雪の湖北を訪ねて
2020・12・17(木)
  ここ数日急に冷え込んで冬到来といった感じだ。朝目を覚ますと、うっすら屋根に雪がある。湖北はきっと雪国だろうと、スケッチブック片手に自宅を飛び出しました。守山駅を出て近江八幡に着くともう雪国でした。積雪状況を偵察するため、これまでに何度も琵琶湖線、北陸線、湖西線と乗りついで琵琶湖のまわりを一周するJR電車旅をしています。今日もそのつもりでJR守山駅から近江塩津へ向かって新快速に乗る。


 

彦根手前の河瀬を通過、荒神山方面の雪景色です。
 

新快速は長浜駅止め、塩津行電車待ちをする。
  

 米原あたりでは積雪は少なくなったが、乗り換えた長浜駅では雪が激しくなる。ここは長浜駅と虎姫駅の間にある姉川です。姉川は織田信長と浅井長政との決戦場で知られている。
 

ここは木之本駅を過ぎて余呉駅近くの集落です。
 

余呉を乗り過ごして塩津へ、余呉湖畔の川並集落です。
 余呉駅で下車してスケッチをしたかったが、雪が降っているしガスもかかっている。これでは余呉湖に賤ヶ岳を入れた構図は望めない、とりあえず湖西線との乗換駅の近江塩津駅まで行くことにする。


 

近江塩津駅のホームです。
近江塩津駅に着くと、すっかり雪国になっていました。


  湖西線の新快速に乗り換えようかとも考えましたが、積雪の関係で鶴が初の姫路行き新快速は「近江今津」止めとアナウンスある。スムーズに一周できそうにないので、余呉へ引き返すことにしました。米原行の待ち時間が約30分ある。この間に晴れてくれば余呉で下車しよう。
 

時間があるので地下通路から駅舎の外へ出てみよう。
 

塩津駅舎前の積雪。雪がやんで晴れ間がでてきた。
 

米原行のホームに戻る。線路には雪溶かしのシャワー。
 

11時過ぎ出発、太陽が顔を出し積雪が眩しい。


  

余呉駅着
晴れ間が戻って、余呉湖の向こうに賤ヶ岳が顔を出してくれました。



 

下車した余呉駅のホームからの雪景色です。
 

川並集落も良く見えている。
川並集落の雪景色も描きたいが、足元がスニーカーではムリだ。
とりあえず、駅から 近い「余呉観光館」まで行こう。ウイークデイなのでオープンしているかな。  
 
集落内はなんとか歩けるけたが、余呉観光館の前はけっこう積雪がある。
 

余呉湖の冬の風物詩、ワカサギ釣りのデッキです。
 

晴れ間に雪がとてもまぶしい


 

雪の賤ヶ岳と余呉湖

 ラッキーなことに「余呉観光館」は営業していました。客は私一人、窓際の特等席に座って、暖かいうどんをいただきながら、ゆっくり雪景色を描くことができました。


※以下は私が体験した「余呉雪景色」のページです。
(クリックするとご覧いただけます。)


・ 「菅山寺スノーシューハイキング」 2018・2・18(日)
・賤ヶ岳雪山歩き    2017/01/26
・湖北は雪国だった。 2015/02/10
・カンジキつけて賤ヶ岳登山 (2012・02・12)



ラッキーなことにスケッチが終わるころ、雪が再び降りだして・・・。
余呉湖にはガスがかかって、賤ヶ岳もすっかり見えなくなりました。
散策はあきらめて余呉駅へ引き返しました。

タイミングよく来た米原行に乗る。
一駅戻った「木ノ本駅」に着くと雪が止み青空が顔を出す。
まだ、正午を過ぎたところ、時間は十分ある。・・・・ということで木ノ本で下車しました。
 

JR木ノ本駅前のメイン道路は除雪してあり、ありがたい。
 

とりあえず北国街道まで行ってみよう。
 

メイン道路はスニーカーでもOKだが、脇道は積雪が・・。
 

北国街道の角は「木之本札ノ辻跡」とある。
 

札ノ辻跡前には「木之本地蔵院」があります。
 

地蔵院の本堂前は除雪した雪でこんな状態でした。
  木之本地蔵院は木之本宿の中心にあります。
 

境内の地蔵尊は日本三大地蔵尊の一つとある。
 

地蔵院の正面の道路は北国街道です。
 

旧庄屋宅だったかな?立札あったのに見過ごしました。
 

脇道はどこもこんな状態、スニーカーでは入って行けない。
 

 北国街道ではあちこちで雪かき作業中でした。このように除雪されていて歩きやすい。ここ木之本宿は地蔵院の門前町として栄えたところです。
 

伝馬所の跡
 山路清平家 脇本陣、江戸末期には伝馬所取締りとして柳ケ瀬関所通過の人馬を検認したとある。


 

山路酒造
 創業470年余りの伝統を持つ造り酒屋で「桑酒」という地酒が人気だそうです。桑酒は近江の米と桑の葉を使った口当たりの良い甘いお酒だそうですが、残念ながらスケッチしていて試飲するのを忘れました。
※この絵は帰宅してから現地で描いた鉛筆スケッチに着色しました。

※上の絵をクリックすると鉛筆描きのスケッチ画が見れます。


 木之本宿は 北国街道と北国脇往還が交わる宿場町で、旅人と木之本のお地蔵さんの参拝客で賑わいました。



 軒先に吊るされ、ずらり並んだこのカンバンが目を引く


玄関の引き戸の上にはこのカンバンが・・・。

案内板には・・・
 「旧本陣 竹内五左衛門家」とある。この家は木之本宿の「本陣」とある。江戸時代、大名などが宿泊した宿札や記録が残っているそうです。 先祖代々の当主は明治二十六年、日本薬剤師第一号の免状を取得されている。
 

冨田酒造
 

酒蔵が見える冨田酒造横道
 こちらも木之本の地酒店です。銘酒「七本鎗」のお店です。「冨田酒造」も470年以上の歴史を誇る造り酒屋だそうです。

 散策していると、またまた雪が降り出してきたので、お店をのぞかずじまいでした。米原行き快速電車の時刻に合わせて駅に戻ったが、雪の影響でが、電車トラブル発生していて大幅な遅れとアナウンスがある。・・・・それでも何とか無事に守山へ戻ることができました。今日は湖北の雪風景を十分楽しめた一日となりました。