カンジキつけて賤ヶ岳登山

2012・2・12(日)

 今日は2月度の第二日曜写生会、長浜から伊吹山を描くという予定でしたがパスをして余呉へ。先週JRハイキング「冬の雪の賤ヶ岳と城跡を歩く」予約していたが雨でキャンセルsました。そのために新規購入した「カンジキ」と「ストック」の出番がない。もったいないので賤ヶ岳雪山歩きにリベンジしました。



雪のJR余呉駅
 余呉は今年の1月8日(日)にも日曜写生会で来ているが、その時より積雪はだいぶ多くなっていました。 まずは余呉湖と賤ヶ岳の写真を撮っておこうと寄り道する。9:25 余呉駅スタート


今日歩いたルートのGPS軌跡
下山道の畔の浦分岐辺りから樹林地帯のため衛星電波ロスト、GPSデータがありません。




鉛色の湖面が寒さを強調している。

正面の一番高い所が賤ヶ岳の頂上です。
今日のコースは一昨年はじめて歩いた登山道、江土登山口から賤ヶ岳合戦跡の尾根伝いに歩いて
写真の左端から頂上を目指します。下山は写真の右端へ、飯の浦切り通しから余呉荘へ下る予定です。




写真を撮った後、江土の登山口へ。集落の中に上り口がある。
一昨年、ここから登ったので一人でも道はわかるだろう。
少し登るとこの小さな社があり、後ろ側に鐘堂がある。ここからは展望が利きます。


9:50 お寺の鐘堂の屋根下でカンジキを着けていざ出発。
鐘堂(写真上)は一昨年登ったときの写真です。このときと今回は同じくらいの積雪でした。
下の写真:この社の写真は今年1月来たときののものです。積雪は少なかった。






先に誰かが登っている。踏み跡があるから。ありがたい


10:16 ゆるい登りの尾根道を行くと左右に少し展望が・・・青空もでてきてラッキー。
(左の写真)進行方向左手は木の本方面か・・・(右の写真)右手には林間から余呉湖が見えてくる。


10:16 前方の雪道、めり込んだ足跡がつづく・・・





10:27 右手から余呉湖畔からの登山道と合流
湖岸の入り口には賤ヶ岳合戦戦跡、岩崎山・大岩山戦跡めぐり遊歩道入り口の案内板がある。賤ヶ岳へ2・9kmの表示がある。



10:40 雪に埋もれた道標。踏み跡を外れるとこんなに積雪がある。
スノーシューの踏み跡は先ほどの合流点からつづいている。同じ電車に乗っていた4人のパーティが合流している。



10:56 中川清秀主従の墓分への分岐に着く。
林道が合流する。写真は歩いてきた道を振り返って写しています。ここには二つの道標があり、一つには余呉湖1.4km 賤ヶ岳 2.6kmとあるが、もう一つの「遊歩道百選」の案内にはなぜか余呉駅2.0kmとある。ちなみに賤ヶ岳は2.5kmとほぼ同じ距離表示なのに。並んで立ててあると紛らわしい。


11:04 首荒いの池
 ここより50m下りた所に水の湧き出る池があり、中川清秀の遺体は当時の土民達により、谷に降ろし芝で覆い隠し守られたと伝えられるが、その時ここで首を洗った。





 道標のところから左下を見ると「首荒いの池跡」の立て札が見える。気分でいるところが池だろうか?




11:11 猿が馬場
羽柴秀吉は最初ここで敗退する。佐久間盛政の追激戦を指揮していたが、戦線が余呉湖西岸に移ったため陣を賤ヶ岳山頂に移した。余呉駅2.4km、賤ヶ岳2.1km


11:15 木の本への分岐
こちらはまったく踏み跡がない。直進が賤ヶ岳です。



11:30 再び晴れ間が出てきてくる。
かなり疲れた。ちょうど昼時ひだまりで小休止&昼食をとる。



12:15 一之宮橋分岐 余呉3.6km 賤ヶ岳0.9km ようやく頂上が近づいてきたなあ。


ここからすぐ薄暗い杉林の樹林帯へ入っていく



 頂上直下まで平坦な杉林の樹林帯が続く。
途中で別のカンジキの足跡が合流している。しばらくいくとオレンジ色の鮮やかな迷彩色服の男性が軽快な足さばきで近づいてきて声をかけてくる。肩に猟銃を担いだマタギ(猟師さん)で、イノシシを追いかけているという。彼は私のカンジキを見て、我々猟師仲間はこのスノーシューで雪山を闊歩しているという。通販で6,000円と安いが十分に使えると教えてくれたが商品の名前忘れてしまった。残念。


12:57 賤ヶ岳の頂上に着く。
 頂上直下の雪深い急登をあえぎながら登る。頂上では雪をかぶった賤ヶ岳七本槍の銅像が迎えてくれる。そうだここは羽柴秀吉と柴田勝家が織田信長の跡目をめぐって争った古戦場跡なんだ。その勇士も雪に埋もれて寒そう・・ブルブル






木の本・高月方面の展望

 一之宮橋分岐では晴れ間があったのに、頂上はガスがかかった状態で余呉湖方面の展望はない。




賤ヶ岳頂上
 ここで先行した4人のパーティに会う。そのほか頂上には数人がいただけでした。
緩んだカンジキの紐を締めなおすために左下にある東屋へ。
そうこうしているうちに山頂は吹雪いてくる。寒いし展望もないので早々に余呉湖荘目指して下山することにする。



 こちらの道はよく踏み固められている。こちらは私が登ってきた道と比べると近いし登りやすい。


13:40 飯の浦切通しに着く。ここ余呉湖と飯の浦をつなぐ峠みちになっている。もう一下りすると国民宿舎余呉湖荘に着く。


国民宿舎余呉湖荘
14:00 余呉湖荘横の登山口に着く。皮肉なことに下山した途端青空が戻ってきました。


余呉駅方面の山々と集落
湖面の岸近くは氷りが張っている。それでも水鳥は元気に遊んでいる。
余呉湖は周囲に道があり、どちらを歩いても距離はそんなに変らないが、少し駅に近いと思われる右の道を歩いて帰る。


14:47 ・賤ヶ岳合戦戦跡
岩崎山・大岩山戦跡めぐり遊歩道入り口の案内板がある。 
・岩崎山砦跡
高山友重右近太夫の砦跡であるが高山右近は戦わずして木の本に退いた所。今は砦らしきものは何も残っていないが岩崎山の大岩くぬぎの森として残されている。
ここからは江土登山口からより賤ヶ岳へは近い。頂上まで2.3kmとある。


余呉観光案内所近くのワカサギ釣り
冬の余呉湖の冬の風物詩です。




15:00 無事余呉駅に到着。
北陸線の列車は少ない。余呉駅に止まるのは1持間に一本です。ここは何度も来ているので、電車の時間に間に合うよう寄り道せずに歩きました。すぐに来た新快速に乗って無事に帰宅できました。


**** 雪の賤ヶ岳は3年連続で登ったことになります ****

・雪の賤ヶ岳登山 2010・1・10
一昨年、写生会の時に偶然出会ったパーティに誘われて初めて雪の賤ヶ岳を経験させてもらいました。
これはその時のレポートです。今回はまったく同じルートを一人で歩いてきました。

・賤ヶ岳 2011・1・9
このときも第二日曜写生会をパスして登りました。上のレポートとは別ルートです。