
(2013・3・6)
今日も暖かくよい天気だ。朝の用事が早めに終わったので何処かへスケッチに行こう。まずは交通費が負担にならない大津・坂本へ行こうと考える。旅やスケッチに行くには交通費が重要な要素です。そこで出かける前に必ずネットでアプローチするルートによるキップ代金をチェックしています。自宅のある守山からJRで比叡山坂本に行くと570円、JR石山駅乗換で京阪坂本駅へは540円、同じ京阪電車に乗り換えるにしても、JR膳所駅乗り換えだと460円、交通手段でこんなに差が出ることがあります。調べてみるものでしょう。
京阪石坂線の終点、坂本の一つ手前の「松ノ馬場駅」に近づいてきたとき、急に比叡山の無動寺谷道を歩いてみたくなる。今回も急きょ進路変更、ここで下車する。またまたスケッチから山登りに脱線してまいました。 |
松ノ馬場駅降りてすぐの道を上がって行く
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11:39 無動寺道の石柱が・・・
松ノ馬場駅からは急な坂道がつづいている。
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さらに直進して登って行く
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今日歩いたルートです。
駅からまっすぐ上がってくると県道47号の車道に出る。
ここで左折、県道を少し下って行くと「無動谷ハイキングコース」の道標がある
ここで右折して林道を上がって行く。
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しばらくはこのような林道がつづく
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やがて林道の終点になり山道へ入って行く。
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無同寺谷道にある小さな祠
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12:29 紀貫之墳墓への分岐に着く。無動寺・延暦寺へは直進。右斜めに入って行くと紀貫之の墳墓へ行ける。無動寺へ行きたいので直進する。 |
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12:45 先ほどの分岐から15分ほど登ったところに、再び紀貫之墳墓・ケーブルもたて山駅への分岐がある。 |
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左の写真の場所に「案内板」もありました。
直進すると
・根本中堂 3.1km
・無動寺(不動明王)1.4km
右へ分岐すると・・・
・ケーブルもたて山駅 0.85km
・紀貫之墳墓 0.55km
いま登ってきた京阪松ノ馬場駅へは 2.95km |
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無動寺坂、穴太衆積の石垣がつづいている。
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13:11 玉照院に着く。
あと少しで明王堂だ。ちょっとほっとする。
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無動寺谷は、標高550m、比叡山の中腹るにあ。無動寺谷は、回峯行者の拠点であり不動信仰の谷になっている。無動とは、不動、不動明王を意味し、不動明王は大日如来に代わり、回峯行者を守護するとされている。 |
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城のように石垣を積んだ上に無動寺(明王堂)、法曼院政所、総本坊、法曼院がある。ここで回峯行者の世話、管理を行っています。 |
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無動寺(明王堂)
このお堂野中に入ってお不動さんを参拝させてもらいました。ちょうど堂内におられたお坊さんからいろいろ教えていただきました。ここが千日回峰行(7年間にわたる難行)の拠点で、本尊は不動明王。千日回峯は午前二時にはじまるという。まず無動寺谷から延暦寺へ登る。→東塔→西塔→玉体杉→横川→八王子山→日吉大社→坂本へ下山して、無動寺谷へ登り返す山道修行30kmです。回峰行は3月下旬から始まります。このお坊さんは今年百日回峰行を行うと話をしてくれました。話を聞くまでは千日回峯行だけしかないと思っていました。 |
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明王堂の横に回峰行者、開祖・相応の石象がある。
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弁天堂の分岐
明王堂からすぐに弁天堂への分岐がある。相応の回峯修行の際に外護した白蛇弁財天が顕れたという。 |
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天台修験の開祖・相応(831-918、南山大師)。天台行門、比叡山千日回峯行は平安時代初期の相応を祖とし、平安時代末期の相實が完成させた。南山修験に対して北嶺修験ともいわれる。 |
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坂本ケーブルの延暦寺駅
長さも日本一(日本最長の2,025m)、眺めも素晴らしい比叡山「坂本ケーブル」です。右端がいま登ってきた無動寺からの道です。今日は手抜きしてケーブルで下山しようと思っていたのに、駅入り口にカンバンに3月5・6・7日の三日間は整備で運休とある。なんという奇遇だ、しかたないので延暦寺東塔から本坂道を下ろう。 |
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延暦寺の駐車場
日陰には残雪が・・・・ここは路線バス便もある。延暦寺のゲートで聞いたらバスも止まっていますとの返事。根本中堂でもスケッチしてから下山する事にする。 |
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比叡山延暦寺
比叡山に広大な寺域を持つ、天台宗の総本山。平成6年に世界文化遺産に登録されています。奈良時代末期、19歳の最澄が比叡山に登り草庵を結んだのが始まりです。最澄が中国に留学して天台宗を開立してからは、弘法大師の開いた高野山金剛峰寺とともに、約1200年もの間、日本の宗教界最高の地位に君臨している。この比叡山からのちに法然、親鷲、日蓮などを輩出しています。全盛を誇った平安時代末期には、三塔・十六谷・三千坊を数えていたといわれています。この時代に門下の対立が激しくなり分立した。三井寺(園城寺)の寺門に対して、延暦寺は山門と呼ばれています。
延暦寺は比叡山の山上山下に大別されており、山上には、根本中堂を中心とした東塔、釈迦堂を中心とした西塔、円仁によって開かれた横川の3地区に分かれています。一方、山下になる坂本には、延暦寺の鎮守社だった日吉大社や本坊だった滋賀院などがあります。
比叡山延暦寺(天台宗総本山)のHP |

残雪の残る根本中堂(比叡山延暦寺東塔)です。文殊楼からスケッチしました。 |
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延暦寺東塔(とうどう)から望める比叡の山頂
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根本中堂
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文殊楼
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本坂道の下山道
いつものことながら足場が悪くて歩きずらい
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けっこう長い距離こんな道がつづきます。
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ケーブル駅が近づいてくると
坂本の町とびわ湖が展望できる。
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比叡山山麓のケーブル坂本駅
近くには紅葉の名所・日吉大社がある。その大鳥居の傍に子育て地蔵(右の写真)があります。 |
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平尾地蔵尊(六角地蔵堂)
本尊は比叡山の開祖伝教大師最澄上人自作の石地蔵。伝教大師が童子養育に心を注がれながら刻まれたので「子育て地蔵」とも呼ばれている。 |
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有名な老舗の「鶴喜そば」
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鶴喜蕎麦の隣にある「日吉そば」
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京阪坂本駅近くに有名な蕎麦屋・鶴喜蕎麦がある。この風景結構気に入っているが、建物が難しくていまだにうまく描けていません。今日は山歩きでかなり汗をかいたから、じっとすると風邪をひきそう、早く帰って風呂にはいろう・・・(^_^;) |
いままで歩いた比叡山の山行レポートです。
こうしてリストアップすると私は比叡山好きなのかな、
それにしてもよく登っているでしょう(^_^)
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