湖辺の低山 奥島山
(別名 奥津島山、津田山 標高425m)
西国観音霊場第十番札所、長命寺の背後につづく山です。
(滋賀・近江八幡市)
2017・2・28
  今日は天気がよい、どこか近場にある山へ行きたくなって行先を考えていたら、二十数年前に分県登山ガイド「滋賀県の山」(山と渓谷社編)を購入して山歩きを再開したころ、はじめて登った奥島山が思い浮かぶ。その時のコースを歩いてみたくなり出かけました。登山口は近江八幡市島町の小さな若宮神社横だったなあ。この年から、この登山ガイドをもって滋賀県の山(52座)へ登リはじめました。
 JR近江八幡駅下車、駅前から10:00発の長命寺行きのバスに乗る。約20分ほどで渡合(わたらい)バス停に着く。ここから記憶を頼りに登山口のある若宮神社へ向かう。


 北津田町の集落を歩いて行くと10分ほどで奥津島神社に出会う。北津田町と島町の境界にある結構大きな神社です。その創建は古く、「大嶋・奥津嶋神社」は成務天皇御即位の年(131年)に創祀されたとりました。


 

奥津島神社を過ぎるとこんな風景が広がる。左端奥が奥島山(津田山)です。
記憶はあやふやですが、若宮神社らしい鳥居が見える。とりあえず行ってみよう。




見覚えのある若宮神社の鳥居のようだ。
左端が登ろうとしている奥島山です。


10:50 やはり若宮神社だった。
登山口の案内板はないが、ここを右折する。
 「滋賀県の山」ガイドブックで案内されているコースは、長命寺から稜線を歩いて、奥島山(津田山)を経由して宮ヶ浜の国民休暇村に下山する。私は変則的なアプローチで、若宮神社横から林道を登り奥島山経由して長命寺に下山していました。今日はそのルートで歩く予定です。若宮神社の所で右折して林道へ・・・

 林道に入って進んでいくと、作業中の地元の方に声をかけて奥島山への道を確認する。この道は一本道、迷うことがなく、宮ヶ浜へも越えられるし、奥島山経由で長命寺へ行けると教えてもらう。これで一安心。でも、過去に2度この道を歩いているはずなのにイメージがぜんぜん浮かんでこない。


林道に倒れ込む竹
この冬は結構積雪があったからだろう。


少し登り坂の 植林帯の道がつづく。
途中に「休暇村・長命寺」への道標を確認。


11:20 薄暗い林道をが終わる。



11:25 休暇村・水ヶ浜への分岐
 休暇村へはここで右折して山道に入って行くが、私は予定通り奥島山目指して林道を進む。


11:40 広場に着く。


この広場から奥島山へ入って行く道です。
  
 この広場は最初に歩いた時にはなかったが、二回目(2003年3月)に歩いた時には広場はできたばかりでした。その翌日、この一帯で行なわれる「世界水フォーラム」の植林イベントの準備の人たちが大勢集まっていたことは記憶にあります。この時も「休暇村」へは下山したことがないので行ってみたかったが、バスの便が悪いので断念しました。


山道に入って6分ほど歩くと休暇村への分岐に着く。
休暇村へ下る道は通行止めでした。奥島山へは直進。

 
登山道は急になり岩がゴロゴロ露出しています。
この先も木々の倒れ込みがあって迷い道しながら登る。


12:00 右手リンカンの間に琵琶湖が望める。
対岸には雪をかぶった比良山系、眼下には沖島が…


大岩がゴロゴロしていた道をのぼり、
やっと開けた場所に、この先に大岩のある広場が・・・



 

12:20 お山信仰だろう。”天之御中主尊”と書かれた「大岩」のある開けた場所に着く。

天之御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)
 天地のはじめに,高天原(たかまがはら)に高皇産霊尊(たかみむすびのみこと),神皇産霊尊(かみむすびのみこと)とともに出現した神。この三神を造化三神という。



 

大岩の前は開けていて美しい琵琶湖の風景が展望出来ます。
対岸の比良山系は雪が積もって綺麗でした。
ここで景色を見ながら昼食をとる。風が冷たくてあまりゆっくりとはできませんでした。




頂上手前の登山道
明るい日差しは春を感じさせるが、残雪もあり寒い。
 

13:00 奥島山(津田山)の頂上三角点で・・・
三脚持っていないので石の上にカメラをおいて撮影


三角点のすぐ先に大岩信仰の場所がある。
ここから急勾配の道を一気に鞍部まで下り、長命寺山へ登り返す。


長命寺山を歩いて長命寺へ向かう。


 途中、長命寺山頂上への分岐があるが、荒れていて案内板もない。以前に何度か登ったが頂上は樹林帯の中で、展望はありません。


 長命寺から聞こえる梵鐘の音を聞きながら境内に沿って下っていく。やがて、舗装路が見えてくる。ここが登山口になっている。
 

 登山口から長命寺への舗装路を少し上がって行くと、この駐車場に着く。ここにはトイレとこの休憩所、長命寺の石標があります。長命寺港からの急な石段参道が奥に見えています。
 

駐車場からはこの石段参道を登る。
先に長命寺が見えている。



 

長命寺
本堂と三重塔




 

長命寺港と対岸の比良山系




長命寺港
中央遠方に尖った近江富士が望める。
 長命寺からバスが出ているが、はじめての八幡掘りへの道を歩いてみたくなりました。

 

案内地図
 長命寺から八幡掘りへ向かう途中の運動子園駐車場にあった案内図を一部切り取って、歩いた道を赤ラインで示しました。
 

長命寺港から長命寺川に架かるこの橋を渡って行く
写真の右・台形の山が八幡山です。



  

長命寺山(左)と奥島山(中央)を振り返る。
今日は右の凹んだ所から登って、長命寺山を下って琵琶湖岸の長命寺港に下山。
そこからこの一直線の道を歩いて八幡山に向かって歩いている途中です。




八幡山がだいぶ近づいてきた。
(上の写真と同じ場所から写す)



 裏から八幡山昇れたらと思ったが道がないようだ。一直線の道から山麓の集落道を右回りに歩く。黄色壁の家の屋根の上方にロープウエイの八幡駅が見えくる。もうすぐ八幡掘りだ。


日牟禮八幡宮参道と白雲館
15:50 長命寺港から約1時かかかって八幡宮着く。

 
まだまだ冬の感じの八幡掘り
 バス停に着いたら、バスが出たところでした。
ここまで舗装路を歩いてきたのだから、もう一頑張りJR八幡駅まで歩くことにしました。



過去の山行レポートです。ご参照ください。
今回とは逆コースを歩いています。
 
・びわ湖東岸の低山、長命寺山から津田山を歩く (2003・3・19)

・新緑の長命寺山から津田山へ (2011/05/02)
この時は休暇村へ下山しました。