真夏の長崎スケッチ旅
2009年7月7日〜9日(3日間)
3日目(平戸−唐津−博多ー新大阪)

 「寺田みのる先生と行く平戸・長崎」3日目です。
昨日と同じく早朝に起きだす。真っ先にホテルの窓を開けてお天気をチェックする。雲はあるが朝日が雲と平戸湾を染めている。さあ朝食までの1時間半、平戸の観光MAP片手に早朝散歩に出かけました。



ホテルの窓から平戸湾の朝日



平戸湾の朝
ホテル(写真左の白い建物)からザビエル記念碑のある高台へ向かう途中からの眺めです。

平戸市街観光MAPと歩いた経路です。



※赤のラインは早朝散歩したコースです。
※グリーンはスケッチに歩いたコースです。





ザビエル記念碑
小さな高台の公園になっている。


三浦按針の墓
ザビエル記念碑からさらに上へいくとここにつきます。


遊歩道からの平戸城
三浦按針の墓から高台に整備された遊歩道を歩いてザビエル記念聖堂へ向かうことにする。


薄いグリーン色をしたフランシスコ・ザヴィエル記念聖堂
平戸港の西の小高い丘の上に昭和6年(1931年)建てられた。










裏側からの姿

 この教会は、正式には「カトリック平戸教会」といいます。聖堂が寺院に囲まれ、東洋と西洋文化が混在して調和する平戸の象徴的な景観を見せています。エキゾチックな彫刻やステンドグラスなどに芸術的な感性も満たされる聖堂です。昭和46年(1971)から聖フランシスコ・ザビエル記念教会と呼ばれるようになりました。


 ザビエル記念像
フランシスコ・ザビエルの平戸来航を記念して、
カトリック平戸教会前に1971年建立されました。


教会内部


教会内にある「平戸殉教者顕彰慰霊碑



教会からすぐのところにある正宗寺。松浦宗陽公の墓がある。



平戸市街と平戸湾
正宗寺から港へ下る途中からの眺め


平戸港交流広場
観光駐車場、平戸バスターミナル、度島・大島へのフェリー埠頭などが隣接している。




左:オランダ塀
 中:オランダ埠頭
 右:常燈の鼻にあるオランダ商館址(発掘調査時のもの)。現在は商館建設中で見られません)


常燈の鼻
当時この突端はオランダ国旗がはためき、夜は航行の目標として火をたいたらしい。


宿泊した平戸海上ホテル
常燈の鼻を曲がると見えてくる。


 シャワーを浴びて朝食をすますと、ちょうど出発の時間になる。これからが正規のスケッチ旅の工程だ。
バスで2分ほどの平戸港の駐車場へ。ここから早朝散歩ですでに散策した「寺院と教会が同居する」平戸独特の有名な観光スポットまで案内される。


教会とお寺が共存する珍しい風景
 後方の尖塔がザビエル記念聖堂です。
有名な観光スポットです。

ここで一旦解散、自由行動時間となる。
11時過ぎこの場所に集合することとT先生より指示が出る。

 ほとんどの方はここから一斉に描きだすが、私はこのゴチャゴチャした風景は描きたくないので、この上のザビエル記念聖堂を描きに登って行くことにしました。


ザビエル記念聖堂

水彩鉛筆で描いてみたが、雰囲気がちょっと違うなあ・・・

 戦争中 敵の標的にならないようザビエル記念聖堂を真っ黒に塗って守ったのだと教会横のアイスクリーム屋のおじさんが教えてくれました。
 地元の方の話はいいですね。お店でアイスクリーム一つ買っただけでテーブル&椅子付きの場所で、ゆっくりスケッチさせてもらえました(^O^)/

小高い丘の上、今日は風もきつい仲間4人は描きながらスケッチブックを飛ばされないように奮戦してる。しばらくすると空が暗くなって小雨が降りだしてくる。なんとか描いて、それぞれ好きなほうへ散らばる。まだ集合まで時間があるので私は登ってきた道と反対方向に下ってみた。下りたところはかなり街から離れている。いつも持参している磁石と案内地図を頼りに平戸港に向かう。やがて見覚えのある商店街につく。ここで大きな町屋風のお菓子屋(蔦屋茶屋)さんを見つける。ウインドウにはポルトガル伝来のお菓子・カスドース(下の写真)が・・・・


入った店内は広くがっしりした作りで奥にはしっとりとした庭もある。なにか京都の老舗を思う。
集合時間が近づいていたので、カスドースを数個買って店を出る。


集合時間まで15分あるのに携帯に電話が…私をしを探していると心配してくれている人からだ。
着いてみるともう次のスケッチポイントへ移動しようとしている。予定通り行動しているのに(ーー;)

次の場所はすぐ近くのオランダ橋でした。T先生よりこの付近で1時ころまでスケッチ&昼食すると話がある。またまた予定変更か・・・・
解散になってから添乗員さんに予定に入っていた田平教会にはいかない? 場所が分からないので案内を頼み、行きたい人とタクシー乗り合いで出発する。えっ!田平カトリック教会は九州本土なんだ。平戸大橋を渡ってかなり行った人家から離れた小高い所でした。
 旅の予定に入っていた「田平天主堂」へは行かず平戸市街のオランダ橋近辺でスケッチすることに変更になる。

 田平の天主堂ヘハどうしても行きたかったので添乗員さんにお願いして希望者3人タクシーで行くことにしました。田平ヘは平戸大橋を渡ってかなり走ることになる。


平戸大橋を渡って田平へ


橋の下はまるで激流の早瀬のような海流だ。
白波が立っている。
 上の写真は平戸スケッチが終わって、唐津へ向かうときバスの窓から撮ったものです。タクシーで渡ったと撮り忘れたので貼り付けています。写真が青みがかっているのはバスの窓ガラスのせいです。

 平戸大橋を渡って、昨日来た道204号線を右へ少し戻ると右へ分岐する県道221号線がある。この道は街並みからどんどん離れていく。やがて田平カトリック教会につく。


駐車場からの見える田平の天主堂



現地でタクシー待ってもらっていたのでスケッチ時間がなく、、旅行前に写真から描いたスケッチを貼り付けました。


田平の天主堂(平戸)











教会正面に立つ
聖母の祈り像



 この田平(瀬戸山)教会は、田平に移住した信徒たちが苦労して土地を開墾し、永年の寄付の末に大正7年(1918)に完成しました。赤煉瓦造りの教会堂正面には、どっしりとした鐘塔がそびえています。鉄川与助氏が手掛けた傑作の一つで、彼自身も「自信作」と語っていたといわれています。




教会の礼拝堂内部とステンドグラス
内部は三廊式で、円柱にはコリント風柱頭飾が施されており、天井はこうもり天井です。







石造りのオランダ橋
 田平教会から平戸に戻ってこの橋のたもとでタクシーを降りて
橋を渡って平戸城へ行く。この城も小高い所にある。汗だくになりながら登っていく。




平戸城の二の丸北側の「北虎口門」と天守
 平戸城入口でここから有料となる。城はどこも一緒だろうと、ここで眺めただけですぐに港まで下山する。後から知ったが、Nakashimaさんが描いた天守からの眺めがとてもよかった。後悔しても後の祭りでした(^_^;)。


平戸城の内部見学をパスした代わりに、
ザビエル記念聖堂と港の風景を描くことができました(^O^)/


平戸港
 平戸城側から平戸港をはさんで丘陵の上に見えるザビエル記念聖堂を描きました。 この絵は現地でスケッチブックに帰宅してからアクリルで描き上げました。F4スケッチブックを開き2ページ使っているので、中央の折り目が見えていますが修正なしで再アップしました。


 集合時間時間まで40分ほどになったが昼食しなければ、食堂を探しながら駐車場へ急ぐ。だが休みのお店が多い。この街はどうなってるの?やっと営業しているターミナル近くの食堂兼喫茶店に入ったが、「冷やしソーメン」や「冷やしうどん」などはないという。このくそ暑いのにちゃんぽんなんか食べられるか〜(ーー;)
仕方なくアイスコーヒーを注文して先ほど買ったカスドースで空腹をごまかして集合場所へ。

午後1時前、我々のバスは最後の訪問、地唐津へ向かう。

 再び平戸大橋(有料)を渡る。今度は先ほど田平教会へ行ったとき走った204号線を左へとる。いわゆる唐津街道だ・・・すぐにこの国道204号と並行して走る松浦鉄道西九州線(有田駅から伊万里駅、たびら平戸口駅を経て長崎県佐世保市の佐世保駅に至る)の「たびら平戸口駅」を過ぎる。ガイドさんの説明では、この駅は日本最西端の駅とのこと。一輌で走るディーゼルカーだ。いつか乗って旅をしてみたいなあ…

1時間半ほどで唐津市街のお城前の大きな駐車場に到着する。時間は2時間ほどある。まず唐津城へ・・・


高台にある唐津城内からの唐津湾の展望

 左端の台形をした島は高島で、この唐津湾に浮かぶ高島は、宝くじファンには有名な「宝当神社」がある島です。

 右手街の向こうには日本三大松原のひとつ『虹の松原』が続いている。初代藩主・寺沢志摩守広高が防風、防潮のため、黒松を植林したのが始まり。植林が二里に及んだことから『二里の松原』と呼ばれ、転じて『虹の松原』になったと言われています。現在は、延長約5kmに約100万本もの松があるそうです。赤松だったら松茸が沢山とれるのにとガイドさんの説明でした。

写真を撮ってそそくさと城から下って唐津の街を散策に向かう。


唐津城
松浦川のほとりから美しい姿を見せる唐津城をスケッチしました。あまりの蒸し暑さに水溶性のペンと水だけで早描きする。




城内橋から望む唐津城
唐津からは約1時間ほどのドライブ、あっという間に博多市内に・・・
現役のとき何度も来ている博多の街は懐かしかったです。

 帰りの新幹線はロードスター、座席が2席×2席なのでゆったりしている。博多で買い込んだつまみ&ビールでくつろいでいる間に無事新大阪に着く。
楽しかった思い出とお土産を持ってそれぞれ帰宅の途につきました。

思い出しながらページを作っていたら、こんなにだらだらと長くなってしまいました。ご容赦ください。



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