小谷城跡を訪ねて
日本五大山城の一つ 小谷山は標高 495m。
(滋賀県長浜市小谷郡上町)
2021・04・10

  この日は素晴らしい青空の中、戦国史跡「浅井氏の小谷城跡」を訪ね、小谷山に登ってきました。室町時代、京極氏の家臣だった浅井亮政(すけまさ、浅井氏の祖1491~1542)が京極氏の内紛に台頭し、この小谷山に城をかまえました。




 8:45 北陸線の河毛駅に着く。駅前には小谷山をバックにした「浅井長政とお市の方」の銅像がある。戦国ガイドステーションで「小谷城跡案内パンフをゲットして、小谷山登山口へむかう。
 

 バス便は3年前に廃止されている。以前にも歩いている道だ(徒歩30分ほど)。駅横の道路は東方向へ一直線に小谷山に向かっている。一番高い所が小谷山頂上です。城跡は頂上の右側につづく一段低い尾根上にあります。
 

清水谷口からの小谷山
ここから、家臣宅跡のある清水谷道で小谷山へ登るルートがある。今日はもう少し先にある「大手道」を登る予定です。 
 

 2011NHK大河ドラマ、浅井三姉妹”姫たちの戦国”放送記念碑です。大手道と「番所跡」まで行ける舗装路はこのモニュメントの後方にある。ここには駐車場と奇麗なトイレがありました。
 

9:40 登山口着
 舗装路でも「番所跡」まで登れるが、案内板の裏側から続く”大手道”を登ろう。
 

 大手道、いきなりの急登です。
 

 急登を過ぎるとすぐにこの「出丸跡分岐」です。寄り道なしで直進するとすぐに舗装路に突き当たる。
 

 舗装路を少し行くと、再び大手道がある。案内板に”番所跡まで約1.2km”とある。


追手道に入って10分弱で、このに着く。
 

間柄峠からすぐに”望笙峠に着く。


 

びわ湖方面の展望(望笙峠)
10:00 間柄峠を過ぎて望笙峠に着と、再び車道と合流してくる。
ここから小谷山山頂「大嶽城」まで2,063mとある。




10:10 金吾丸分岐過ぎて「番所跡」に着く。
 
 番所跡の案内板に ・本丸の大広間まで0..4km、・六坊までは1.1km、・大嶽(小谷山山頂)まで 1.7kmとありました。



琵琶湖方面の展望です。


正面は虎御前山
 

山本山の左に竹生島が望める。



10:16 御茶屋跡
 御茶屋跡は番所跡のすぐ上にある曲輪で、主郭の最先端に位置しています。大嶽城まで1,550m。
 

ここは御馬屋跡にある馬洗い池です




 首置石:六角氏との合戦の際、敵方に内通した家臣の首をさらしたという。
 

 赤尾屋敷跡への道。家臣の屋敷としては最も本丸に近い。戦いに敗れた浅井長政は赤尾屋敷で自刃した。


10:25 桜馬場跡に着く。
 

黒金御門跡


 

黒金御門跡から大広間跡へ。こんな広いエリアになっている。
正面突当りの小高い所が小谷城の本丸になっています。




小谷城の本丸
 

本丸の左手をから大堀切、その後が中丸跡です。


大堀切から中丸跡へ登って行く。
 

中丸跡


中丸跡を行く。
 

刀洗い池
 

京極丸へ入って行く。
 

京極丸を通って、


 ここを右へ50m、大石垣があるが、パスして山王丸に入って行く。
 

10:47 山王丸に着く。山王丸跡は四段からなり再頂部に三王権現(現小谷神社)が祀られていた。小谷城の詰めの丸と考えられている。小谷城絵図には山王丸から清水谷に向けて搦め手道が描かれている。


左手、谷を挟んで小谷山が見えている。
 

ここからいt端鞍部まで急下りとなる。


 

 下り坂の左手に小谷山頂上方向がっ見えてきた。ここで出会った地元の人に聞いたら、頂上はここからは見えていないとのことでした。



 坂道を下った鞍部にある「六坊跡」に着く。二代城主「浅井久政」の古文書に「當城搦手」と書かれている。久政は江北支配を進める上で軍務や政務を司っていた六つの寺院が散在して不便であったためここに集めたといわれる。
 

 11:00 六坊跡からすぐの分岐に着く。
左下側へ鋭角に曲が利下って行くと清水谷(中部北陸自然歩道)です。小谷山(大嶽城跡)頂上へは直進して、急登の木段道を登って行く。
 

けっこうきつい登りがつづいて、息切れする。
 

わずか10分ほどだったが、疲れました。


 

日本百名山の伊吹山
この展望のある場所(右上の写真)で昼食&休憩タイム(約20分)としました。



 休憩後、頂上一登り。 11:40 やっと頂上に着きました。


新緑がまぶしい。
 

頂上には大嶽城跡(おおづくじょう跡)の案内板が・・・。


 

小谷山頂上(標高495m)の”大嶽城跡”はけっこう広い平地でした。
 ※浅井亮政(あざい すけまさ)の築城当時には本丸があったと推測されている。




 11:50 下りは初めての道、福寿丸跡・山崎丸跡・脇坂甚内屋敷方面の道標に従って稜線を下ることにしました。
 

下山道に選んだこの道は、明るいわかりやすい道でした。




 道なりにどんどん下る。眼下に虎御前山、びわ湖が展望できる。この先に、大嶽林道への分岐がありました。ちょっと小谷丁野町、脇坂甚内安治公跡への林道へ立ち寄ってみよう。
 

 林道に着くと、丁度、マウンティンバイクで3人が漕ぎ上がってきた。林道は距離がありそうなので元の下山道へ戻る。3人も私の後を追ってきて、あっという間に追い越して登山道を下って行きました(@_@)。


12:11 福寿丸に着く。ちょっと立ち寄ってみよう。
 

福寿丸からの展望です。山本山と竹生島が見えている。


山崎丸跡
道なりに下ると山崎丸跡がある。ここはパスして下る。
 

清水神社の鳥居
やがてケモノ除けの柵の扉に着く。そこから舗装路を下る。
 小谷山から下山後、帰路を河毛駅から一駅目になるJR虎姫駅に決める。国道365号線を横断して虎御前山へ向かう。山に向かって右手が出発点の「河毛駅」。左側が「虎姫駅」になります。




 
 
虎御前山(標高 224m)
※織田信長が小谷城の浅井長政攻めで陣を引いた低山です。
・虎御前山については私の・姉川の古戦場から虎御前山へ (2005・4・21)
ページををご参照ください。


 

 虎御前山の山麓を走る北陸自動車道に沿って歩いて虎姫駅へ向かう。遠方左の山は伊吹山です。
 

  北陸自動車道をくぐって、虎御前神社に着く。ここからは整備された田んぼの中の道を行く。




小谷山
 この風景は小谷山を下山後、虎御前山の麓を歩いてJR虎姫駅へ向かう途中、ふり返って小谷山を描きました。中央の一番高い所が小谷山山頂(大嶽山城跡)です。その右手につながる山に浅井長政の小谷城跡があります。手前左は織田信長が小谷城攻めをした時、陣を構えた虎御前山(標高242m)です。
 ※虎御前山については ・姉川の古戦場から虎御前山へ (2005・4・21) を参照ください。

 

13:40 JR虎姫駅に着く。
この時間帯の電車は1時間に一本しかない。
14:25発まで待つことになりました(^^;)
 

  今日歩いたコースです。
JR河毛駅 ⇒ 小谷山登山口⇒小谷山
下山は清水神社 ⇒ JR虎姫駅着。
 

虎姫駅から姫路行きの新快速で帰宅。

 ********** 関連する滋賀県湖北の戦国城跡 *********

・戦国の攻防の跡・横山城跡を歩く(2005・3・30)

・浅井長政の小谷山(2005・4・21)

・姉川の古戦場から虎御前山へ (2005・4・21)

・柴田勝家の砦となった行市山(2004・7・27)

・カンジキつけて賤ヶ岳登山(2012・2・12)