湖北の賤ヶ岳から山本山縦走

2016・2・2
 毎年この時期恒例の低山雪山歩きをしている「賤ヶ岳」に登ろうと余呉へ出かけました。住まいする滋賀守山市(湖南地方)は素晴らしい青空が広がっている。こんな場合は賤ヶ岳のある湖北は冬型天気のはずだ。雪を期待して行こう。
 いつものことながら電車の時刻を勘違い、守山駅手前で近江塩津行新快速が・・・。後の電車は40分待ち、湖西線で逆回りする電車を駅員さんに教えてもらって山科へ。連絡よくここで敦賀行きの新快速に乗れました。

 

冠雪した比良山
 

マキノ駅付近からの雪山
 堅田を過ぎると列車の正面から冠雪した比良山が見えてきた。この冠雪を見て賤ヶ岳にも雪が残っていることを期待する。しかし、今日はマキノまで来ても平地にはまったく雪がない。1週間前にJRで琵琶湖一周してた時、湖北は雪国でした。なんとなく期待外れになりそうな予感にかられる。  


近江塩津で琵琶湖線(東海道)の新快速に乗り換え
11:10 余呉駅に着く。まったく雪の気配がない。

  

小春日和の賤ヶ岳と余呉湖
(JR余呉駅から)

※先週の湖北の積雪状況はこの ・雪の湖北を訪ねて1月27日のページをご覧ください。



 余呉駅の案内板を見て今日歩くコースを決める。雪があれば岩崎山、大岩山を歩いて賤ヶ岳へ向かうが、今日は余呉湖岸の道を半周して、国民宿舎(現在休業横の登山口から登り、ちょっと距離はあるが頂上から山本山までの縦走コースを歩き、JR河瀬駅をゴールと決める。
 
駅前の案内板


駅から余呉湖左手(東側)の道を歩きだす。
日陰にほんの少し残雪がある。
 

12:00 余呉湖半周して登山口に着く。


樹林帯の道を登って行く 
登山口から頂上までは1.5kmです。


12:20 中間点の峠に着く。
登山道は左の急斜面へと続きます。
 余呉湖賤ヶ岳山本山歩道は、余呉町下余呉から標高432mの賤ヶ岳を分岐点として木之本町飯浦と湖北町津里までの2コースに分かれ約12kmの自然探勝道です。このコースには賤ヶ岳古戦場をはじめ保利古墳群や山本山城跡など史跡探訪が楽しめる。(峠の分岐点にある」案内板からの抜粋です。)


木陰に残雪が、樹林の間からは余呉湖が見えている。


12:50 賤ヶ岳頂上に着く。
 

奥琵琶湖の眺め(南西方向)
葛籠崎の先端には竹生島が見ている。
 

眼下に余呉湖、後方には雪山が望める(北方向)
山と山の間には国道8号と北陸自動車道が走る。


 

山続きの先端、尖っている山が山本山です。ここからの縦走道は7..5kmある。
低山ですがアップダウンの繰り返しがつづく道です。
(南方向の眺め)



素晴らしい天気だ。そんなに寒くなくて早春の感じがする。
ここで休憩、昼食をとりながらこれから歩くコースを眺める。
12:10 縦走スタート・・・・


すぐにある古戦場慰霊所です。
(下山道を振り返って写す)


6分ほどでリフト場につく。この時期は休業です。
ここからは樹林帯の尾根道へ入って行く。


縦走路から左手に望める木ノ本の町
 左端手前の低山は昨年10月に木ノ本から登った田上山(城跡がある)です。


13:30 賤ヶ岳頂上から1.1km
木之本町山梨子(琵琶湖岸)への分岐点通過する。



アップダウンの登り返しから賤ヶ岳を振り返る。


伊吹山、手前は浅井長政の城があった小谷山です。


山本山遠望
山本山はまだまだ先、5km以上もある。


明るい陽射しを受けて縦走路を進む。
このすぐ先の赤尾分岐を越え直進して登って行く。


14:09 有漏神社分岐(うろじんじゃ)に・・・
 赤尾分岐から7分ほどで、また同じような地形の分岐に出会う。山本山への縦走路は直進します。


 
古保利古墳群A-2号墳(西野山古墳)
 全長78mの前方後円墳。標高245mの主尾根の高所に単独で立地する。古保利古墳群中規模は最大で、残存状況も良好とのこと。(高月町教育委員会)


  

14:20 ゴールの山本山がだいぶ近づいてきた。


 
古保利古墳群(国指定史跡)
 古保利古墳群は琵琶湖の北端、塩津湾に面する細長い丘陵上に分布する一大古墳群です。時期は古墳時代初頭(3世紀代)から終末期(7世紀・飛鳥時代)であり、現在判明している古墳の数は132基です。描く古墳は分布図のように一部を除いて丘陵稜線上に約3kmにわたって築造されている。主な古墳は自然地形にしたがって列状に並ぶことに特色がある。それに前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳といった古墳時代に造られた基本的な形の古墳がすべてそろっている。
(小松古墳を過ぎたところにあった説明板より抜粋)
 


14:45 西の水道分岐 
、山本山は直進して登って行く。頂上へはまだ2.7kmある。
左へ下ると西の水道 0.7km
右(琵琶湖側)へ下ると木戸港跡0.4km


D1-2号墳
この古墳はこんもりと盛り上がっていて古墳らしい感じがする。



 
山本山頂上への最後の登りで、歩いてきた賤ヶ岳を振り返る。


 頂上がよく分かるようにズームアップして写しました。


頂上手前で右手に見える琵琶湖側の風景です。

 

 眼下は琵琶湖に突き出した湖北町尾上です。ここには琵琶湖の内湖「沼田湖」や奥びわ湖畔に湧出する湯、尾上温泉もあります。また「湖北みずとりステーション」もあります。




山本山頂上は本丸跡なのだろう


本丸につづいて二の丸跡がある。
 近江高天原伝説のある山本山(325メートル)は、琵琶湖の東岸に沿って賤ヶ岳から南へ続く山系の南端に位置するちょうどお椀を伏せたような形の山ですが、その山頂の山本山城は湖北には珍しく、平安末期築城の古い歴史を持っています。(滋賀・びわ湖 観光情報HPより)
 

長浜市街と鈴鹿山脈の遠望
眼下は登山口のある津里の集落だろう(下山道から)
 

頂上直下からかなりの急坂がつづく
痛めた左膝をかばいながらゆるりゆるりと下山・・・
 

山本山からやっと左の急な稜線を一気に下ったのだ。
でも、以前に登った時の登山口とは雰囲気が違うなあ。
 


 最寄り河毛駅までは5km、バスもこの時間帯はない。覚悟して歩きだすと見覚えのあるところに来た。ここが初めて登った時の登山口だろう。右の稜線の登山道は緩やかだ。
河瀬駅に向かって舗装路をひたすら歩く。
夕暮れが近づいた午後17時過ぎ、やっとゴールの河毛駅に着きました。




  ****** 参照山行報告 ******

飯浦から賤ヶ岳、西の水道 2005・10・10

・琵琶湖一周歩きVoL.15 高月から山本山経由長浜へ 2002.6.21(金)

・琵琶湖一周歩きVoL.11 近江塩津から高月まで 2002.5.6
 
・山本山から賤ヶ岳はキノコ道 1996・7・6