善水寺節分会と十二坊(岩根山)歩き

(滋賀県湖南市岩根)
2021・02・02
 この日は節分、何処か近くの節分会に行きたいと思って”JR西Navi”2月号を見ていたら、自宅から車で30分ほどで行ける湖南市の「善水寺」の節分会の案内がありました。さっそく現地に行ったが早く着きすぎた。節分会の催しについて訪ねると、今年はコロナ禍で本堂での護摩供養だけだと言われました。せっかく来たので護摩供養のはじまる13:30まで、この近辺を歩いて時間つぶしをすることにしました。

 

岩根山「善水寺」の本堂(国宝)
 

本堂横にある庭園
 西国薬師霊場第四十七番「善水寺」は桓武天皇の病気がこのお寺の清水で治ったというのが、お寺の名前の由来だそうだ。
      ・南北朝時代、貞治五年(1366)再建。
      ・木造入母屋造桧皮葺、桁行七間、梁間五間。天台密教仏殿。
      ・正面に向拝を持たないため美しい屋根の曲線が覗える。
      ・本尊薬師如来をはじめ三十余躯の仏像を安置する。
  ・明治32年重要保護建造物に指定、翌33年には解体修理をうける。昭和29年国宝指定。


 さあ、 時間つぶしに出発しよう。まず参道を下るとすぐに観音堂があります。
 

観音堂
 

格子戸から観音様を拝観させてもらいました。
  この観音様は丈六仏の木造聖観音座像です。平安時代の寄せ木造り。金銅仏と思われる程金箔の剥落がなくて保存状態がよい・・・・。この解説通りのお姿でした(右上の写真)。
 

次は観音堂前の大岩です。岩の左上に・・・
 

・・・小さな磨崖不動明王がありました。
 大岩の左上には、小さな磨崖不動明王はが刻まれていました。説明板には”磨崖仏の右に文亀三年(1503)の銘がある”とあったが下からは分からない。
 

善水寺のロケーション
滋賀県湖南市岩根3518 Tel 0748-72-3847
URL http://www.zensuiji.jp
善水寺参道を出て、舗装路を左へ、不動寺へ向かう。
このお寺にも磨崖仏があったと記憶しているからだ。

 

緩やかな舗装路を上って行くと右手に国造神社がある。
 

さらに国造神社の先へ進むと、左手に不動寺が・・・。
 

磨崖仏はお堂にくっついている大岩だろう。
        滋賀県の観光情報に不動寺は
・延歴年間(782~825)弘法大師によって創立された。
・善水寺に向かう参道脇に静かに佇む無住の寺とある。
・本堂には南北朝時代の作で「建武元年(1334年)三月七日ト部左兵衛入道充乗造」の銘がある不動明王を拝めます。
 

 お堂の中には入れなかったが、お堂の後ろに磨崖仏が刻まれた大岩がくっついている。
 

この小さな磨崖仏が不動寺本尊だろう。

 
  次の磨崖仏は「車谷不動」さんです。十二坊(岩根山)へ登るときに何度か通っているから道はよく分かっている。不動寺から善水寺参道入り口に戻って、そこを通り過ぎて約20分、車谷不動尊への道に着く。
 

車谷川に沿った十二坊への林道を登って行く。
 

約7分ほどで車谷不動入り口に着く。
  

磨崖不動明王尊(通称 車谷不動)
道が荒れているということで、磨崖仏の真下までは行けない。
十二坊へ向かう林道からの磨崖仏です。


 

 現地で鉛筆描きして、帰宅してから色つけをしました。

 

JR甲西駅方面の展望
車谷不動から下ってきた道からのスケッチです。
右後方の山は何度か登っている阿星山(標高 693m)です。

※阿星山と湖南三山(常楽寺と長寿寺に善水寺)は私の下記ページをご覧ください。

・大荒れの登山道、阿星山2014/10/18



車谷不動から善水寺に戻って、節分会の護摩供に、、、。
本堂で行われる”護摩供”の護摩炊きと読経は約一時間
気持ちもすっきり、私は家内安全を祈る。
 

善水寺本堂内で行われた護摩供
 この絵は、その時の護摩供養のイメージを思い浮かべながら、帰宅してから描いたものです。

護摩供養が終わると、住職が代表して豆まきを行なわれました。
参拝者は福豆とお餅の入った紙袋をもらって、行事は終了となりました。



  午後3時前、護摩供養が終わったあと、善水寺の背後にある十二坊(岩根山)を登りたくなって、車で十二坊温泉(ゆらら)の駐車場へ向かいました。登山するには時間が遅いが、頂上までは約30分ほどなので問題はないだろう。
 

15:00 十二坊温泉”ゆらら”に着く
車をおかせてもらって、十二坊の登山口へ向かう。
 

 十二坊温泉から舗装路を少し歩くと山頂への林道がある。林道に入って行くと、すぐに左手の樹林帯へ入って行く十二坊への登山口があります。15:09
 
  登山口から樹林帯の道へ。しばらくは登山道というより、横ばいに進む。(約10分)
 

15:20 やっと登り道になる。
 

所々に道標があり迷うことはない。


 

15:40 十二坊(岩根山)頂上に着く。
登山口から約30分頂上に着く。


 

頂上からの南東方面の展望
(甲賀市(水口)方面)



頂上では展望写真を撮っただけで、急いで下山する。
最初は林道を下るつもりでしたが、以前にも歩いたと思う別道を下ることにしました。
 

頂上にある下山道へ
 

市街地も見える尾根道がつづく。
 

この道、あまり記憶に残っていないなあ・・・。
 

尾根道での分岐から十二坊温泉へ下って行く。
 15:54 頂上から約15分、分岐点に着く。道標には「十二坊山麓ハイキング道」とある。左、日枝・山手台善水寺道 /⇒右 十二坊温泉・温泉尾根道。十二坊温泉に車が止めてあるので、迷わず右へ(右上の写真)。
 

あちこち岩が露出している。
 

16:02 林道が見えてきた。
 

林道に出るとすぐ先に十二坊への下山口がある。
 

登山道を少し行くと駐車場の車が見えてきた。
 


赤ラインは今日歩いたルートです。
16:07 十二坊温泉の駐車場に帰り着きました。
ちょうど1時間の山歩きでした。

自宅が車で約30分と近いので温泉には入らずに
帰宅しました。 



========== 参 考 =========

今までに登った「十二坊(岩根山」)のページです。

・JR三雲駅から十二坊登山して自宅まで歩く (2017/02/22)

・十二坊登山と善水寺参拝(2015・4・19)

・十二坊(2010・5・21)

早朝散歩で十二坊 (2003・8・18) ・・・自宅から自転車で

善水寺から十二坊(岩根山)お手軽ハイク (2001・11・25)