二ノ瀬からユリ道を貴船山へ

貴船山(699m)
2016・10・22
 今日は京都の時代祭行列と鞍馬の火祭がある。どちらへ行こうかなと考えながら電車に乗る。京都三条に着いたらなんとなく山登りがしたくなり鞍馬へ決めて出町柳へ向かいました。火祭りの日は叡電が大混雑するのを以前来た時経験していましたが、午前中はそんなに混んでいませんでした。紅葉の時期は紅葉展望車「きらら」が人気ですが、残念ながら有名な紅葉のトンネルの紅葉はまだほんのり程度、見ごろは11月後半なのだろうか。



11:26 二ノ瀬駅着。大勢の人が乗っていましたが、二ノ瀬駅で下車したのは私一人だけでした。皆さんは貴船神社か鞍馬の火祭に向かうのだろう。乗ってきた叡電「きらら」です。
 


二ノ瀬駅は高台にあり、二ノ瀬集落が望める。
 二ノ瀬という地名は、惟喬親王(これたかしんのう)がはじめ雲ケ畑の一ノ瀬(市ノ瀬)におられ、次にこの地に移られたことからつけられたという。
 

駅から一旦下って貴船川沿いに登山口へ向かう。
川辺ではスケッチしている人数人に出会いスケッチの虫が起きかけましたが、
今日は山歩きだといい聞かせて先を急ぐ。


いちょうばしにあった東海自然歩道の道標
 右は橋を渡って県道で貴船、鞍馬への道。私はこのまま右岸を直進、夜泣き峠方面へ向かう。すぐに登り坂となる。ここには京都一周トレイルの道標(北山47)もありました。


11:38 登山口分岐のある叡電の踏切
 先ほど二ノ瀬駅で下車した電車がもう鞍馬から折り返してきた。ここには富士神社・守谷神社の二つの神社があり、共通の社を持っている。




踏切手前にあった案内図
今日歩く貴船神社までのコースを赤ラインで入れました。
 二ノ瀬ユリ道は、二ノ瀬の神社から、貴船山の山腹の東側を北に緩やかに登っていく道です。ユリ道とは、ゆっくりした傾斜の長い坂道のことを言うそうです。




ユリ道登山道へ。
 踏切を渡ってすぐ、夜泣き峠への道と分かれて右へ。ユリ道とはいっても私にはしんどい登りです。


12:16 約40分で夜泣き峠(左)からの道に合流する。ユリ道は右へ進む。ちょうど昼時、女性二人が昼食をとっていました。ここは開けているが展望はないので休憩をとらずに先へ進む。


 ここから少し歩くと道はY字分岐している。
 20年ほど前、山仲間と来た時は右へ行き、展望のある道を歩いた記憶があるので入って行ったが、歩きにくそうな細い道だったので引き返して、左の広い道を行く。こちらがユリ道のようだ。


しばらくはこんな緩やかな歩きやすい道。
ちょっぴりでも黄葉に出会うと気が和みますね。




ちょっと道も山腹も荒れてくる。

 
12:39 沢を渡ると道標のある合流点に着く。左は樋ノ水峠とある。ここで右の道をとり滝谷峠へ向かう。
   
ここからは細い登山道になり、すぐに石がゴロゴロ、倒木もある登り坂になりました。
 

12:57 滝谷峠への道標のある合流点に着く。
 先ほどのY字型分岐で右の道(二ノ瀬尾根コース)を進んでいたらここに合流するのだ。
 

鬱蒼とした植林帯の中に小さな秋が・・・
ちょっとホッとしました。
 この先で道が破壊されていて、左の山腹を登っていく。登り切ったところはこんもりとした広い台地になっていて、そこからの道がわかりにくい、先行していた女性二人も道を探しているようだ。なんとか踏み跡を見つけて右へ下っていくと。先ほど行く手を遮られていた本来の道に出会う。後で途中から同行させてもらった二人の女性から、先ほどのピークが貴船山山頂(699m)だと聞く。表示もあったそうだ。貴船山の三角点を確認したいと思いましたが、戻って確認する元気がありませんでした。


先行の二人が峠について道標を確認している。



13:33 滝谷峠着。左へ下ると直谷(すぎたに)、貴船へはここで右へ下っていく。
 

滝谷峠分岐からの下り
この先、狭くてきつい下りの谷道が続きました。所々ロープが貼ってあり滑らないように注意して下っていく。
 

 最初はちょろちょろした谷川でしたが、下りにつれて水量も多くなり、こんな滝が現れてくる。


14:10 やっと緩やかな林道になる。
 

見通しがきくようになってくる。貴船神社も近くなってきたようだ。
 
 
14:18 芹生峠からの舗装路に合流する。この写真は、下ってきた方を振り返って写した風景です。
谷川を挟んで左側がいま滝谷峠から下ってきた道です。右が芹生峠からの舗装路です。
 

 14:24 舗装路に合流してから約5分ほどの所に紅葉した大木が見えてきた。近づくと案内板に「貴船神社のカツラ」とある。ここで昼食タイムとしよう。ここまで昼食をとる機会を逃してきたので、もうお腹ペコペコです(^^;)。
 

ゆっくり昼食タイムをとり、汗で濡れた上着を着替えて貴船神社へ向かって出発する。
 

14:53 貴船神社の奥社に着く
 鞍馬山を登って火祭もと欲張っているので、写真だけ取ってそそくさと貴船神社へ向かいました。


奥社の境内と本殿


奥社の参道を歩いて貴船神社へ向かう。
 
 15:11 貴船神社に着く。さすが人気の貴船神社、お参りする人や観光客で賑わっていました。本殿ではちょうど結婚式が行われていました。


 
   
貴船神社の裏側から境内に入ったので、通常の逆道を下って正面の鳥居へ出る。

 

貴船神社正面の鳥居



次は鞍馬寺の火祭を見るため急ぐ。
15:20 急ぎ足で貴船川の境内入口に着いたが、受け付けの方から今から鞍馬山(鞍馬寺)越えしても、すでに火祭見る人で身動きつかない状態なので入門させてくれない。残念ですが、このまま貴船駅へ向かうようアドバイスされる。心残りですが仕方ないので、湖のまま帰宅することになりました。
-------- 鞍馬・貴船の関連レポート --------

鞍馬の火祭りは
・鞍馬の火祭 (2007年10月22日)
・・・をご参照ください。

※その他の鞍馬山歩きは以下のページをご参照ください。

・真夏の鞍馬,、貴船歩きから宝ヶ池HonkyTonkへ(2013年7月26日)

紅葉の時期のページです
・鞍馬寺から貴船神社めぐり(2013年11月8日)