黒塚古墳から龍王山へ
(奈良県天理市柳本)
2020・10・24
 奈良の古代ロマンの世界、”山の辺の道”を久しぶりに歩いてみたいと思い立って、出かけました。この道は、三輪山から北へ連なる山裾を縫うようにして伸びる起伏の多い道です。奈良へと通じる上古の道で、その大部分は「東海自然歩道」に指定されている。今日はその途中にある柳本の黒塚古墳、崇神天皇陵、長岳寺を訪ねてから龍王山へ登ってみる予定です。自宅を7:30に出発、JR守山駅から奈良県の天理市へ向かう。 


 

9:30 天理駅着
 

9:55 JRに乗り換え柳本へ
 天理駅を出たら大勢のハイカーの行列がある。係りの人に聞くと”JRふれあいハイク”の山の辺の道を歩くイベントでした。この天理駅から南の桜井駅まで約16km歩くという。参加自由というので行きたい衝動にかられたが、またの機会に歩くことにして、予定通り柳本へ向かう。
 
 

天理駅前にあった山の辺の道案内板より、今日行く予定の柳本のエリアを切り取りました。


 

天理から二駅、柳本駅に着く。
 

駅前の大きな「長岳寺」の案内と崇神天皇陵の石柱、
 

五知道に向かう、途中に”くす玉”のある古民家が・・・。
 

長岳寺五知道(ごちどう:重文)
 黒塚古墳へ向う途中に、長岳寺五知道(ごちどう:重文)の案内がる。左折して200m、ちょっと寄り道してみよう。ここは「長岳寺」の飛び地境内、方一間の小さな建物で中心に太い心柱のある珍しい構造でした。「大和名所絵図」に”傘塔と記されている。参拝人の目印として親しまれてきたそうです
   
 引き返して黒塚古墳(前方後円墳)に着く。前方には龍王山が望める。
 

竪穴式石室のあった盛り上がった後円部分

右図は黒塚古墳(前方後円墳)の平面図です。⇒
小公園には立派な「天理市立黒塚古墳展示館」がありました。
 
 

竪穴式石室と副葬品の配列(北から)
 

三角縁神獣鏡

黒塚古墳から33面が出土しました。
「天理市立黒塚古墳展示館」の展示(レプリカ)
(入館無料)
 

崇神天皇陵
黒塚古墳から国道169号線を横断した所にあります。
 

龍王山
国道169号線から超額jへ向かう


 

竜王山登山ルートを確認する。
(長岳寺手前にあった案内板より)


 

長岳寺の大門


 

楼門(重文)

 

本堂
 山の辺の道にのこる長岳寺は天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師が大和神社の神宮寺として創建された古刹です。 仏像:阿弥陀三尊 仁平元年(1151)と多藤原時代)聞天・増長天(重文 
  大門を入ったとこにある受付で、龍王山頂上手前にある奥の院までの道と時間を聞く。
約1時間ほどだという。ここで天理ハイキングマップ「龍王山展望コースをもらう。
 

マップをクリックすると拡大図になります。
 

長岳寺の左側へ行くとすぐにこの登山道がありました。
 

11:30過ぎ、登山開始です。
 

少し行くとこの展望が、遠くに見えるのは生駒山です。
 

11:50目印の地蔵さんに出合う。
 

地蔵さんからほんの少し行くと分岐の道標がある。
  この道標では右の道へは行けないように木材で囲われていました。
龍王山へは直進、頂上まで2.3kmと表示されていました。
 

岩盤道の急坂がつづく。
  12:10 マップには「急な下り」と書き込んであるのに・・・? コースガイドをよく見ると、マップでの登山案内は緩傾斜で距離の長い南回りで登って、この急坂の北側ルートを下山する案内になっていました。納得(^^;)
 

12:25 コース案内にあるお不動さんと石箱仏
 

日陰になる鬱陶しい山道は南側に移って明るい。
 

12:55舗装路に飛び出す。 
 

ここにはトイレとこの案内板がありました。
   ここで名古屋から来たという女性登山者に出合う。龍王山には三角点のある南城跡と北城跡がある。ここがその分岐で、道はそれぞれ左右に分かれている。彼女はまず北城跡を目指したが、道に不安を覚えて途中から引き返してきたという。ここから龍王山山頂上(南城跡)標高586mへご一緒しました。
 

少し行くとこの道標に出合う。龍王山頂・南城跡は直進。
 

道標から少し行くと、この小さな祠がありました。




龍王山頂からの展望
13:12 舗装路から別れ、きつい坂道を登って、やっと頂上に着きました。
登山口からは約1時間30分、けっこうバテました。長岳寺で聴いたのは「奥の院」までの時間でした。

写真:遠方の山は奈良県と大阪府の県境に聳える山稜です。
左から金剛山・葛城山・二上山と続きます。

金剛山の手間への小さな三角形の山は藤原京跡を囲む「大和三山」の畝傍山・耳成山・天の香久山です。


 

山頂での記念スナップ
 

下山コースは先ほどの案内板手前で南回りの道へ。
 

13:40 長岳寺の奥の院の石仏
下山道から約300mの道を往復する。
ここにはこの石仏だけで社はない。
 

下山道にっ戻って、柳本目指して一路下って行く。
案内には緩斜面とあったが、けっこう
急なところもありました。
低山といえど、疲れてけっこう足に来ました。
 

崇神天皇陵傍から振り返って見ると竜王山のピークが遠くに見えていました。
思ったより距離がありました。


今日は古墳訪問ができ、気持ちのいい山歩きもでき満足の一日になりました。

********* 過去の山の辺の道(関連)の訪問記録 *********

※何度も歩いていると思っていたがHPには以外にも記録が少ししかありませんでした。

・OBハイクで天理へ 2016/05/19 山の辺の道にある石上神宮参拝

OB会ハイキングで北・山の辺の道へ 2004/11/17

・神体山として信仰されている三輪山  2004・1・21