豊科から松本へ
信濃の旅 3日目
2010.8.4


 早朝、午前5時前に目が覚める。ホテルの窓を開けると青空が広がっている。今日はシルエットではなく、フルカラーの北アルプス連峰が見えるぞ〜
フロントで展望できる場所を教えてもらって、スケッチブックを持って早朝散歩に出かける。


田んぼや畑の連なる展望のよい場所にたどり着いたが・・・・
残念ながら3,000メートル級の頂上付近に雲がかかっている。
左端の常念岳と右端の鹿島槍ヶ岳が顔を出してくれた。
時間をかけて雲が切れる瞬間を待つ・・・・






雲が切れて常念岳が、でも全景が見えない(ーー;)
スケッチには不釣り合いのこの建物や送電線鉄塔を避けたい。
スケッチポイント探して北の方へ急いで移動する。


 安 曇 野

北アルプスの山麓にひろがるのどかな田園地帯「安曇野」は、臼井吉見の小説「安曇野」で描かれ、日本近代登山の父といわれるウォルター.ウエストンが愛し、作家の川端康成、井上靖、日本画家の東山魁夷の3人が「残したい静けさ美しさ」と名句を残した日本のふるさとだという。
(ポケットパンフ日本のふるさと安曇野より)

 早朝散歩していたお爺さんから、安曇野についていろいろ話を聞くことができました。この地の名前の由来は、かつて北部九州で海運を司っていた「安曇族(アヅミぞく)」が移り住んでこの地に定住して、信濃国安曇郡が成立したという。今朝は見えていないが富士山の形をした有明山(ありあけさん)も由来の一つとか。そういえば昨日の早朝散歩のおりこの山だけが見えていたことを思い出す。






全景が畑になったところで描いたのがこのスケッチです(^O^)/


月見草と常念岳
いつか登ってみたなあ…







しばらく眺めていると常念岳から大天井岳が顔を出してくれた(*^_^*)
今の時期は頂上に冠雪がない。初秋の頃また来たいが、気候の良い時期には青春18きっぷが使えない。
大きなスケッチブック持っていたら、この横アングルで迫力のある絵を描きたかったのに残念。
風も微風、これ以上待っても雲が流れてくれる可能性は低い。スケッチはここで終了、大糸線を越えて豊科美術館へ向かう。






美術館の横に薔薇園が、ここでも常念岳が見えている。


豊科美術館のエントランス
まだ9時前、鑑賞はあきらめてホテルへ帰ることにする。






豊科美術館の正面






宝蔵寺の山門

豊科美術館からホテルへ帰る途中に立派なお寺が
ありました。山門が立派でした。
今日は信濃の旅の最終日、松本観光もあるので
スケッチはあきらめる。




JR松本駅の正面

ホテルで遅い朝食をいただいて、豊科から松本へ移動する。
午前10時前に松本駅に着く。荷物をコインロッカーに入れて
スケッチブックだけ持って松本観光へ。駅の案内所で交通の便を
聞く。松本周遊バス「タウンスニーカー」が便利だと聞いて
一日乗車券(500円)をゲット。まずは松本城へ…



松本城の大手門

松本周遊バス「タウンスニーカー」のバス停、
松本城・市役所前で下車してお城見学へ。


松本城の天守閣







国宝松本城天守閣

松本城と呼ばれる以前は深志城(ふかしじょう)といったという。別名烏城(からすじょう)と呼ばれている。
城郭構造は梯郭式+輪郭式の平城だ。




お城見学を終えて、次は蔵が建ち並ぶという中町通りへ向かう。すぐ近くなのでバスを待たずに歩きました。
丸の内から大名通りを行くと女鳥羽川(めとばがわ)にかかる千歳橋を渡ると蔵の街、中町だ。


中町通り散策
通りや蔵は整備が行き届いていてスケッチは止めました・・・
ほんとの理由はこの日の猛暑に負けてです(ーー;)



ぶっかけ蕎麦
信州に来たらやはり蕎麦を食べなければ、老舗の感じの店に入る。
この店のお勧めの一品、ぶっかけ蕎麦(1,150円)を注文する。
大子おろし、とろろなどが入っていていろいろの味が楽しめて、
とても美味しかったです。
ビールも飲みたい衝動に駆られるが、
この猛暑ではあとがつづかないのであきらめました(^_^;)



蔵ショック館

蔵のある中町の拠点だが、ちらっと内部を見ただけで
次の旧松本高校跡へいく。周遊バス(タウンスニーカー)
に再乗車、車内は涼しくて快適快適・・・(^O^)


旧松本高校跡バス停で下車、緑豊かな「あがたの森公園」が隣接している



旧松本高校


あがたの森公園






木陰が涼しい緑いっぱいの旧松本高校跡
旧制松本高校跡(講堂)

  ヒマラヤ杉に囲まれたかつてのキャンパスは現在、あがたの森公園として開放され、その一角には当時の雰囲気をそのまま伝えている松高の本館と講堂がある。
  ここは北杜夫氏の『どくとるマンボウ青春記』にでてくるらしいが、まだ読んだことがない。空襲の激しくなった東京を離れて入学した旧制松本高等学校での旧制高校生の生活がパワー溢れるタッチで描かれているとか・・・



さあ、あとは松本市美術館だ、再び周遊バス(タウンスニーカー)に乗って移動・・・・


松本市美術館エントランスにある色鮮やかなオブジェ

常設展だけ鑑賞する。一日乗車券みせると100円引きラッキー、地元の芸術家の常設展、なかなかよかったですよ。

ここにきて気がついたのですが、松本城入館する際もこの特典あったのに、いまごろ気づいてもあとの祭りだ(^_^;)




今日の暑さは格別、信州といっても日中は関西の暑さと変わらない。
アスファルトの照り返しも強烈、もう市内観光&スケッチする元気はない。余裕を持て帰宅しようと松本駅へ向かう。

タイミング良く14:30松本発中津川行きの普通列車に間に合う。普通列車は1時間に一本なのでラッキー。
偶然に同席した方はなんと大津市の方でした。”あなたも滋賀県でしたか”と言われてびっくり・・・・・
種明かしは、なんと守山市の夏祭りのうちわ持っていたからでした(^_^;)。
山好き同士、山の話で盛り上がっているうちに木曽路の上松駅に着く。そこから乗ってきた方も同年輩の山男、三人で話が弾む。
この方は日帰りで木曽駒ヶ岳を目指して5合目で引き返してきたという。単独行だからタクシー代を倹約して
上松駅から登山口まで徒歩で往復したというつわものでした。すごい人もいるもんだ(@_@;)
あとはあっという間に中津川、名古屋行きの快速に乗り継いぐ。
名古屋駅でも1分という連絡時間を走ってクリアー、米原行きの快速だ。大垣乗換だと大幅に時間がかかる。ラッキー(^O^)/
あとは米原から新快速に乗換スムーズに守山駅に帰りつきました。
連絡待ちの時間を入れて約6時で松本から帰れました。

信州青春18切符の旅終了です。お付き合いありがとう(^_^)
今年の夏は早々と18キップを消化してしまいました。



・大正池から上高地(1日目) 8月2日
(信州旅1日目)
・安曇野スケッチ散策 8月3日
(信州旅2日目)