水の都、大阪の渡船

2015・6・8
 今日は1年に一回の大阪本社でのOB会総会の日です。いつものように早めに出発して、此花区の舞洲(まいしま)へ行こうと出かけました。大阪湾には 咲洲、舞洲、 夢洲、 新島、関西空港という人工島が五つもあるという。その中の舞洲にある大阪市環境局のゴミ処理 舞洲工場( 2001年 竣工 )、大阪市環境局のスラッジセンター( 2004年竣工 )があり、その奇抜な建物を見に行く予定です。


 

運転席の後ろに立つ子供と祖父母
電車でよく見かける光景ですね。
 

JRゆめさき線の派手なラッピングカー
 舞洲へは西九条駅で「ゆめさき線(桜島線)」に乗ればよいのだと思い込んで乗り込む。その電車は車両全体が絵で覆われている。ドアーは開いているのでわかりませんが、窓を見れば窓が見えない、すごいでしょう。でも車内からは外の景色が見えていたのに驚きました。
 ユニバーサルスタジオ駅を過ぎて終点の桜島駅に着く。駅舎を出たが、想像していた奇抜な建物が見えない。舞洲へはどう行くのだろう。いつものごとく事前に調べていなかったのでわからない。とりあえず岩壁からの風景でも描こうと適当に安治川へアプローチする。大きな駐車場を迂回して行くと「天保山渡船場」に着きました。大阪の渡船にはなぜか縁があるようだ。 とりあえずここで一枚スケッチすることにしました。





桜島側の「天保山渡船」乗り場です。
見えている川は大阪湾近くの安治川です。対岸(右側)が天保山のある港区です。





渡船場から大阪湾側に見える咲州のコスモスクエア



 

 描いていると対岸からの渡船が着きました。天保山側の乗り場は阪神高速5号湾岸線の橋脚の傍です。2分ほどの船旅です。徒歩や自転車の市民や観光客の足として大阪市が無料で運行しています。
大阪市の渡船を知ったのは・・・

 2008年に友人に誘われて歩いた「大阪アルプス五山縦走」のときでした。このときはじめて乗ったのが木津川の「千本松渡船場」でした。縁があったのか、その後、もう一度渡船に乗る機会がありました。それは2013年の「ひまつぶし電車旅のはずが・・・」で大正区をスケッチ散策した時でした。このときは「船町渡船場」と「千歳渡船場」と甚平渡船でした。それぞれのページをクリックしてご覧ください。
 

 到着した船から降りてきたのは自転車を持った外人さん達でした。人気あるのですね。日本人のほうが知らない人が多いのでは・・・・。
 

天保山行の渡船の中です。
対岸に海遊館の建物が見えています。

 

阪神高速湾岸線の下で出会った観光船 


大阪の渡船について
(大阪市のHPより)
      
 現在大阪市内には、市の運営する8か所の渡船場があり。地域の多くの人々に利用されています。古来数多くの川が流れ、水の都と呼ばれた大阪には、人々の往来のための渡船場が各所にありました。当初民間によって営まれていた渡船は、明治24年に大阪府が「渡船営業規則」を定め「監督取締り」を行うようになり、明治40年には安治川、尻無川及び淀川筋の29渡船場については市営事業として市が管理することになりました。
 しかし、その後橋梁の架設など道路施設の整備に伴って次第に廃止され、戦後昭和23年に15か所で再開されましたが、渡船の利用は次第に減少し、平成20年度には8か所になって現在に至っています。大阪市の渡船は全て無料です。

1.天保山(てんぽうざん)渡船場
2.甚兵衛(じんべえ)渡船場
3.千歳(ちとせ)渡船場
4.落合上(おちあいかみ)渡船場
5.落合下(おちあいしも)渡船場
6.千本松(せんぼんまつ)渡船場
7.船町(ふなまち)渡船場
8.木津川(きづがわ)渡船場

今回の天保山渡船で現在運航されている8カ所の渡船中、5カ所の渡船に乗ったことになりました。


 

天保山側の船着場
すぐ横が天保山公園になっています。



 

日本一低い天保山頂上
(天保山公園)
 この大きな碑は「明治天皇観艦之所」です。すぐ右に天保山の「三角点」があります。後方の巨大なブリッジは阪神高速5号湾岸線です。
このあと、スケッチポイント探して天保山公園に隣接している天保山旅客ターミナルの方へ歩きました。
見えてきた対岸(桜島埠頭)の貨物船が描きたくなって、天保山マーケットブレースの2階へ。
ちょど小雨が降りだしてくる。




 

 この風景を描いていて、当初の訪問目的の舞洲「大阪市環境局」のゴミ処理舞洲工場とスラッジセンターの奇抜な塔(煙突)が見えているのに気付きました。桜島駅から天保山渡船場と逆方向に歩いていたら行けたかもしれないと思ったが、後の祭りでした。





海遊館

OB会総会は16:30からなので、時間はまだ十分にありましたが、
雨脚が強くなってきてスケッチは終了となりました。


 
 舞洲へはいつか行きたいと思い 、帰宅してからネットで調べたら、なんと今回下車したJR桜島駅から「アミティ舞洲行き」の無料シャトルバスがありました。事前の情報収集がいつも大切だとわかるのですが、すぐに忘れてしまう性格はなかなか治りません(^^;)。