青春18キップ-3
牛窓
岡山県瀬戸内市牛窓町(うしまど)
2018・3・13(火)
 青春18キップの三枚目、さてどこへ行こうか。そんな思案をしながら、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯・ 岡山県瀬戸内市編」を見る。十数年前に一度行っている「牛窓」散策でした。この前は前島に行ったが、牛窓湾が展望できるオリーブ園には行っていない。番組に触発されて、その翌日さっそく牛窓目指して、守山駅6:52の姫路行新快速に乗りました。姫路、相生、東岡山で乗り換えて、午前11時前に牛窓への最寄り駅、赤穂線の邑久(おく)駅に着きました。




邑久駅
 邑久駅前は12年前と変わっていない。 まずは、”牛窓「瀬戸内市」のんびりゾ~とマップ”をゲットする。少し待つと牛窓行きのバスが来る。




瀬戸内市役所牛窓支所と瀬戸内美術館
 マップを見ると、「瀬戸内市立美術館」ではオリーブの画家、「佐竹徳画伯」の作品が見られるそうだ。スケッチの参考にしようと美術館を訪ねるため「紺浦」で下車しました。しかし残念ながら今週は作品入れ替え中で休館、がっくり。次のバスはしばらくないので、牛窓港まで歩くことにしました。
   
牛窓港に着く。






スケッチしながら、この後何処へ行こうかと思案。
前回来た時は、牛窓で一泊するため観光案内所を訪ねて旅館の予約をしたが、
今回は日帰り旅、とりあえず観光案内所を探してアドバイスを受けよう。


 

見覚えのある牛窓港風景
 

前島行のフェリー乗り場まで来たが、観光案内所がない。
 

せとうちキラリ館(観光案内所)
フェリー乗り場から通りの方を見ると、ありました。新しくこちらに建てられていたのだ。しかし、案内所には誰もいない。
 

牛窓港風景
右手の建物はホテル・リマーニです。
もう一枚描こうと思ったが、まずは町を散策しよう。



  

牛窓案内マップ
画像をクリックすると拡大図が見れます。


 

高祖酒造
 フェリー乗り場からすぐのバス発着場から町中へ入って行く。すぐに目にとまるのがこの立派な建物だ。前回来た時も写真を撮っている「備中屋高祖(こうそ)酒造」です。天保年間から昭和35年まで操業、以後は2km西にある千手蔵で創業している。千手蔵は紺浦から牛窓港まで歩いた時に出合いましたが、残念ながら立寄っていません。
 

正本写真館
 明治の創業から4代続く老舗で、貴重な写真などがあると、TVの旅番組でいろんな方がレポートしている。ここで営業されているのかどうか、詳しいことはわかりません。
 写真館の先へ進み、石段を上って高台の金毘羅宮へ。以前来た時、金毘羅宮から牛窓港をスケッチしています。

 

石段から見た風景です。
石段を上がったら「シープラザ牛窓」がある。
その手前を右へ、裏道で金毘羅宮へ。
 

金毘羅宮
牛窓風景を展望してすぐに参道を下る。

 

金毘羅宮境内から下ってきた参道です。
 

海辺に出て本町の船泊から唐琴の瀬戸方面を見る。
 

見覚えのある「街角ミュゼ牛窓文化館」
 この先には「えびす宮」と「燈籠堂」があるが以前にスケッチしているので、ここから引き返すことにしました。今回は初めてのオリーブ園へ行こう。
 

帰りの道で、高台の塔が目に入る。
ここも立ち寄ってみたくなりました。
国指定史跡の本蓮寺というお寺でした。

 

高台にある本蓮寺の本堂と境内
朝鮮通信使遺跡、牛窓本蓮寺
 本蓮寺は、江戸時代に日本と朝鮮国の善隣友好の使者として十二回渡日した朝鮮通信使の中心的な役割を担う三使(正使・福使・従事官)の宿館として四回利用されました。三使の宿館が御茶屋にに変更された後も朝鮮通信使が寄港するたびに接待する岡山藩の中心的な施設として利用された。
 

ホテルリマーニのそば道標
 この交差点を右折してオリーブ園へ向かう。距離が2kmなので歩くことにしました。
 歩きだして最初に出合ったT字型の三叉路を右に行けば牛窓神社とある。気にせず直進してオリーブ園を目指す。・・・後で分かったことですが、この牛窓神社は「鶴瓶の家族で乾杯」で最初に出てきた急石段の上にある神社でした。・・・ということで今回は訪問を見逃してしまいました
 

 オリーブ園へ向かう道は舗装路でいい道だが登り坂になってきて汗が噴き出す。ここの三叉路は、左へ行くと金剛頂寺、オリーブロードとある。ここも寄り道せずに直進する。
 

だいぶ高台に登ってきた。
左上の方はオリーブ畑のようだ。
オリーブ園はもう近そうだ。
 

13:50 分岐から約20分登ってきてやっとオリーブ園の案内板が見えてきた。ここを左折する。



 

 オリーブ畑の道からの前島、その右後ろの小豆島が見える。前島は前回牛窓へ来た時、大阪城築城時の丁場跡まで自転車で走りました。2006年の旅日記「日本のエーゲ海”USIMADO”スケッチの旅」をご覧ください。小豆島も昨年青春18キップで日帰り訪問「小豆島 18切符日帰り旅」しています。
 

けっこう大きなオリーブの木もある。



 

 ここは見覚えがある。鶴瓶さんが訪れたペンションへの入り口だ。昨夜「鶴瓶の家族に乾杯」TV番組で見たばかりのだから。素敵な雰囲気のペンションへも寄り道してみたかったが、とりあえずオリーブ園へ急ごう。
 

牛窓オリーブ園入口
ペンションへの入り口の反対側です。
 1942年(昭和17年)第2次世界大戦中、服部和一郎は「オリーブは栄養もよく、薬用にもなり、灯火にもなり、自然も守る」とし牛窓の丘陵地にオリーブ畑をつくることにしました。これが日本オリーブの原点です。 現在10ヘクタール、成木で約2000本を栽培しており、食用・化粧用に利用し、オリーブ園を訪れる人々にまるでエーゲ海のような素晴らしい景観も楽しんでいただいています。(岡山牛窓オリーブ園HPより)
 

すぐにある赤屋根と呼ばれる建物です。
 この赤屋根は「清風亭」といい、戦前には「渓流の画家」として評価を確立した故 佐竹徳画伯がセザンヌに衝撃を受け、オリーブに魅せられて、朝夕で変わるオリーブと瀬戸内の風景を40年近く見つめ続けたアトリエです。その作品は瀬戸内美術館が休館で見れなくて残念でした。




 

牛窓港と前島をズームで撮りました。
白い洋館は分岐道にあった「ホテルリマーニ」です。
そこから徒歩で約35分かかりました。

 

山頂にあるオリーブ園のオリーブショップ
 3階と5階に展望台があり、お天気の良い日には、東は「明石海峡大橋」、西は「瀬戸大橋」、南は源平の古戦場「屋島」まで望めるとHPにありました。



  

オリーブショップ5階からの展望
眼下は牛窓の町、その向こうに横たわる細長い島が前島です。
さらにその後方に霞んで見えているのは小豆島です。




建設中の日本最大級のメガソーラー
オリーブ園山頂から北方向を見ると、広大なエリアにソーラーパネルが敷き詰められてました。
日本各地でソーラー発電施設は見かけますが、こんな巨大な物は初めて見ました。
※ここは、もと錦海塩田だったとのこと。


 オリーブ園から牛窓港へ一気に下る。今日はもう歩き疲れてしまった。午後3時過ぎのバスで早々に牛窓を後にする。帰路は邑久から赤穂線で播州赤穂駅へ。そこで野洲行の新快速に乗る。これで乗り換えなしで一直線に守山へ帰れる。・・・と思っていたが、姫路に近づいたら急に姫路城が見たくなって途中下車してしまいました。
 

午後6時前の姫路駅
チョッピリ赤みを帯びている。
 

夕焼けの姫路城
駅前から姫路城まで一直線につづいている大通りから
  

ライトアップがはじまって、ちょっぴり神秘的な雰囲気をかもしだす天守閣でした。
この時間帯はもう城見学時間が終了。広い姫路城内では数人に出合っただけでした。
   
  6:30 姫路駅に着いたらもうすっかり街は夜の光景だ。さあ急いで帰ろう。