賤ヶ岳頂上でスケッチ

(2014・1・12)

 今年の1月度の「第二日曜写生会」は恒例の余呉です。今朝は自宅のある守山(湖南)は晴れ、余呉(湖北)の気候は北陸型でこちらとは逆になる。晴れているだろうか、雪は二日前に降っているので余呉湖も賤ヶ岳も十分な雪があるだろう。昨年は登れなかった賤ヶ岳に今年は登ろうとスケッチ会のメンバーより1時間早い近江塩津行きの新快速で出発する。米原までは雪はなかったが、北陸線に入って虎姫あたりまで来ると一面雪景色に変わる。今回は山歩きとスケッチが両立できるだろうか・・・・




9:30 定刻通り余呉駅に着く。しかし、一面ガスがかかっていて、近くの余呉湖も霧の中だ。乗ってきた新快速が塩津に向かって駅のホームを滑りだしていく。


霞む余呉駅舎(左端)と近くの民家
 太陽を背にした逆光なのでこんな状態だ。巡光の左の写真と比べると景色が一変、同じ場所とは思えないでしょう。
 
 とにかく手抜きで賤ヶ岳へ登らなければスケッチと両立できない。駅を出るとタクシーが一台とまっている。運転手さんに登山口のある国民宿舎(余呉湖荘、現在営業中止)までお願いしたら、予約の客待ちだという。残念、手抜きアプローチは失敗です(^_^;)。あきらめて歩くことにする。湖岸づたい(左回り)に川並集落を経由して余呉湖を半周して飯浦越切通し道のある登山口へ急ぐ。




駅からまず湖岸へ



いままで見たことのない湖岸風景です。
余呉湖
東・南・西を山に囲まれ、南方の賤ヶ岳により琵琶湖と隔てられています。もともとは柳ケ瀬断層の働きによってできた周囲6.4kmの陥没湖です。海抜は132.8m で琵琶湖より50m高い。羽衣伝説や菊石伝説などのある神秘の湖と言われている。






神秘的な光景
左の写真:少しガスが切れて川並集落方面の山が顔を出してきた。
右の写真:湖面が静かで余呉湖が鏡湖といわれているのがわかる。





だいぶ霧が晴れてきた。歩いてきた余呉駅方面を振り返る。
スケッチしようかなと思ったがザックから取り出すのが面倒でパスする。
とりあえず登山口へ急ごう。







通り過ぎた川並集落を写す。











10:35 川並の集落も遠くに見えるようになった。
もう1時間歩いたことになる。小休止して
ここで早めに腹ごしらえ、オニギリをほうばる。





10:58 賤ヶ岳が間近に見えてくる。余呉湖を周回する舗装路は除雪してあり歩きやすい。



11:00 登山道に入る。
積雪状態わからないのでカンジキとスパッツを持参したが、登山靴だけでOKだ。頂上までは1.5km



植林帯のジグザグ道を登って行く。





11:23 峠に着く。
 この道の峠の所から左へ分岐(90度)して、急坂を賤ヶ岳へ登って行く。


飯浦越切通し道
余呉湖より飯浦港へ出るため切り開かれた道で賤ヶ岳合戦当時激しく戦われた所。




左手の樹林間から余呉湖が見えてくる。
右手にはやはり樹林間から奥琵琶湖が望める。


だいぶ雪が多くなってきて歩きやすい。




木々に貼りつく雪



11:49 頂上の展望台が見えてきた。



登山道にあった賤ヶ岳砦の図



11:50 無事頂上に着く。





頂上で記念撮影
頂上は日射しがあり、風もなく、寒さも感じない。積雪も約20cmくらいで持参したカンジキもスパッツも使わずに歩けました。絶景を眺めながら約1時間も滞在しました。ということで今回は念願かなってちょこっとスケッチもできました。







奥琵琶湖
見えている半島は葛籠尾崎(つづらおさき)です。
その先端の小さな点が竹生島です。
葛籠尾崎の付け根には小さな月出の集落が見えている。
手前右下は国道8号線沿いにある「飯浦ドライブイン」です。






川並の集落が見える余呉湖を見下ろして描く。






余呉湖展望

スケッチした位置はここより右に移動しています。
手前の木が邪魔になるので・・・・






賤ヶ岳頂上(標高422m)から南方のスケッチです。
縦走路の終点(先端)は山本城跡がある山本山(324m)です。右手から奥にかけて琵琶湖が広がっています。







木之本、高月、河毛、虎姫、長浜方面の展望です。
左端の奥に伊吹山があるのですが、曇ってきて見えない。





 今日はいつもの気の向くまま歩きと違って、計画通り雪の賤ヶ岳を登れて、スケッチもできました。今までのレポートを参照いただくために下記に添付します。

・カンジキつけて賤ヶ岳登山 (2012・02・12)
・賤ヶ岳 (2011・01・09)
・雪の賤ヶ岳登山 (2010・01・10)