない雑木林から飛び出した。一安心だ。

 

林道
 鉄塔のところから約5分で林道に飛び出す。ここが腰越峠だろう。箕作城跡はここから登り返すことになるのですが、気力が萎えて断念。
 

 何度も登っている箕作山なので、地図は持って来なかった。だいたいの方角は分かっているので道なりに林道を下っていく。

 
五個荘伊野部町の建部神社に着く。
 
建部神社の本殿


左が南箕作山、腰越峠を挟んで右が北箕作山
近江電鉄に沿って、八日市市街へ向かう。
 

約40分の舗装路歩きで市街地に入る
もうすぐ八日市駅だ。

 

進行方向右手、住宅の間から太郎坊山が見えた。
 

近江電鉄の八日市駅

 さあ、八日市文化芸術会館へ急ごう。だが、住所をメモしてこなかった。たぶん官庁街にあるだろうと思って駅前の広い道路、駅前グリーンロードを東へ一直線に進んだが、市役所を過ぎたが”会館”がみつからない。ちょうど出会った人に聞いたら、まったく方向違いだという。教えてもらった道順に従って、一旦駅近くまで戻って、南へ行くと八風街道を過ぎたところにありました。





八日市文化芸術会館前にあった
民間飛行場発祥地(大正4年)のモニュメント

  滋賀県愛知郡八木荘村(現在の愛荘町)の呉服商である荻田常三郎がフランスの飛行学校に私費留学し、帰国後の1914年9月に京都市の深草練兵場から八木荘村までを往復する飛行計画を立て、緊急時の不時着場として八日市町の沖野ヶ原を選定、一部を整地した臨時飛行場にてこの飛行を決行した。




八日市文化芸術会館

 
展覧会のポスター


中庭の作品


広い会場
でっかい琵琶ナマズが出迎えてくれました。


八日市文化芸術会館の作品を見終えて、八風街道を最寄り駅まで歩いて帰ることにしました。
 

16:00 
八風街道沿い右手に太郎坊山が見えてきた。

 

太郎坊山
この景色はちょっと中国の山水画を連想させる
岩山と建物でしょう。
 

太郎坊駅
 電車が来るまで15分ほどあるので、一駅先の今日スタートした市辺駅まで歩くことにしました。
 

市辺駅手前の風景
夕闇迫る中ローカル電車が走る。
右は並行して走っている八風街道(県道421)です。



※今回は途中思いつきでルートを変更したので太郎坊山へは行けませんでした。
 太郎坊山と瓦屋寺は下記山行報告からご覧ください。

・船岡山から箕作山、太郎坊山(2002年4月)