豪雪の湖北小谷山と余呉
2011.2.1
今日は天気もよい。今年のNHK大河ドラマ「江」に誘われて湖北へ。
数日前のニュースで報道された湖北から福井にかけての「豪雪」も一段落したようなので小谷山城跡訪ねようと出かけてきました。
車窓から眺めていると、能登川あたりから平地に残雪がでてきて、彦根、米原とだんだん積雪が増えてくる。1月初旬に来たときはこのあたりは雪が少なかったが…



10時過ぎに小谷山の最寄り駅JR河毛駅に着く。
こんな寒い時期に観光客がおりる。
さすがNHKの大河ドラマの影響大だなあ。
人のことはいえないなあ(^_^;)




河毛駅前の浅井長政とお市の方の銅像も
雪がおおっている。小谷山は後方にうっすらと
見えている。ジャパングの旗を持った出迎えの
方が忙しく立ち回っている。



伝小谷城裏門

泉龍寺の過去帳で伝えられている。当初は茅葺きだった。その他は古く戦国時代のものらしい。小谷城の建物については明らかではなく、湖の門は貴重な資料である。
・・・・湖北町教育委員会・・・・


河毛方面を振り返ると山本山が見える。
この山本山から余呉の賤ヶ岳までは尾根道歩きの
ハイキングコースがあります。
以前に歩いたこともあります。




小谷山がだんだん近づいてくる。
来る途中あちこちで雪かきしている人を見かける。皆さん”大変だよ”と声をかけてくる。




北陸自動車道を越えると小谷山の麓に
北国脇往還郡上宿が・・・




国道365号を横断して郡上宿へ
すごい積雪でしょう。ときどきドサッという音とともに
屋根の雪がすべりおちてくる。

北国脇往還郡上宿
北国街道との合流点である木之本宿から中山道関ヶ原宿へ通じた道が北国脇往還です。江戸時代には参勤交代の大名行列も通りました。この郡上宿には、浅井三代小谷城時代に武家屋敷から巷間の台所までまかなっていたとされる大谷市場がありました。


雪の中に看板が顔を出している顔を出している。


小谷山の麓、清水谷登山道の方向にある
小谷城戦国資料館



雪深い清水谷登山道

毎日除雪作業をしている方から今日は登山が難しいよと声をかけられたが、少しばかり進んでみました。
除雪された終点から一歩足を踏み入れたら、いきなり膝まで足がもぐりこむ。構わずつぼ足でドボドボと
強引に歩いたが50メートルも進まないうちに汗びっしょり、カンジキなどの装備なしでは無理、しかたなく
引き返すことにしました。

この谷道筋には小谷城関連の史跡、遠藤屋敷跡、徳昌寺跡、三田村屋敷跡、土佐屋敷跡のほか中腹には
石垣も残っている。小谷城跡登山本道は歩いているが、この清水谷を無雪季に登ってみたいと思う。




小谷山登山をあきらめて、対峙する虎御前山からJR虎姫駅へ歩こうと
郡上宿から北国脇往還道を歩いて、国道365号を横して伊部集落方面へ向かう。



北国脇往還道から右手に見える虎御前山
麓を北陸自動車道が走っています。
数日前、積雪でストップしていたが、今日は
スムーズに車が流れていました。



虎御前神社
北国脇往還道からそれて北陸自動車道をくぐる。
別所集落入口に虎御前神社があります。


虎御前山

標高約230mの低山。小谷山と国道365号線を挟んで対面している。戦国時代、織田信長が小谷城の浅井長政を攻めた折、最前線として虎御前城を築き、柴田勝家の陣が置かれました。



別所の集落
集落で屋根の雪落とししていた地元の方に道を聞いて虎御前山の麓を回り込む。
集落の向こうに見えていた小谷山は急に曇ってきてガスの中へ。



集落外れの作業小屋
軒下には長いつららが・・・・
ここから先は道路の除雪がされていない。



強引に進んでみたが木や竹が雪の重みで倒れ
行き手を阻む。それに膝上まで足がもぐりこんで
これ以上勧めない。仕方なく元来た道を戻る。



来る時は除雪作業中で行けなかったイベント会場、博覧会場「小谷・江のふるさと」への道が
除雪作業が完了している。とにかく登れなくても会場奥の「小谷城跡登山本道」に向かう。




小谷城跡登山本道




登山道も雪がたっぷりあって少し進んでみたが
カンジキかスノーシューがないと歩けない。



小谷城跡登山本道前の駐車場奥にある建物?
「湖北町観光協会」の大きな表札があるが??

結局「江・浅井三姉妹博覧会」会場は見学しないままJR河毛駅へ戻る。
このまま帰宅するには早いので、1月に行った余呉湖へスケッチしようと立ち寄ることにしました。




余呉に近づくにつれて、ますます積雪が増えてくる。
先月来たときとは比べものにならない。駅で聞いたら二三日前に一日50cm以上積って現在は1m以上あるという。



さすがこの時期はワカサギ釣りや賤ヶ岳登山で
にぎわうからプラットホームは除雪がいきとどいている。



余呉駅前通り
落雪があるのであぶなくて軒下は通れない。



同じ滋賀県なのに湖北は雪国だ〜



スケッチに川並集落へ向かったが、雨がきつくなって
引き返しました。




雨が降り出して、この鉛筆スケッチ一枚が描けただけでした。







余呉湖と賤ヶ岳





帰りは、欲張って湖西の様子を見ようと塩津駅乗り換えで湖西線で帰宅しました。
近江永原、マキノ、今津と積雪は深い。



近江永原駅から琵琶湖方面を望む。





近江高島からの蛇谷山遠望
山の向こうは朽木村、こちらも雪は深いのかな
バスか車でしか行けないのでこの時期は私には無理です。



比良駅から眺められる比良の山々
このあたりまで来ると山には雪があるが、平地には白いものが見えない。
歴史探訪が琵琶湖一周JRの旅となりました。

お時間があれば無雪季の下記レポートもご覧ください。

・姉川の古戦場から虎御前山へ 2005/4/21

・浅井長政の小谷山 2005/4/21