滋賀から京都へ、3万2000歩・・・

歩き中毒の一日でした
2014・12・8
 毎週月曜は草津近辺のOB仲間でコーヒー会をしています。天気がよく、そんなに寒くなかったので草津のAスクエアへ歩いて行くことにしました。その後、どこにでも行けるように・・・




葉山川
 その途中、いつか車でないときに描いてみたいと思っていた葉山川のスケッチポイントに着く。眩しい朝の光に安養寺山と阿星山がシルエットのように見える。余裕を持って早めに出かけたので一枚描いていこう。


 その後、OB仲間とコーヒー会。いつものように世間話をしていたが、天気がよいと室内に落ち着いていられない。どこへ行くというあてもないまま、早めの失礼してJR草津駅に向かう。キップを買うのにいろいろ迷ったが、とりあえず大津まで行くことにしました。JR大津駅で下車、いつもの散歩道でまずは長等山の長安寺を目指す。
 


 国道161号を横断して歩きなれた竜安寺への道に入る。京津線(京阪電車)の踏切を渡って石段を登ると長安寺の境内になります。山麓に貼りついた境内はそんなに広くはない。こじんまりしている本堂と百体地蔵、一遍上人供養塔があります。
 

めずらしく、今日は本堂の扉が開いていました。
 拝観しているとお坊さんがこられて道内の仏像について説明をしてくれました。たぶん住職さんだったのだろう。



境内はまだ紅葉が残っている。
 

お礼を言ってお寺の上の道へ。

 

お寺の上の舗装路
べつにあてはないが、国道1号線にでて山科へ向かう。
 国道1号線に出たらちょうど京津線を走る電車が来た。
 

浜大津方面から来て・・・
 

逢坂山から山科へ向かう。
 

1号線沿いにある蝉丸神社
 平安時代中期の琵琶法師・歌人である蝉丸が逢坂山に住み、その没後上社と下社に祀られるようになった。
 

このすぐ先が逢坂の関
見えているのは東海自然歩道の陸橋です。
山の一部崩壊していて現在は通行できません。

     ※逢坂関は歌枕としても知られ、百人一首でも二つの歌で詠まれている。

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 蝉丸(第十番)

夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 清少納言(第六十二番)


逢坂の関からは下り坂、少々騒音がうるさいが歩きやすい。とりあえず山科まではこのまま国道1号線を歩いて行こう。

 大谷町で並走していた名神高速道と別れ、1号線(東海道)は京阪電車の京津線に沿って山科に入って行く。追分を過ぎてたところで疏水道を歩きたくなり横道にそれる。しかし、住宅街の迷路のような道に押し返されていつのまにか旧三条通(旧東海道)に出てしまった。やがて四宮駅を過ぎたところで見覚えのある六角堂が見えてきました。そのお堂は山科(四宮)地蔵・徳林庵という。
 

山科(四宮)地蔵・徳林庵
 なかなか立派なお堂だ。堂内には京都六地蔵の一つ、大きな地蔵像が祀られていました。


 

諸羽神社
 四宮地蔵から少し進むと諸羽神社の鳥居がある。そこで右折して諸羽神社へ向かう。この神社は初めてお参りしたが、JR東海道線の車窓から見えるので一度お参りしたいと思っていました。この神社は清和天皇(仁康親王の甥)が862年に創建したものです。
 

疏水の流れが隧道から出ている。
 諸羽神社の裏から少し上がると疎水の散策路に出ました。以前に疎水歩きをしたので、このトンネルの向こうは四宮です。散策路はこのトンネルのある山を巻いて続いています。
 

山科毘沙門堂
 先ほどの所から少し疎水に沿って下ると毘沙門堂への参道に出会います。ここの紅葉は素晴らしいので、立ち寄って絵見たがが、楽しみの行ったのに残念ながらすでに落ち葉でした。
※私が以前い疎水歩きした時のレポートをご参照ください。

・疎水歩き(山科から琵琶湖へ)2006・10・17

・琵琶湖疎水歩き2(山科から京都の蹴上へ)2006・10・19

※紅葉レポートもどうぞ

・JR山科駅から南禅寺紅葉ハイク(2009・11・20)

・山科から南禅寺へ紅葉ハイク(2006・11・29)
 

疏水へ戻りは参道でなく川沿いの道を下る。

 

5から6分くらいで疎水に出会う。
ここは川の上を煉瓦製の橋で疎水は通っています。
 

時期が遅く、紅葉はほとんど落ち葉になっていました。でも、ところどころ名残の紅葉がありました。
 

すっかり冬モードの疎水道

 

県境の音羽山
樹木の隙間から振り返ると音羽山が見える。
 

ここで疏水はトンネルの中へ 
 毘沙門堂から歩いてきた疎水道はここで終わる。蹴上、京都三条へ行くにはここから左へ下って、日ノ岡から三条通を行くことになります。また蹴上、南禅寺へはこの疎水を渡って右手の山道に入って行くこともできます。
 

山道への入り口
今日はここから山道を選択して南禅寺へ出よう。
このルートは何度も歩いている道です。
ゆっくり歩いても40分ほどです。

 

道なりに歩いて、山科毘沙門堂からの道に合流
 

合流点から一気に峠へ登って行きます。
 


京都トレイルコースの道に出会う。
 ここはちょっと変わった名の峠「七福思案処」という場所です。左手から、蹴上・日向大神宮から京都トレイルコースの道が合流してくる。右手へ道をとると大文字山へ行ける京都トレイルコースです。南禅寺の境内へは歩いてきた道なりに直進して下っていきます。
 

南禅寺へ下っていく急な道です。
道なりに下っていくと駒が滝の修行場に出ます。
 

駒が滝のお堂
駒道智大僧正が祀られている。この裏手に駒が滝があります。
 

お堂の前の参道を下ると南禅寺境内へ出る。


 駒道智大僧正は鎌倉時代の僧。摂政関白・九条道家(1193-1252)の子。幼なくして比叡山で仏道修行に入り、天台密教の深奥を極めた。その後、三井寺(園城寺)の長更(管長)、かつて天台宗だった禅林寺(永観堂)の住持を務めたという。晩年、南禅寺塔頭の駒ヶ滝最勝院の地に移り住んだという。
 

駒ヶ瀧最勝院を右手に見て・・・

 

水路閣をくぐって境内の中心地の法堂へ。
これは南禅寺境内を流れる疏水の分線です。
 この水路橋は1888年(明治21)完成。南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮して田辺朔郎が設計、デザインした。全長93.2メートル(幅4メートル、高9メートル)レンガ、花崗岩造り、アーチ型橋脚の風格ある構造物で、市指定史跡です。
  

南禅寺の山門

南禅寺境内の紅葉もすっかり終わっていました。
さあ、今日はスケッチ抜きの歩きに徹しよう。京都駅まで歩くと何歩歩くことになるか楽しみだ(^^;)。
 

ネジリマンポ(トンネル)
疏水のインクラインの下をくぐって三条通へ出る。
 

蹴上の交差点、三条通りを進む。

   

三条通りを下って地下鉄東山駅に着く。
そこから左へ、白川に沿いに四条に向かう。
 

15:40 八坂神社に着く。
 

祇園の人気スポット、花見小路を横に見て・・・
四条通を下って・・・南座前に着く。


 

「まねき」が掲げられて南座は吉例顔見世興行中

 顔見世(かおみせ)は、歌舞伎で、1年に1回、役者の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行のことで、劇場正面には役者の名前が勘亭流で書かれた「まねき」と呼ばれる木の看板が掲げられ、京都の年末の風物詩となっている。
  

15:50 四条大橋から三条大橋方面を写す。
夕暮れが近い、京都駅までは頑張って、五条、七條と歩かねばならない。
 

京都タワーの見える烏丸通
もう、京都駅はすぐだ。
 

16:30 京都駅に着く。
駅のウインドーに京都タワーが移っている。
   
京都駅ビルに入ると巨大なクリスマスツリーが・・・
ツリーのライトがきらびやかに三色に変化する。

まるで歩き中毒(^^;)、なが~い、なが~い歩きの一日でした。